「マクドナルドの月見バーガーと結婚したい人」を続けて10年の「月見さん」変わらぬ熱い想いを語る

熱い想いが伝わってきます
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マクドナルドの秋季限定メニュー「月見バーガー」を10年以上愛してやまない人がいる。

「2023月見は9/6(水)から」(@honey_dot_xoxo)さん(以下月見さん)は、毎年月見バーガーが発売される時期になると、月見バーガーに関するX(Twitter)にその思いをしたためた投稿を続けている。

プロフィールには「月見バーガーと結婚したい人を10年以上やっています。」と書き込んでおり、他ユーザーからは「月見バーガーの人」と呼ばれているほどだ。

さらには2012年から始めたブログ「月見バーガーと結婚するための101の方法」には月見バーガーに対する思いを連ねている。

X(Twitter)ユーザーたちは、「今年もそろそろ月見バーガーの人がアップを始めている時期だな」「昨年見かけてフォローして、もう一年かとひとり感慨深い気持ちです」と、今回も月見さんの動向を見守っているところ。

2023年度の発売日である9月6日には、月見バーガーの誕生を祝うケーキとともに迎えた月見さん。今シーズンの感想や長年にわたる月見バーガー愛について、じっくり話を聞いた。

月見バーガーの存在を祝福

「今年の月見は今までで一番大人な味と香り」限定メニューを絶賛

2023年度のラインナップは「月見バーガー」のほか、「月見マフィン」「月見チーズ」「七味香る牛すき月見」など全部で7種類。まずは、これらを食べての感想を聞いてみた。

2023年度のラインナップで感激しているポイントを教えてください。

「七味香る 牛すき月見バーガー」に、「こんなに山椒が上品に香ることがあるんだ……!」と感激し、驚いています。

しかも、一口目ではなくしばらく食べていると急にふわっと香ってくるのです。

味に途中で変化を出すって簡単なことではないのに、その深みをファストフードのメニューで表現できるのは、きっと何回も試行錯誤を繰り返した結果なのだろうな、と開発研究されている皆様には頭が下がる思いです。

限定メニューは毎年変わりますが、2022年の「こく旨すき焼き月見」の時点であんなにおいしかったのに、こんなに味に深みを増して帰ってきたのがもう衝撃で。伸び代がありすぎます…!

もちろん発売日に全種食べています

ハンバーガーは手早く食べられるのが魅力の一つだと思いますが、今までで一番大人な味と香りの月見バーガーを、みなさんにはゆっくり時間をかけて味わいながら、召し上がって欲しいと思います。

長年月見バーガーを追いかける中で、特に印象に残っている出来事は?

数年前に「満月チーズ月見バーガー」を注文した際に、通常のチーズ月見が出てきてしまい、店員さんにお声がけをしたところ、「作り直します!」とチーズ月見を目の前で廃棄されてしまったことがあって…。

お店のマニュアルとして仕方ないことなのは理解しているのですが、あそこで私が声をかけなければ、そのままチーズ月見を受け取っていれば、あのチーズ月見が誰にも食べられずに居なくなってしまうことはなかったのに…とずっと後悔していて、何度も夢に見ました。

それからずっとあのチーズ月見に報いたい、と思い続けていたところ、近年通常の月見バーガーを3つ注文したところ、チーズ月見が3つ作られてきてしまって、ハッとしました。

「今度こそ絶対救ってみせる!」と差額をお支払いし、改めて月見バーガーを3つ注文し合計6つ、全ての月見を抱えて帰りました。

ようやくあの時心につっかえた何かが取れたような気がしましたし、あの時のチーズ月見が私のことを許してくれているといいな、と思っています。

職場の皆さんも「月見バーガー愛」に理解があるとのことですが。

これだけ月見ばかり食べている姿は驚くだろうなと思っていたので、最初の頃は職場で食べることは控えていたり隠していたりしていました。

しかしどうしても「月見バーガーを食べていたい」という気持ちが抑えられず、職場にも持ち込んで食べ始めてしまいました(笑)。

そこから徐々に「月見バーガーが好きらしい」「休憩中に月見バーガーを食べながらブログを書いているらしい」と噂になり、数年前ブログについて取り上げていただいた記事がネットニュースになった際に、職場全体にブログの存在が盛大にバレてしまいました。

しかし職場の皆さんが「月見バーガーを食べたよ!」と報告をくれるようになり、職場付近にマクドナルドができた時には皆さんこぞってお祝いしてくれて、仕事終わりに月見バーガーに誘ってくれるようにもなり、受け入れていていただけて本当にうれしい限りです。

社内のどこでも月見バーガーの話をしている為、別部署の方からも「食堂であまりに月見バーガーについて熱弁されているのが聞こえたので、ついつい帰り道に月見バーガーを買ってしまった」と声をかけられたこともあります。

嫌になってしまうくらい月見バーガーの話ばかりしているのに、笑って聞いてくれたり、秋近くなると「いつから?」と聞いてくれたり、月見バーガーを食べてくれる優しい職場には感謝しかありません。

「私は月見バーガーに“恋”しているので、気合をいれておしゃれする」

月見バーガーの発売日には目玉焼きのアクセサリーを身に着けるといった「月見コーデ」を実践、服装やアクセサリーにも気合が入っている。

今年の初月見は、目玉焼きのネックレスで出陣

「月見コーデ」のこだわりポイントについて教えてください。

私は日本の四季と折々に合わせたお祭りごとやお祝いが好きなので、それに合わせてお菓子やお食事を選ぶ日本の文化をとても素晴らしいと思っています。

月見バーガーに関しても、それが一つの”好き”の理由で、よくお見かけする「月見バーガーが出たら秋を感じる」という感想が1番好きなのです。

私の中では”月見バーガーが出たら暦は秋”と判定しているので、チェック柄やワインカラーなど、秋色のお洋服やメイクを選ぶのは月見バーガーの発売日に合わせて解禁するようにこだわっています。秋色のお洋服が一年を通して一番好きなので、月見バーガーと一緒に秋を迎えられるのを毎年とても楽しみにしています。

また、私は月見バーガーに対して”恋”をしているので、月見バーガーを一年ぶりにお迎えする初日は、気合を入れておしゃれをしたり、メイクをしたり、服を選んだり、その日までに美容院に行ったりしています。

好きな人に会うのもドキドキしますが、その前に準備をしている時間もとっても幸せだと思っておりますので、そういう幸せをくれる月見バーガーにはさらに感謝しています。

月見バーガーに関して、今後新たに取り組んでみたいことはありますか?

「月見バーガーがもっと売れて欲しい!」「食べたことのない人にも食べたいと思って欲しい!」「食べてくださる人も、一つでも多く手に取って欲しい!」というのがファンとして強く思うことです。

しかし一ファンとして果たして何ができるか? それを考えるのが毎年の課題かつ悩みで、きっとこれはどんなジャンルでもあらゆる”ファン”という立場の人が考えることだと思います。

全世界の人に月見バーガーを贈れるような財力は到底ありません。

なら私に何かできることはあるんでしょうか。この答えは今のところまだ出ていないので、私にできることがあればなんでもやりたい!と思っています。

私のことを知って月見バーガーを買う人が1人でもいるのなら、このように取材などに応じることは”私のできること”のうちの一つなのかな、と思いますので、このような機会をいただけてうれしく思っています。なので今まさに、「これが取り組んでみたいことの一つだったかな」と感じています。

個人的にやりたいことは月見バーガーを持ち寄って複数人でのピクニックです。

みんなで集まって月見バーガーをたくさん並べて、月見バーガーをおいしく食べる会をして、月見バーガーがたくさん並んでいるところが見たいな、と強く思っています。きっと可愛いので……………!

11年に渡る長き“恋愛“を続けている月見さん。「私にできることがあればなんでもやりたい!」という熱い言葉にこちらも胸を打たれてしまった。

いつか月見さんの願いが叶う時を月に祈りながらーー。

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