「お年玉はこの手でつかめ!」正月恒例の小銭つかみ取り大会で子どもも大人もヒートアップ!
Twitterに投稿された"完全実力主義"の、お年玉の額を決める恒例イベントが話題になっている。
今年もはじまりました。母主催小銭掴み取り大会。子供たちがここで自分で掴み取った額が今年のお年玉となる。完全実力主義。 https://t.co/BLS789XKSy
— ジロウ (@jiro6663) 2023年1月2日
Twitterに報告したジロウ(@jiro6663)さんが参加したのは、小銭が詰まったビンに手を入れ、自分でつかみ取った額が今年のお年玉となる「小銭つかみ取り大会」。この大会は毎年お母様の主催で、親族一同が集まるお正月に行われているそうだ。
つかみ取りに使用されるビンの中には、1円から500円までの硬貨がぎっしり混ざって入っており、まさに玉石混交。したがって"いかに500円玉を多くつかめるか"が勝負の決め手となり、500円玉がたくさん集まっている場所を見極める頭脳戦が繰り広げられることとなる。
鍵は高額貨幣。50枚の10円玉より一枚の500円玉が勝敗を決める。また、たくさんの硬貨を掴みすぎると瓶の口に手が引っかかり手を抜く際にぼろぼろとこぼれ落ちる。手の大きさ、握力なども鑑みながら、いかに少ない枚数で高額を狙うか。高額貨幣の位置を確認するために手を突っ込む前にじっくり「見る」 https://t.co/nA09ZfaW0V
— ジロウ (@jiro6663) 2023年1月2日
実際に手を突っ込むときは瓶を見てはいけないルール。記憶の中にある500円玉の位置をたよりに手探りで引き寄せ、手のひらに集める。中学生なら数千円。高校生くらいになると1万円の壁を越えられるかどうかが大人になるためのひとつのハードルになる。 https://t.co/rYuUHOmiLF
— ジロウ (@jiro6663) 2023年1月2日
この熱い大会の実況を読んだTwitterユーザーからは、「これいいな!孫が生まれたら始めよう」「会いに来なきゃ貰えないとこが地味にいい」とアイデアを称賛する声が集まった。
実はこの大会、子どもたちだけでなく、OB・OG戦として大人たちも参加するという。実際にお年玉が貰えるわけではないが、大人のプライドとして皆「1万台に乗せること」を目標に毎年火花が散らされるのだとか。
誇りを賭けたOB・OG戦は、「いっそ血が出たら滑りが良くなってビンの口に手が引っかからないのではないか」など物騒なワードが飛び出すほど白熱したという。
子供たちのお年玉杯が終わると、OBOG戦として大人たちの部。一万台に乗せることがプライドの分かれ目。お年玉としてもらえるわけではないので純粋に誇りを賭けた戦い。握り込んだ拳を瓶の口に締め付けられ「痛い!!!痛い!!!」と絶叫しながらも握った小銭を離そうとしない大人たち。 https://t.co/kwHrNmwgIe
— ジロウ (@jiro6663) 2023年1月2日
毎年開催されるというこの大会の詳細について、ジロウさんに聞いた。
縁日の『コインつかみ取り屋台』から着想を得て
この大会はいつ頃から行われているのでしょうか?
私たち兄弟のうち、現在51歳になる長男が小学生の時から始まったので、40年ほど前からです。
この大会はお母様が発案されたとのことですが、始められたきっかけはあるのでしょうか?
近所の神社の縁日に、水の入った水槽の中に沈んでいるコインをつかみ取る屋台が出ているのを見て思いついたそうです。
今年は何人ぐらいが参加し、最高獲得額はおいくらでしたか?
大学生までの孫が8人、大人9人、計17人が参加しました。
孫たちの中での最高額は高校2年生の女の子の1万1362円。他にも大学生の男の子3人が1万円を超えました。大人部門の最高額は1万4024円です。
ジロウさんは今年9258円を獲得されたそうですが、つかみ取りのコツは編み出せましたか?
ジロウ選手9258円
— ジロウ (@jiro6663) 2023年1月2日
僕は下手なので、今年の成績は例年より上出来な方でした。コツはやはり500円玉など高額硬貨が集中している場所を見つけることだと思います。
最後は主催の母自身の実演をもって〆る。この下りは神事っぽい。
— ジロウ (@jiro6663) 2023年1月2日
小銭つかみ取り大会は、毎年お母様が最後に実演してトリを飾るのだという。このへんの下りはまさに神事っぽい。
今年のお母様の実演の様子はいかがでしたか?
母(70代)の実演は、白熱した競技というよりはプロ野球の始球式のような伝統行事的なものです。つかみ取る額は毎年5000円程度ですね。
最後にみんなで母の実演を見守って金額を数えて拍手をし、今年のつかみ取り大会を〆る…という感じです。ひとしきり大騒ぎした飲み会の最後に、みんなで心を合わせて〆る"一本締め"のようなものかもしれません。
親戚一同が正月に集まり真剣勝負に挑むとは、なんとも粋な恒例行事である。
「真似してやってみよう!」と思った方は、まず小銭貯金から始めてみてはいかがだろうか。