「ピザを大きくすれば楽しい!」彫刻家の作った160㎝のピザが地下街に展示されみんなニッコリ

なんでかわかんないけどとにかく楽しい
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Twitterに、人の背丈ほどある巨大なピザの彫刻作品の画像が投稿され話題になっている。

縦160㎝・横110㎝、圧巻の存在感

この作品は、2022年11月に開催された「SAPPORO ART STAGE 2022」という美術イベントで出品されたもの。

ピザには楽しいイメージがある⇒大きくすればもっと楽しい!という思いで製作しました。

の言葉通り、見ているとなんだかとんでもなく楽しい気持ちが湧き上がってくる。こんなにリアルで巨大なピザを通りがかりに見かけたら、誰もが足を止めて見入ってしまうだろう。

耳はふんわり厚め、焼き色が美味しそう
壁に貼りつくピザ。落ちてこない安全な骨組み作りが大変だったそう

製作したのは、北海道教育大学・岩見沢校の彫塑研究室メンバーである横山弥音さん。横山さんに、楽しい作品を制作した背景を聞いた。

「展示を見た帰りにピザを食べた」と友人から報告

この作品はどのような素材・手法で制作されましたか?

この作品は、スタイロフォーム※・石粉粘土を使用した塑像です。表面は、アクリル絵の具・ツヤ出し用のアクリルスプレーで仕上げました。

スタイロフォームでの形作りに約1ヶ月、 その上に粘土を貼り付ける作業とヤスリがけに約1ヶ月、色塗りに1週間、 立て掛けて展示するための骨組み作りに約1ヶ月かかりました。

※ポリスチレン樹脂を原料とした断熱材の一種。

こだわったポイントを教えてください

ピザができ上がった時にできる特有のテカリと、ピザの耳にある粉感の再現にこだわりました。 

「楽しい」をテーマに作品を作られた理由を教えてください

「見た人と自分がすぐに共通認識できる作品」であり、見たときに「楽しい」という感情が一番に伝わる作品を作りたいと思いました。

ただ、私が「でっかいピザを見てみたい」「でっかいピザがあったら楽しい」と考えていたことが一番の理由かも知れません…。

作品を見た方の反応を教えてください

通っている岩見沢の大学系列の展示会に出したところ、その大きさに関心を持ってくださる方がたくさんいました。そこで「University Student ART Competition」への出品のお誘いを頂きました。

コンペの展示スペースは人通りも多いため、目に留まりやすいよう壁掛けでの展示をしました。小さいお子さんが作品を見て「ピザ食べたい!」と言っていたり、友人から「作品を見た帰りにピザを食べに行った」との報告をもらったりしたので、展示した場所近辺でピザの売上に貢献できたのではないでしょうか

Twitterでも話題にして頂き、単純な考えで作ったものがそのままいろんな人に伝わり、アートへの考え方にも発展していったのが驚きでした。

作品を見た人たちにも、横山さんのシンプルな想いがしっかり伝わったみたいだ。筆者も芸術の難しい話は分からないけれど、楽しい気持ちをおすそ分してくれた横山さんに感謝を伝えたい。

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