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🦐 @ruru_rururu_ha
【プロフェクト・ア・フォレスト】 #wsb_txt
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タマチャン・ジャングルには魔物がいる。そんな噂が流れ始めて二ヶ月。ジャングルに根を下ろしていたミルストーンは魔物を探しに来るモータルを追い払うのにせいせいしていた。「魔物なんていませんヨ」コワイ!ロバ頭の人間が出ればモータルは腰を抜かし逃げてゆく。 #wsb_txt
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ミルストーンは干したバイオパンダを見る。干し具合はまだボチボチといった感じだった。ミルストーンは火を起こしながら、薄暗いタマチャン・ジャングルの一角に光を宿す。その時であった。ズシンという地鳴りが聞こえたのは。「……!」ミルストーンはハンターの目を光らせたが… #wsb_txt
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地鳴りは大きくなっていく。近い。ミルストーンは持ち合わせの武器で音もなくジャングルを歩き出す。音が近くなっていく。木々が倒れる音がする。「これハ」ミルストーンは見た!巨大な影を!「なんダ……これハ!」狼狽したミルストーンは、影の正体を確かめるべく松明を持った。 #wsb_txt
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「GRRR…」「唸っタ!」ミルストーンは昼間の間に拾ったツインスコープを器用に装着する。はたから見れば双眼鏡を付けたロバだ。「イヤーッ!」ミルストーンは松明を持ってシノビ・ニンジャクランを思わせるように音もなく走る!そして彼は巨大な影の前に立った! #wsb_txt
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ミルストーンはスコープを上げ、影を照らした。「GRRR……」影は一瞬止まった。そして巨大な顔をのっそりと前に出すと、ミルストーンを嗅いだ。「GRRR……」巨大な影はミルストーンを避け、ゆっくり歩く。「おイ!」ミルストーンが走る。「止まレ!」だが止まらない! #wsb_txt
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「GRRRRRR!」ズシン、とダンプカーが落ちたかの如き重苦しい音がタマチャン・ジャングルに響く。「おイ……おイ待てっテ!」その音を便りにロバ頭のニンジャ、ミルストーンがジャングルを走る。「GRRRRR……」フールウィルムはその声に気がつき、後ろを振り向いた。 #wsb_txt
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フールウィルム。ゾンビーニンジャ。ミルストーンがこれに気がついたのはゾンビー特有の匂いである。「ハァーッ……」ミルストーンは息を大きく吐き、膝に手をついた。「止まったナ!」ミルストーンがフールウィルムの顔の前に立つ。「お前、ここで何をしていタ!」「GRRR…」 #wsb_txt
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フールウィルムが申し訳なさそうに呻いた。ミルストーンはその声を聞き取った。「なニ?逃げてきタ?一体誰かラ」ミルストーンの問いにフールウィルムは答えなかった。怯えていることがひどくわかった。「うーム。ゾンビーニンジャとなるト、ヨロシサン……?」 #wsb_txt
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ミルストーンはワナワナと両手を上げた。「ヨロシサン……」「GRRR?」「なんでもなイ。それよりお前!ちょっと来イ!」ミルストーンがフールウィルムに指示したのは、ついてくることであった。フールウィルムは意外にも大人しくミルストーンに従った。 #wsb_txt
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辿り着いたのはタマチャン・ジャングルでもひときわ深い森であった。「ここならお前を隠せル」ここにはミルストーンの拠点もあった。「GRRR…」「なニ?食べ物?何を食べるのダ」ミルストーンはフールウィルムから好みを聞いたが……「そんなもノ、ここにはなイ」「GRRR…」 #wsb_txt
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数日の奇妙な生活が始まり、ある日のことである。ミルストーンがバイオ布団を干していた時である。ミルストーンは隠れ家が次第に暖かくなっていくのを感じ取っていた。「フールウィルム=サン?」「GRRR」フールウィルムはちがうちがうといったように首を振った。 #wsb_txt
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そして。「GRR…」フールウィルムが宝石を見つけたかのような顔でミルストーンの後方を指差した。「なんダ」ミルストーンが振り向く。なんとそこに…「アイエエエ!?」ミルストーンは思わず焼きバイオパンダの肉を飲み込み、そこにいた人物を見た。赤い宇宙飛行士めいた人型! #wsb_txt
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「これは……フートンではない!?」赤い人型は叫んだ。「なんたるフートンに対する冒涜!バイオ布団だと!?バイオだろうとフートンはフートン……!こんな名前を付けたのは誰だ!オムラかーッ!」「あノ……」「なんだ!」 赤い宇宙飛行士めいた人型は振り向いた。#wsb_txt
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「ドーモ、ミルストーンです」「ドーモ、フートンドライヤーです」赤い人型がアイサツをした。「貴様のものか?このバイオ布団というのは」「そうダ」「馬鹿者ーッ!」フートンドライヤーがミルストーンを叩いた!「グワーッ!」「GRRR!」フールウィルムが唸った!「静まレ!」 #wsb_txt
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「貴様は恥ずかしくないのかーッ!フートンではなく!布団などという冒涜めいた名前の付いたもので寝ることが!」「いヤ、それは拾ったものデ」「何!?ならば雑菌繁殖が酷いではないか!」「いヤ、バイオニンジャなのデ」「そんなことは関係ない!誰だろうと清潔が一番だ」 #wsb_txt
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ミルストーンは怒られた。フートンドライヤーなるニンジャに。フールウィルムはそれを見ていた。一部始終が終われば、フートンドライヤーは怒りを鎮め、手から熱風を出した。「すごイ」「どんなフートンでも乾く」ゴウランガ!先ほど洗浄したばかりのフートンが瞬く間に乾いていく! #wsb_txt
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バイオ布団…いや、バイオフートンはフートンドライヤーによって乾かされ、清潔を保たれた。繁殖していた雑菌は死に、フカフカになった。「素晴らしイ……」「ミルストーン=サン。オヌシもたまには日に当たるといい。フートンの為にも、自らのためにもな」「……」 #wsb_txt
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フートンドライヤーは帰っていった。どこへ帰ったのかは知らないが、フートンが湿っているとくるのだろう。一種の法則というものを感じた。「ヌゥーッ」ミルストーンは呻く。もはや怪奇現象だ。洗濯し、昼間に干す。狩りに出ている間にフートンが乾いている。コワイ! #wsb_txt
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フートンドライヤーとは何か?即ちフートンを乾かすものである。ミルストーンは手記にそう書く。フールウィルムはフートンドライヤーが来るたびに機嫌を良くしていたようだが、よくわからなかった。…その影響もあり、ミルストーンは自由な生活、安定した生活をすることができた。 #wsb_txt
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それが昨日までの話である。 #wsb_txt
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ヨロシサン・特殊プラント。チュパカブラの一件を読者の方々は覚えているだろうか。あのように、タマチャン・ジャングルにまたヨロシサンのプラントが建てられた。しかし今回は秘密裏なものであるため、巧妙に隠されている。アーチ級ソウル憑依者ならば分かるであろう。 #wsb_txt
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「ドーモ、サブジュゲイターです」濃緑に金の渦巻き模様が刺繍され装束を纏うニンジャがアイサツをした。「ドーモ、ラショーモンです」ヨロシサンのネームタグを首にさげた女ニンジャがアイサツをした。「バイオニンジャがタマチャン・ジャングルにいるとか?」「そうです」 #wsb_txt
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サブジュゲイターはモニタを見ながら、「タチの悪いことに非常に強力なゾンビーニンジャを従えていることがわかりました」「リー先生のラボから脱走した個体では?」「いえ、リー先生は関わっておりません。何せ巨体の怪物です。ツキジから出ることすら出来ないかと……」 #wsb_txt
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ラショーモンは着物の袖からセンスを取り出し、仰いだ。「仮にそのバイオニンジャを捕らえたとして、ゾンビーが暴れたら話になりませんね?サブジュゲイター=サン」ラショーモンは清々しくいう。「いや全く。ですがそんなものはアマクダリにでも任せておけば良いでしょう」 #wsb_txt
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