- mizunotori
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最初にこのあたりを読んでおくと理解しやすいかも。
「(ライト文芸を含まない)ラノベ」と「(メディアワークス文庫的な意味での)ライト文芸」は補完的な関係で、個々に見ると何かしら欠点が目についても、足しあわせた時に色んなものが最大になると思うんだ…これからも二つで一つの「ラノベ」としてやっていこうね!(政治的発言)
2016-05-31 22:18:09そうなっていればいいんだけど、実際にはなっていない、という捩じれがあって(ライト文芸ではないラノベは男性読者中心だけど、MW文庫的な意味でのライト文芸のメイン読者は女性)、この捩じれを克服できていない、というのが現状。 twitter.com/mizunotori/sta…
2016-06-02 04:06:32@mizunotori メンションをいただいていた…ノーレスになってしまい申し訳ありません。もはやお返事としては遅すぎますが、参考までに書きます。克服する必要があるかどうか。これは「作り手的には」という但し書き付きかもしれませんが、する必要を感じられる状況にあります。(続きます)
2016-07-24 02:27:44@mizunotori (承前)これは、補完的かというところに絡んでの話になりますが、現状ではいわゆるライトノベルと、ライト文芸では、主要な読者の年齢層も性別も異なっているという状況にあります。そのような二つのジャンルを、「補完的」といえるのかどうか。(続きます)
2016-07-24 02:35:29@mizunotori たとえば「ラノベ」と「ケータイ小説」は(性別が)相互補完的であるとか、そういう風に広く見て補完的ということはできるかもしれませんが、素直に見ると、現状は相互補完であるというより、単に別のジャンルであると見做す方が当てはまる状況にある、と考えます(続きます)
2016-07-24 02:38:17@mizunotori (承前)言い換えると、相互補完と言えば言えるけど、それを言い出すとなんでも相互補完になるから別段いう意味がない、というような認識です。で、何故に克服しなければならないという発想になるか、なにが「なっていない」で「ねじれ」ているというのか(続きます)
2016-07-24 02:43:44@mizunotori (承前)といえば、政治的な意味で、あるいは作り手的な意味で、ラノベ(男性・少年層を主要読者とするエンタメ)を補完するもの……ラノベを少しはみ出したもの(年齢or性別)……の受け皿に、現状は「なっていない」ので、補完としては「捻じれている」(続きます)
2016-07-24 02:46:04@mizunotori (承前)という認識になります。地続きでも何でもなければ、補完も何もないわけです。現状は、ラノベにはラノベの(見えづらくなってますが)、ライト文芸にはライト文芸の(あやかしカフェのほっこり事件簿的な)それぞれのコードが存在する別のジャンルだと(続きます)
2016-07-24 02:48:41@mizunotori (承前)私としては考えていて、それは作り手的には、ちと難しい状況だとも思っています。なぜかというと、「男性少年向け」と「女性中年向け」の狭間で、もともとMW文庫あたりを創刊した時に狙いとして想定したはずの「補完」が、やりづらい状況にあるからです(続きます)
2016-07-24 02:50:50@mizunotori (承前)時間があれば、MW文庫のサイトあたりを眺めるとわかりますが、創刊時は殆ど(5/7)がイラスト不使用のパッケージで占められていて、創刊時は今のような路線を想定していなかったことがわかります。今はジャンルとして認識されている「ライト文芸」は(続きます)
2016-07-24 02:54:12@mizunotori (承前)思ってもなかった鉱脈を追認する形で今のようにジャンルとして形成されたのであって、それが本当に「ラノベを補完するもの」であるかといえば、疑問に思います。発祥が近いところにあるから、相補的に見えるけれど、本当は全く別物なのではないか?(続きます)
2016-07-24 02:56:00@mizunotori (承前)……というような疑問の元、あのツイートとなりました。ずいぶん長々としてしまい、申し訳ありません。周辺のことをふくめもう少し呟こうと思いますが、さすがに目障りかと思いますので、以降はメンションとはしません。遅すぎのお返事、失礼しました(終わります)
2016-07-24 02:57:48さてさて。メンションの形であれこれ書いてしまったんですけど、あらためて整理してみます。「ラノベ」と「ライト文芸」は相補的か?といえば「ラノベ」の視点で考えるとたぶんそうじゃない、と思います。
2016-07-24 03:04:26では先に「ラノベ」を補完するものとは何か? それはたとえば、ラノベを卒業したけどラノベみたいなのを読みたい30~40代あたりの男性層向けの読み物であり、ラノベみたいだけど男の子向けじゃないのを読みたい女子向けの読み物であったりであろう、と思います。
2016-07-24 03:05:51単純に、男性読者が女性になることは(あまり)なくても、誰でも歳はとるという意味で言えば、有望なのは大人の男性向けのラノベみたいな読み物(で、文庫)、になるでしょう。こちらは、講談社タイガや、ノベルゼロがまさにその領域にトライしていますが、成功しているとは言いづらい状況にあります。
2016-07-24 03:07:32なんでそんなこと言えるの?というのは、単に、これらのレーベルが現状では作家を自給自足するような状況になくて、なおかつ各作家さんが、他のレーベルで書いた書籍より売れてないから、ということに尽きます。結局、商業的成功と持続とは切り離せませんから、このままいくと厳しいかもしれません。
2016-07-24 03:09:29あと、もうひとつ。そういう「受け皿」って現状はなろう系でよくあるソフトカバー単行本のほうかもね、とも思います。多くはなろう系、であることは事実なんですが、たまにあんまり関係ない感じの作品も同じ棚に置いてあって、このあたりが「補完するもの」になりえるのかも、と思ったりします。
2016-07-24 03:43:25じゃあ、てことは「ラノベ」と「新文芸」が相互補完ってこと?と思われた向きには、ちょっとお待ちいただきたい。「新文芸」とはなんですか?それは、たとえば「新本格」だったり「新伝綺」のように、それを手元から発生したジャンルにしたい「史観」に基づいたものなのでは?
2016-07-24 03:48:02…ということで、斯様にジャンルへの認識には、なんらかの史観がつきまといます。現状では新文芸というのは、アルファポリスあたりが稼いでたジャンルからパイを奪っていくためのカドカワの戦略的名称でしかない、のですが、どうなんだろう。
2016-07-24 03:50:57そしてたしか、「ライト文芸」ということばも、これもオレンジ文庫か何かの創刊に関連して出てきたように記憶しており、おおかたこうしたジャンル分けは、後追いのプレイヤーによって確立され、遡及されるというのが世の習いです。
2016-07-24 03:52:33