街角に野良犬猫のためのフード自販機を置く国、トルコの現実的なペット事情を聞いてみた
街に設置してある犬猫の飯自販機。1リラ玉を入れてハンドルを右にガチャると下の受け皿にカリカリが落ちてきます https://t.co/01i7M86gbr
— 人間池畑と愛犬たび(6歳2ヶ月) (@IKEHATAtoTABI) 2022年10月15日
この画像はトルコにある、犬猫用フードの自販機。トルコでは、野良犬や野良猫が街を歩き、くつろぐ姿もある。そんなトルコの街角では当たり前のように設置されており、1リラ(日本円で約8円)を入れると、一握り程度のフードが出てくるという。
野良犬がいることはほとんどなくなった日本からすると、非常に珍しい光景だ。
メトロの階段を普通にワンがのぼってきてウケました。わかるよ。地下のが涼しいもんね。 https://t.co/mk6kiRHJHO
— 人間池畑と愛犬たび(6歳2ヶ月) (@IKEHATAtoTABI) 2022年9月26日
トルコでは安楽死または野良犬の捕獲が違法とされている。20世紀初頭に大規模な野犬駆除が行われた歴史による反省からとされており、現在では野良犬や野良猫に去勢、避妊手術を施した後に街に放し、「地域犬・猫」としてトルコに住む人々から可愛がられている。
こうしたフード自販機があるのも、そんなトルコならではの光景だ。
トルコで愛犬と暮らしている、ツイートを投稿した池畑と愛犬たび(4歳8ヶ月)さん(@IKEHATAtoTABI)から話を聞いてみた。
動物に優しいトルコでの暮らし
犬猫用フードの販売機は、野良の犬猫のために設置されているのでしょうか。
そうです。近所に食い物屋さんがいっぱいあって、もっといいもの(鳥の肉とか骨とか)をもらっているので、そんなにがっついては来ない感じですが、フードは食べてましたね。
俺を見ながら鶏肉を食う今春生まれのチミ子さん https://t.co/2NV64nPm5P
— 人間池畑と愛犬たび(6歳2ヶ月) (@IKEHATAtoTABI) 2022年7月17日
お住まいのトルコの街では、自販機をどんな場所で見かけますか?
自分が住んでいるのはイスタンブールと首都アンカラに次ぐトルコ第三の都市イズミルで、これがあるのはその中のアルサンジャックという繁華街です。
出不精おじさん、トルコはイズミル在住半年にしてようやくご近所の遺跡、アゴラに足を運びました。楽しかった…行きゃあ楽しいんだよな大体は… https://t.co/qzETum8hMv
— 人間池畑と愛犬たび(6歳2ヶ月) (@IKEHATAtoTABI) 2022年10月25日
トルコのこういった取り組みについて、ご感想は?
日本的な考えでいうと、野良犬や猫が大事にされているのは賛否があるかもしれないけれど、街に普通にいるものとして許容されているのは面白いし、かわいいし、楽しいですね。
当然、街は糞尿などで汚れますが、それを含めて許容している感じです。宗教的なことも含んでいるので、よそ者がどうこう言えることではありませんが、自分個人の考えとしては好きです。
トルコでのペットにおける環境はいかがですか?
ペットショップや獣医さんも日本では考えられないくらいの数があって、犬猫にとって住みやすい国だと感じます。
10/9、今朝の可愛いの定点観測です。快晴です。たまに来る馬車の八百屋さんの馬に夏の間はグダーっとしてた野良犬が大興奮して前脚バシバシしながら周りをピョンピョンしているのを見てこりゃあ秋だねえと思いました。おはようございます!俺も馬車見ると興奮しちゃうが… https://t.co/zhsg1UGk9G
— 人間池畑と愛犬たび(6歳2ヶ月) (@IKEHATAtoTABI) 2022年10月9日
しかし狂犬病の清浄国ではなかったり、道路や公園なども清潔とは言い切れない部分があったり、野良犬も大型の子が多かったりしますので安易な移住はあまりオススメしません。
でも好きです。
動物との共存は難しい側面もあるけれど、動物愛にあふれたトルコの動物保護に関する考え方は、愛犬家、愛猫家の筆者としてもおおいに注目したいところだ。
人間池畑と愛犬たび(4歳8ヶ月)さん(@IKEHATAtoTABI)は、そんなトルコでの暮らしを愛犬たびさんの写真や地域犬猫の写真とともに日々ツイートしている。興味を持たれた方はのぞいてみては。