Twitterに投稿された芸術的な模様のスプーン。これは一体何なのだろうか。
半年ぐらい濃度確認に使ってたスプーン削ったらかなり面白い感じになった https://t.co/8w0WSyctJ8
— haytea(はいてぃー) (@Haytea1) 2022年9月21日
実は、模型に塗る色の濃度を確認するために試し塗りに使っていたスプーンを削りだしたものだという。
この投稿に対し、「完全にフォーダイト(デトロイト瑪瑙)※のそれですね!」「イースターエッグかと思ってしまった」など「○○みたいで素敵!」と称賛する声が集まっている。
※自動車の塗装に用いられていたエナメル塗料が層を成し、固まってできた人工鉱石。
画像を投稿したのは、日々模型の制作にいそしむhaytea(@Haytea1)さん。
いつもはこんなの作ってまーす
よければフォローお願いします!
https://t.co/BMv1OjNh1E
— haytea(はいてぃー) (@Haytea1) 2022年9月22日
模型制作の過程でできた美しいスプーン、どうしてこうなったかを聞いてみた。
スプーンの割れた断面を見て、「これはもしや?」 と
「濃度確認」とはどういった作業でしょうか?
模型用のラッカー塗料は、基本的に希釈して使用するものです。
ですので、塗るのに適切な濃度に希釈できているか、実際吹きかけてみて確認する必要があります。そのための作業です。
使っている塗料はどのような物ですか?
使用しているのは模型用ラッカー系塗料で、ガイアノーツさんの塗料をメインに塗っています。
ツリーに投稿した、スプーンが光って見える画像は、蛍光ブルーを使用しています。
なぜこのスプーンを濃度確認に使っていたのでしょうか?
100均で売っている使い捨てのプラスチックスプーンで、特にこだわりはなかったです。
ある程度の面積がありつつ曲面なので、光を当てた際の色の変化がわかりやすいので使っていました。
なぜ削ってみたのですか?
このスプーンはもう半年使っていますが、削る2ヶ月前ぐらいに一部割れてしまうことがありました。その際に塗料の断面を見て、さらに塗り重ねてから削りだすと面白い色合いになるのでは? と思い付きました。
満を持して削ってみた結果、思っていた通りの色合いになりました。
削る工程を教えてください。
400番の紙やすりで1時間ぐらい良い色ムラができるように意識して削りました。
思っていたより時間がかかったのは想定外でした。
模型作りの過程で意図せず生まれた芸術作品。作品を作る現場には、それぞれその制作者しか知らない"副産物芸術"があるのかもしれない。クリエーターの皆さま、「これももしかして作品では?」と思うものがあればぜひTwitterでシェアしてみては。