ムンクの『叫び』が編み物を!?編み物好きの母に息子が作ったオリジナルフィギュアが傑作すぎる

一緒に叫んでくれる、すてきな編み物ともだち
0

ムンクの絵画『叫び』をモチーフにした手作りフィギュアの画像が、Twitterに投稿され話題だ。なんとこの作品、『叫び』のあの人物が編み物をしている…!

「ここまで編んだのに目がっ! 目が落ちとるやんけーーっ!」
手のひらに収まるミニチュアサイズでこの迫力

夜な夜な編み物に精を出している、投稿者のらここ(@R2Gq9)さん。編み物タイムに付き合ってくれる“編み友”として、ムンクの『叫び』をモチーフにフィギュアを作ってほしいと息子さんにリクエスト。それを受けて誕生したのが画像のフィギュアである。

この作品を見たTwitterユーザーからは、「大傑作!」「こんなの売ってるんだと思って見てたらまさかの手作り!」「ユーモアたっぷり! 素敵な息子さんですね」と絶賛する声が上がった。

息子さんが作ってくれた”編み友”フィギュアは『叫び』以外にも、ヨーダやE.T.が編み物するバージョンがある。らここさんはこれらを「Andelu(編んでる)シリーズ」と名付けてかわいがっているそうだ。

毛糸玉と比べてもとっても小さい
ものすごく精巧な作りだ…

らここさんに、フィギュアを手に取った感想や作ってくれる息子さんについてお話を聞いた。

完成までの速さと出来の良さに叫んでしまった

息子さんから「編み物をするムンクの叫び」の作品をもらったお気持ちは?

『叫び』のフィギュアをリクエストをした時には、何やら笑っていた息子ですが、ほぼ1日で作品を作りプレゼントしてくれました。その完成までの速さと出来の良さに、まさにムンクの『叫び』ばりに叫んでしまいました(笑)。

まさか、額装された絵の状態から飛び出しながら編んでいるなんて! わたしがボンヤリ想像していたものの斜め上をいく出来に、「さすがだなあ」とひたすら感動しました。

息子さんが「Andeluシリーズ」を作り始めた経緯を教えてください。

編み物は編み物仲間とのコミュニケーション手段にもなる楽しいものですが、手がノッてくる夜更かしタイムはなかなかに孤独です。

そんな時に、「目の前に小さなフィギュアやぬいぐるみがいて、私のひとり言に付き合ってくれたら、シュールだけどなかなか楽しいのじゃないかな?」と思い、息子にE.T.をリクエストしたのが始まりでした。

それからは作品を気に入ってくれた編み物の先生やお友達のリクエストで、いろいろ作ってもらうようになりました。

息子さんは普段から物作りをされているのでしょうか?

息子はかつて、プラモデルやフィギュアを制作する会社に勤めており、フィギュア作りに長けています。

「Andeluシリーズ」は彼のポリシーとして、ゼロからすべて手作りです。最近は独学で3Dデザインを学び3Dプリンターで作っており、作品の幅を広げているようです。

3DCG制作ソフトで製作された編み物をする『叫び』の設計図 画像提供:ららこさん

息子の作品は、アイデアも素晴らしいですが、塗装に関しては驚くほど緻密で繊細です。 彼自身は、みんなが欲しがってくれるような楽しくハッピーな作品を作り、いつか販売したいと考えているようです。

私も応援したいなぁと思っています。

母の編み物のお供にと、持てるアイデアと職人業を駆使してフィギュアを作るすてきな息子さん。いつか息子さんのすてきな作品が一般の人の手元にも届く日が来るかもしれない。

記事中の画像付きツイートは許諾を得て使用しています。