ネパールの子どもたちが「おむすび」に興味津々! 日本のアニメが食文化を伝えるきっかけに

ネパールの食材で作ったおむすびの味も気になる
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手軽に食べれる日本の定番食「おむすび」が、遠く離れたネパールの子どもたちの間ではやっているらしい。

子どもにリクエストされたおむすび

こちらを投稿したのは、ネパール在住の「日々のネパール情報(@infonepal)」さん。ネパールの学校に通う息子さんから「日本のアニメでおむすびを初めて見た友達が食べたがってるから作ってほしい」と、20個分リクエストされたという。

ネパールの子どもたちがおむすびを食べた感想や、むこうで人気の日本のアニメなどについて、「日々のネパール情報」さんにうかがった。

ネパールでも『鬼滅の刃』『チェンソーマン』が人気

おむすび用の食材はどのように調達したのですか?

ネパールでも米が主食です。一般的に食べられているのは長粒米ですが、日本米に似た粘り気のある「タイチン米」という短粒米や、もち米を食べる慣習もあるので、おむすびを作る時はこちらを使用しています。

おかか、のり、梅干しなどの具材は、ネパールの日本食材店で購入すると日本の10倍くらいの値段になるので、いつも一時帰国する際にたくさん買ってネパールまで持ってきています。

おかかに混ぜる醤油は、ネパールで売られているシンガポール製のキッコーマンを使っています。 

モチモチとした食感が日本の米に似ている、タイチン米のライス

のりはネパールでも食材として使われていますか?

ネパールは海のない国ですのでのりにはなじみがありません。初めて食べる子も多く、生臭さを感じる子や「何この紙みたいの?」と不思議がる子もいたようですが、おおむね、みんな「おいしい!」と食べていたようです。

余談ですが、ネパールはベジタリアンも多く、中にはのりを食べることを避けている人もいるようです。息子にも、お友達にあげるときにはベジタリアンの子がいないか確認するように伝えておきました。

子どもたちの間でどのアニメ作品が人気でしょうか。

ネパールの小・中学生の子どもたちの間では『週刊少年ジャンプ』や『週刊少年マガジン』からアニメ化された作品が人気です。

例えば『ハイキュー!!』『ブルーロック』『SPY✕FAMIRY』『チェンソーマン』『鬼滅の刃』『東京リベンジャーズ』『NARUTOーナルトー』『進撃の巨人』などです。

また、インドから入ってくるケーブルテレビの番組の影響で『ドラえもん』『忍者ハットリくん』などもよく知られています。

こちらはインドからの配信なので、ヒンディー語吹替になっています。ヒンディー語はネパールの言語ではありませんが、みんな理解して観ています。

これらのアニメの中でどのシーンかは不明ですが、ふとした日常の食事シーンなどで、おむすびを食べるシーンが流れたり、ラーメンをすすっているシーンがあったりするようで「あのシーンで食べていたものはなんだろ?」という感じで、日本の食文化に興味を持つようです。

余談ですが、『ドラえもん』に出てくるどら焼きも、「ドラケーキ」として知られています。

おむすびの中に入れてみたいネパールの食材や味付けはありますか?

「アチャール」と呼ばれる、漬け物やふりかけのような「ご飯のお供」的な食べものがネパールにもあるので、それを入れて実際に作ることもあります。

ネパールのご飯のお供「アチャール」。日本でもおむすびの具として喜ばれそう

日本の子どもたちがリアルタイムで観ているアニメを、ネパールの子どもたちも知っているというのには驚いた。アニメを通じて、ネパールにおける日本の認知や日本食への興味は、さらに深まっていきそうだ。

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