読むドラッグだと!?WEB小説『変性意識上のアリア』シーン紹介PRその3

小説投稿サイトカクヨムにて完結、そして現在小説家になろうというサイトにて完全版を連載中。 『リーディングドラッグ』と銘打ったトリップ描写がウリ。読者には『文字の錠剤』『未体験の読書感』『脅威的な中毒性』と概ね好評(苦情?)のWEB小説『変性意識上のアリア』より、今回は第三ステージのシーンを一部ピックアップ。 小説家になろうではリアルタイム連載中ですのでこちらで面白いと思ったら連載おっかけてもらえると幸いです^^ URL http://ncode.syosetu.com/n4446dj/
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ステージ3より一部抜粋:強烈トリップ体験記

ollie @zuiikin_drg

「まったく、人の話は最後まで話聞きなよね!まあいっか、このネタ初体験が一番トぶからさ、楽しんで!」 なんて下品な言葉が聞こえてたけど、誰に向けて言ってるかなんてもはやわからなかった。そして長年渇望したそれは想像を絶する体験だった。素面で最後に見た時計の短針は確か5時をさしていた。

2016-07-15 19:06:25
ollie @zuiikin_drg

17:40 元々平らだったはずの壁や床がグニャグニャと動き始めた。そのせいで僕はジッとしていられず何度もバランスを崩しては、今日知りあったお兄さん達に笑われた。

2016-07-15 19:06:50
ollie @zuiikin_drg

17:44 鏡を見せられた。瞳孔が瞳の幅ぐらい広がっていた。僕はそれが何故だか凄くおかしくって、延々と鏡を見て笑っていた。皆もそれを見て笑ってた。

2016-07-15 19:07:00
ollie @zuiikin_drg

18:52 いい加減鏡を見ている事にも飽きてきて、ふと部屋に視線を戻したら――いつの間にか、部屋が遊園地になっていた。あれ? さっきまで部屋にいたんじゃなかったっけ? 部屋って僕の部屋……いや、あれ?

2016-07-15 19:07:10
ollie @zuiikin_drg

57:91 もう57時か……っていやいやいや! なんだよそれ意味わかんないから!

2016-07-15 19:07:23
ollie @zuiikin_drg

19:02 目に映るもの全てが光り輝いて見え、全てのものが僕に向かって笑顔を振りまいてくれる。僕の向かいの掛け時計なんて、「君に時刻を伝える事が出来て、私は幸せなんですよ~!」なんて言ってくれて、微笑んでくれている。なにこれ最高。

2016-07-15 19:07:30
ollie @zuiikin_drg

20:00 胸がなんだか熱くてザワザワする。幸せな気分に押しつぶされそうだなんて、なんて変な感覚なんだ。僕は思わず胸のあたりをギュッと掴んだ。その時の痛みで、僕は脳が痛覚に知らせる指令をハッキリと体感した。痛みを感じるということはこんな仕組みだったのか! 感動を覚える。

2016-07-15 19:07:36
ollie @zuiikin_drg

20:42 いつのまにか、結構な量の汗をかいていた。主に顔、頭から。僕はその汗を拭おうと額に手をやると、手が顔にニュルっと溶け込み同化した。 「うわああ!」 驚きのあまり声をあげてしまう。

2016-07-15 19:07:55
ollie @zuiikin_drg

多分あげていた。僕はあげたつもりだ。 そしてもはやどこまでが手なのか境目がわからない。そのままズブズブと同化し続け、よくわからない塊のような姿になる僕。 そのへんで、時間と出来事を気にする事をやめた。

2016-07-15 19:08:40
ollie @zuiikin_drg

どこまでが自分かがわからなくなってしまった。顔を拭おうとしたのは僕だと思っていたけどその意識は本当に僕から生まれた意識なのか?僕の意識は一体誰のものなのか?目の前のお兄さん達は僕の一部では無いと言いきれるのか?……ワケがわからなくなってきた。

2016-07-15 19:08:53
ollie @zuiikin_drg

時間が経つに連れてどんどん下の階に下りていって、とても寂しい気分になった。 自分で言っといて、下の階って一体なんだ?階段みたいな感覚?よくわからないけど、酷く寂しい。 どれくらい時間が経っただろう。

2016-07-15 19:09:14
ollie @zuiikin_drg

その光景に何か意味を見出そうとするも、それすらも意味の無い事に思えてそのまま長い年月を過ごした。  これこそがシンプル、ミニマル―― ――ジィィィン。 え、誰か出てきた!で、出てきた?それにしても見覚えがあるような無いような……

2016-07-15 19:09:39
ollie @zuiikin_drg

声をかけてようか 「こんにちは」 「やぁ。僕の名前は君らが言うところのB-01だよ。 ところで君のこの回想の話なんだけどさ、いい加減長いよ。 本編に大して関係ある話でも無いんだしさ、僕は早く次のステージであの子とコンタクトを取りたいの。 僕がもっかい潰しちゃおっか?君の脳みそ」

2016-07-15 19:10:37
ollie @zuiikin_drg

そう言ってその人手を僕の頭にかざして握り…… 「スイマセン!! 程無く終わらせますんで勘弁してください!!!」 「頼むよ」 …………。 こうして僕は『プッシャー(売人)』という仕事を任された。

2016-07-15 19:10:58
ollie @zuiikin_drg

押し人本人が身をもって質のいい品と実証しているという所が評価されディオニュソスは買い手不足に悩まされるようなことは一度として無かった。 当然、普通のバイトでは到底考えられない額の報酬を受け取っていた。 そのほとんどを母親の為と自分の意識の変容の為に費やした。

2016-07-15 19:11:13
ollie @zuiikin_drg

後者の意識の変容に関しては次第に使用頻度も増え、家にいる時間は絶えずドラッグを使用するような状況に陥るまで時間はかからなかった。 ただ、ディオニュソスはいわゆるパーティドラッグのような使い方は一切しなかった。 ドラッグを服用し、自分の内面世界に潜り混む事にひたすら熱心になった。

2016-07-15 19:11:26
ollie @zuiikin_drg

「お父さんカマキリは、死ぬ時めっちゃくちゃに最高の気分なんだろうなぁ。 生きている中で子孫を残す事が最大の使命だと遺伝子にプログラミングされていて、それを達成するプロセスの最後の工程でお母さんカマキリに食べられちゃう。

2016-07-15 19:11:49
ollie @zuiikin_drg

人生のクライマックスからエピローグまでの疾走感がとてつもない。今から食べられると悟った瞬間なんてもう、脳内麻薬が大洪水を起こすんだろうね。痛覚なんざ追いつく隙も与えないだろう。……そんでもって頭を食べられても、交尾を続ける事が出来るんだよね。凄いよねその仕様。

2016-07-15 19:12:13
ollie @zuiikin_drg

凄いけど……なんか寂しいな。うまい表現が出てこないけど、うん、寂しい。 でも、ごく一部のお父さんカマキリは交尾しといて食べられる事無く逃げ出すんだって~。僕はきっとそういうタイプかなぁ。出来心でズルして、へたにうまくいっちゃって。あーくだらない。くだらないくだらない!……あはは」

2016-07-15 19:12:27
ollie @zuiikin_drg

時間感覚もなくなっている状態で、むき出しの自分の心が時間を含めたなにものにも否定されない空間を自分の部屋に作り日々を過ごした。

2016-07-15 19:12:36

以上ピックアップでした!気になるかもと思ったら本編も是非。

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宣伝ス こちらなろう版の変性意識上のアリアと申します。 今しがた、21話『インド神話舐めんなよ』ドロップしました。 インド神話多めの第四ステージ(ネタバレかよ)、よろしくお願いします! ncode.syosetu.com/n4446dj/ pic.twitter.com/wCpgupz6p8

2016-07-12 23:34:05
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