闘神異聞伝スサノオ

スサノオ
■黄泉平坂跡とされる周辺を散策していた、とある強くなりたいと願う人
間Aに気紛れで手を貸すことを宣言し半強制的に約束する。
（実際はAの境遇と考えに幾分共感するところがあった模様）

■高天原等の日本の神界や冥界も最近はすっかり毒気が抜けて典型的な共和制の官僚社会になり、スサノオ的にはどうにも暇すぎるので、人間レベルの強さで暴れたり観光したり飲酒して浮世を堪能してみようかなーというのも受肉（精神体の憑依・融合）理由の一つ。

■現状で表面に出ている人格はA。飲酒時や睡魔にAが負けそうになるとスサノオが顕著に出てくる。

面倒事なんかの時はAの人格に任せる。本体に対してのいたずら好きではあるが、A自身の過去に繋がる人間関係なんかには口を出さず、静観してくれたりするくらいには器が大物。

■衣装や発言など尊大且つ所謂狂気・悪魔的な表現をやや好む節があるがツクヨミに言わせると幼少から地頭が良すぎて周囲が阿呆の集まりに見えてしまって浮いてしまい、父や姉などの好きな相手に対して勝手に気苦労したり本当の感情がうまく伝えられなかった（反抗期もある）経験からの裏返しでもあるという（本人はそれを認めないが）。

■神力をAに貸しているという体で発言しているが、実際には倒して取り込んだヤマタノオロチの力を貸し与えている状態（スサノオの神力は強すぎて、とてもじゃないが人間の器に収まるものではないため）
現状でAが使えるスサノオとしての力は2％程度であり、上限を伸ばす意味での日々の鍛練でもあるらしい。
（生身で神の力を全開で使うという行為は拳銃で対艦弾道ミサイルを撃つようなものだという、無論、器が壊れる）

■但しヤマタノオロチの力には負の側面があり、肉体の限界以上に使用すると性格や行動がオロチ化していく事がある。現在はスサノオとAでリスクを話し合い、マスクや装束で抑えている。

※人間Aについて※

幸か不幸か神霊スサノオに魅入られた？青年。
普段は知り合いの喫茶店『縁』でウェイターをしたり、休耕地を借り受けて農作に励んだり、クシナダと狩猟をしたりして金銭を得ている。
バイト戦士でもあり人手が足りない色々な店で働いている。
（本人の語るところによるとそれらは全て鍛練なのだと言う）

日々スサノオ、クシナダ、タケミカヅチ等の神々に否応なしに鍛え上げられており
一般的な武術家・格闘家を遥かに凌駕したおおよそ人では到達できない神域に達している。
A曰く『フェアじゃない』『神々と競うほうが楽しい』と人相手に戦う事に興味がなくなっている旨の発言をしている。

クシナダと狩猟に行く際は猟銃を使わず、弓、短刀、素手での狩りを信条としている。
（ほとんどの場合クシナダが先に仕留めてしまうが）
太古より気高き狼として生きてきたクシナダに畏怖と畏敬、尊敬を抱いており、一種の師弟のような関係でもある。
クシナダから見たAの狩猟の腕は『ようやく猪を仕留められるようになったひよっこ、修行の足りない若造』らしい。

人の身の弱さ、愚かさを抱え、届きえぬ神々への渇望を胸にAは今日も鍛練を積んでいる。

人間界での愛称はスサノオ兄さん、スサ兄、スサ様など。

アマテラス
■幼い頃から絶対的な神力とカリスマ性を持ち、高天原に赴く以前は気難しい父に変わり弟二人の良き相談相手であり生真面目と母性が服を着て歩いてるような姉というより母的な存在だった。

■高天原ではカリスマ性を発揮しつつも臣下たちの権謀術数に疲弊し徐々に以前心通わせた相手すらをも手放しで信用できない性格に。それでも近代まで国を支え役目を放棄しなかった強い根性の持ち主。

■神界も人間界もある程度の成熟を迎え安定期に入った辺りで人間界に世界戦争が勃発。神力を尽くして人の心を明るく照らし続けるよう務めたがやがてストレスがMAXになり天岩戸事件以来始めて寝込む。

■高天原時代、弟二人には立場的に辛い対応をしてしまったことを今現在も悔いている節があるが、素直ではないので言葉には出さない父譲りのツンデレ。

■寝込んでる間に人間界は勝手にそこそこ戦後復興し、神界も最低限のライフライン的日光の供給さえすれば議会制でまとまるようになり、定年後のおじさんのような切ない気分になる。
■苦楽を共にした重臣達から「最近お疲れの様ですし、この辺りで少しお暇を取られては？ご姉弟３神で人間界観光とか…」的な発言にキレて人間界へ逃走、突如グレる。

■時折カリスマ性のある神力っぷりを見せる（受け皿なしで気合だけで肉体創生・受肉）が、基本的にはトラブルメーカー且つアダルトチルドレン。暇さえあれば近所の子供と本気で遊んでいる。

■それから人間界で数十年程放浪し、ツヤのある黒髪から金髪になった姿でスサノオ（受肉）の前に突如現れる。ヒッピー然とした恰好で口癖は「ラブアンドピース」になり若干ポンコツな性格になっていた。
■現在は母の事情・女心なども詳しく知り、体面的には父親嫌いの反抗期の子供のような態度を取るが根っこはガッチガチのファザコン。

■他人の話をよく聞かないことと兄弟の仲がいいのか悪いのかわからないとこは三貴子の共通点。
酒好き。カクテルコンチータがお気に入りらしい。
好きな食べ物はタコスとたこ焼き。
怪獣のフィギュアを集めている、好きな怪獣はビオランテ。

■人間界での愛称はテラ姉、姐さん、テラ様など。

ツクヨミ

■口癖は「面倒臭い」。基本的に常時何を考えているかわからない表情をしているが、人間にとっては然程悪神というわけではない。何処にでも居て何処にもいない、神出鬼没であることが特徴だった（高天原時代）。
体臭や装束から伝わる匂いで相手の体調までわかる程の幼女マイスター。
現代社会では変態。所謂ところの自発的な性欲は無いが性癖的には確実にロリコン。男女関係なく童子にはかなり甘い性格。

■三貴子の中でも特殊な性質を持つ存在で、男神か女神かわからない素性
をしており、装束を選ばず男女どちらの装束も気分で変えていた（実際は
幼女側女の着せ替えおもちゃになっていた）事から、宮中で一定の権力を
得る前は、一部の心無い連中などから、嫉妬・やっかみによる陰口で
「実は半陰陽のような身体」「男女両方と密通している」「幼女偏愛者」
などと揶揄されていた。（※後に権力を持った頃、それを言ったとされる
手合の全員がアマテラスを楽しませる催しとして女装・男装を強制的にさ
せられることになり、更に畏怖され恨まれる存在となった。）

■上記の行動と性格、権力の最大限の行使っぷりでアマテラスには出来ない汚れ役という役割を自ら担うようになる。
高天原出身の家臣的な存在は一切手元に置かず、どこぞから連れてきた神格は一応あるものの階級のかなり低いと思われる、とある精霊のような一族を神力で童子の姿に変えて侍従（♀）や側女（常時二体）として従えていた。
ツクヨミが高天原を去る時も彼女らは全員同行し、現代世界に顕現している現在でも交代しながら常時二体で側女をしている様子。

■権謀術数渦巻く当時の高天原で幼神時代から青年神期までを過ごした故にひねくれてはいるが、高天原自体には恨みなどない様子（退去後もこっそりと忍び込んでは誰か大物神の恥をかかせるような質の悪い悪戯を不定期に敢行していた。それを聞いたスサノオが若干引くレベルの悪戯らしい）。

■月に隠棲してからは神界や地上界に観察しながら実験をしたり、最近はネット上の某掲示板などで人間の振りをして簡易な予知などを書き込む等の遊びをしていた。観光も好きで人間界では世界旅行にも行っていた模様。
今回の人間界降臨は完全に幼女達とのバカンスということらしいので、人間や神界に被害が出るような実験は当分する気がないらしい（人間界にアマテラスもいるので、一応姉の顔は立てる気だという）。
身体はどこぞの研究機関に作らせた人間にしか見えない青年型ロボボディー♂。
人間界での愛称はツッキー、ツクツク、ヨミ兄など。