- takamizu_0
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「私はロランス」感想。 非常に画面づくりは印象的。色づかいはもちろん、演出もなんだけど、とても人に接近した画面になるので、写されている人が迫ってくる。切り取り方も面白いですね。(1)
2016-07-18 22:49:32写ってる人の感情を表現するのに、ファンタジックな演出をするんですが、鮮やかな色使いが活きていて、とても面白かったです。水や風を利用した演出も効果的で、場面場面がそれぞれ強いものになっています。(2)
2016-07-18 22:50:28それらの効果を読み解くと、とても面白いかもしれません。視線や小物にも意味を持たせているので、観ていてとてもおもしろいですよ。 実ははじめてフランス語がきれいだなとおもった映画でもあります。とはいえ、あんまりフランス映画みないですけどね。(3)
2016-07-18 22:52:40ストーリーはトランスジェンダーであるロランスとその恋人フレッドの物語です。「リリーのすべて」と同じくロランスが男性であるこの体は間違いだと告白があり、その後の二人の関係が描かれています。(4)
2016-07-18 22:53:29ロランスはリリーとくらべて、見た目が男性的で、フレッドの怒り、戸惑い、疑いなども、非常にリアルなのではないかと思います。ロランスを支える決断をしたあとの彼女の心配なども、非常にリアル。なるほど、そうした想いをするのだということを見せてくる作品です。(5)
2016-07-18 22:54:27もちろんロランスの家族や職場の反応についても、時代ということも含めて「リリーのすべて」とだいぶ違いもあります。変わらない部分もありますけどね。そこの部分は、リリーからロランスをへて今日も変わらないでしょう。(6)
2016-07-18 22:54:41感動という意味ではリリーの方が、とても感動しました。リリ-は、はじめ号泣しましたし、2度目もつらかった。共感もリリーやゲルダにたいしての方があったかもしれません。ですが、より現代のトランスジェンダーについて考えるなら「私はロランス」の方が、考えさせられる作品かもしれません。(7)
2016-07-18 22:55:37リリーの方がよりロマンス色の強い感動物としてつくられているからでしょう。また、美しい部分が協調された物語だからだと感じます。比較しロランスもエンターテインメントとして画面の見せ方も含めて面白いのですが、二人のリアルなぶつかり合いが、現実問題として迫るのではないかと思います。(8)
2016-07-18 22:56:09そして恋人がトランスジェンダーだったとき、女性のリアルとして、ゲルダはうつくしすぎるかもしれない。現実にゲルダは居たわけですが、映画のゲルダはとても美しい面だけを強調された人物像なんじゃないかと思います。そしてフレッドは、リアルに女性だなと。(9)
2016-07-18 22:56:57彼女は、ロランスに寄り添いながらも、あくまでヘテロ女性であり、恋人に男性をもとめている。男性であるロランスを求めているんですよね。その苦悩やロランスへの想いや気遣い、また様々な感情にふりまわされる様子は、痛いほどでした。(10)
2016-07-18 22:57:11離れたり近づいたりを何年もする二人。あのラストは、人によって解釈がかわるのか…気になるところ。正直、フレッドの気持ちはわかりません。ロランスはきっと自分としてイロイロ乗り越えて生きていくのでしょう。(11)
2016-07-18 22:57:38ですがフレッドは、そうしたロランスと会ったことで、このさき何を思い生きるのか。最後、枯れ葉の舞うなか歩く彼女は、非常に自然体でどんどん前にむかっていくようにみえました。そのときの彼女の想いがなになのかは見る人によりさまざなのではないかとおもいます。(12)
2016-07-18 22:57:54私は、フレッドも、ロランスとは違う意味で、前をむけたのではないかとおもいました。 予想をしなかったラストですし、この映画だけみるとフレッドの考えに良い悪いとか判断しそうですが、人を愛するということの形のひとつが描かれていると思います。興味のある方は、ぜひ見てみてください。(13)
2016-07-18 22:58:21なんにしろ、絵がとてもかっこいい作品でしたね。色使いの鮮やかさ、ファンタジックな演出は、もう一回みたいかも。(14) (1~14)
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