ラオスの街で「元京都市バス」を発見!日本の広告を貼ったまま元気に走るバスにしみじみする

次は三十三間堂に停車してそう
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ラオスで走っていた元京都市バス

こちらはかつて京都市内を走っていた市バス。だが撮影された場所はなんとタイとラオスの国境だ。

海外旅行中にこの「元京都市バス」を発見したのは虻(@abu0705)さん。「京都を出て1日半で京都に来てしまった…」とツイートしていることからも見つけたときの驚きぶりが想像できる。

タイとラオスの国境を走行する京都市バス

Twitterユーザーからは「乗ると太秦萌のイラストがあったりして」「『このバスは206系統~~...次は博物館三十三間堂前です』と言いたくなりません?(笑)」など、関心を寄せる反応が。また、京都市バスを知る人によると、このバスは西本願寺や二条城前、四条河原町を通っていたという情報も集まっている。

ラオス・ビエンチャン市へ譲渡された京都市バス

なぜ京都市バスがラオス郊外を走っているのか。実は2015年に京都市はタイのビエンチャン市にバスを合計34台無償譲渡しており、それらのバスが現在も活用されているのだ。

今回の旅行で、京都市バスを発見したときの状況や心情について詳しく聞いてみた。

ラオスで京都市バスが走っていることはご存じでしたか?

譲渡された際にも話題となっており、またたびたび現地に行った方が話題にしていたので知ってはいました。

ただ、コロナ禍で渡航者が激減してしまい、ここ2年程はあまり現地の情報が得られなかったので、近年の情報はあまり入っていませんでした。

ラオスにて生存確認していた元京都市バス

ラオスで日本のバスに乗った感想は?

ラオスは日本と異なり右側通行なので、市内バスとして使われている元京都市バスの車はドアを右側に増設した車などが多かったです。タイでは左側通行のため、国境を走る車は特に改造もなく使われているのが印象的でした。

また、車内広告もそのままで、京都でおなじみの神社や会社の広告も貼られっぱなしの状態で走っているのが印象的でした。

ラオスの右側通行に合わせて右側にドアが設置されている
日本の広告も貼られっぱなしの車内

このほか、今回の旅で印象に残った乗り物についてのエピソードはありますか。

今回はタイ・ラオスの2国に行ったのですが、タイ国内ではJR北海道で北斗星などの寝台特急牽引に使われていた機関車が工事用として使われていたのも見に行きました。

色もそのままで大事に使われているのがわかり、嬉しかったですね。

JR北海道で走行していた寝台特急索引者の北斗星、現在は工事用として大事に使用されている

遥か東南アジアのタイやラオスなどで走っている日本製のバスや機関車。こうして海外で活躍している様子を見ると、まるで遠くに引っ越した友人に再会したかのような気持ちになる。海外にいながら日本のバスに乗るという体験は、旅行のいい思い出になりそうだ。

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