「人喰い花か?」世界最大の花・ラフレシアの不気味な写真に注目!撮影者に貴重な体験を聞いた

咲くのに1年以上かかるので、会えたら奇跡
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マレーシアの森で、咲き誇る幻の花「ラフレシア」を実際に見た人の投稿がTwitterで話題になっている。

ラフレシア
ツタに寄生した開花3日目のラフレシア

投稿したのは静岡県の竜洋昆虫自然観察公園職員であり、「ゴキブリハンター」として世界を旅している柳澤静磨(@UABIrurigoki)さん。

柳澤さんは仕事でマレーシアを訪れた際にラフレシアを見に行くことになり、現地ガイドと共に森へ入った。

そこで見つけたのは開花3日目の花。全体的にやや黒みがかっいて、「人喰い花」と思ってしまうくらい怪しげで迫力ある見た目だ。

ラフレシアは、つぼみから咲くまでに長い時間を要する(9か月くらいかかるらしい)こと、また一度開花すると5~7日程度で枯れてしまうことなどから「幻の花」ともいわれる。開花している状態で出会えるのは、レアなことなのだ。

ラフレシア
開花1日目のラフレシア

柳澤さんはその後、なんと開花1日目のラフレシアにも遭遇したそう。こちらは、図鑑で見たことあるイメージに近い、THE・ラフレシアという見た目!

Twitterユーザーからは「頭突っ込んだら食べられちゃいそうなくらい、映画の世界みたい」「ジャポニカ学習帳でしかみたことなかったやつ」など驚きや感動の声が寄せられている。

マレーシアでラフレシアに実際に遭遇した体験について、柳澤さんに詳しく話を聞いた。

伝説の生き物に出会ったような感覚

はじめて野生のラフレシアを目にしたときの気持ちを教えてください。

「本当にあったんだ」というのが正直な感想でした。

写真では見たことがあるものの、これまではなんとなく(実在する植物という)現実感がありませんでした。実際に見て、伝説の生き物に出会ったような感覚になりました。

現地ガイドを雇って森に入ったそうですが、一般人も参加できるのでしょうか?

ツアーを引き受けてくれるお店もあるようですが、私たちについてくれたガイドさん曰く、マレー半島ではツアーを受けてくれる場所は少ないようです。

ラフレシアは魚介の発酵臭がするとのことですが、嗅いでみていかがでしたか?

臭いですが、嗅いでいても大騒ぎするほどではありませんでした。

柳澤さんは今回、開花後1日目、3日目のラフレシアだけでなく、開花8日目のもの、咲く前のつぼみや、咲き終わったものといったさまざまな段階を観察できたという。

8日目のラフレシアは黒ずんでいる

においは開花後の日数によって違いはありましたか?

開花後の日数による変化は正確にはわかりませんでしたが、1日目のほうが臭かったように思います。

ラフレシア
吸い込まれそう

実物を見て想像と違っていたポイントや、新たな発見はありましたか?

ラフレシアはにおいが強いことで有名ですが、実際は鼻を近づけないと感じず、においの届く範囲はそこまで広くありませんでした。

またラフレシアは地面から咲いているイメージでしたが、寄主植物のツタから咲く種もいることを初めて知りました。

ラフレシア
地面でも驚くけど、顔の高さに咲いていたらもっと驚きそう

柳澤(@UABIrurigoki)さんは、世界を旅しながら昆虫や植物などさまざまな生き物についてツイートしている。興味のある方はのぞいてみては。

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