一般的な「義務と権利」との議論と、憲法に関する「義務と権利」のそれについての相違点

「義務」と「権利」は日本語では一つしか概念がないけれど、英語に直すと分岐する概念である。
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あずうる @LyricalSubaru

責任を負えない人に権利を与えることはできない 何故なら権利を際限なく使えてしまうから どうしても権利を与えたいなら、誰かが代わりに責任を負うしかない

2016-07-27 13:02:37
イーロイ@Unicorn @iiroi

権利を主張するなら義務を果たせ

2016-07-27 13:04:00
private_tom @private_tom4523

一般的な「権利を主張するなら義務を果たせ」は言い換えをすると、 「titleを主張するならresponsibilityを果たせ」になるのかな?

2016-07-27 17:09:40

「義務と権利」については、議論がなされるべき箇所であるが、そもそも日本語で「義務」「権利」と集約されている概念は、海外ではどのような言葉で表されているのだろうか。

private_tom @private_tom4523

おっ待てい、「権利」っていうのは本来「人が生まれたときから持っているもの」だから規制はされないぞ。 というか、日本語で「権利」と呼ばれているものは英語やフランス語だと何通りも意味がある言葉だから、齟齬が発生していると言われているので、気を付けなはれ。

2016-07-27 13:05:18
private_tom @private_tom4523

例えば、日本語で「権利」と表されるもの、英語では何通りもの意味になる。 rights 法律に基づくもの title 条件が満たされると発動できるもの claim 特許請求などの、請求する資格 entitlement 給付金や資格の授与に関するもの

2016-07-27 13:16:19
private_tom @private_tom4523

同様に、日本語で「義務」と表されるものは、英語によると、 allegiance duty liability charge obligation responsibility こんだけある。 簡単に言うと、法律に関するものは日本語に欠陥があるんだよ。

2016-07-27 13:21:24

allegiance
忠義、忠誠など支配者に対して果たす義務

charge
負債、課税など金銭に絡む義務

duty
道徳的な義務

liability
法的責任としての義務

obligation
習慣や契約から生じる義務

responsibility
行為一般に関する責任や義務

SECO@1ネガ→1ポジ 目指せ半導体人間 @seco_main

へー 誤解されている「権利と義務の関係」にあるのは Title ていうんですね 多くの問題になる「権利」はrightsなんですかね twitter.com/private_tom452…

2016-07-27 13:18:50
private_tom @private_tom4523

自民党の憲法草案に反対する言語学者は、これらの「様々な意味」の混じった「義務と権利」を、同じ文言の中に介在させてしまうということへの反発によるところが大きいのだ。 憲法に表記される「義務」はdutyかobligationのみで、「権利」はhuman rightsだけであるべき

2016-07-27 13:25:47
private_tom @private_tom4523

という主張の下に、言語学者は反対運動を展開している。

2016-07-27 13:26:27

例えば、自民党の「日本国憲法改正草案」の第三章、国民の権利及び義務のところだと、

 十二条 この憲法が国民に保証する自由及び権利は、国民の不断の努力により、保持されなければならない。国民は、これを濫用してはならず、自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない。
日本国憲法改正草案 自由民主党 平成二十四年四月二十七日(決定)

となっているが、権利に義務が伴うのはhuman rightsとは言えないのではないか?
これはtitleにあたる「権利」であって、憲法に記載するには不適切ではないのか、等

private_tom @private_tom4523

憲法で論点になる「義務と権利」の問題は、議論する日本人が「義務と権利」の意味が多様に存在することを知らないというのが致命的であるのだよ。 外国の文化や制度を導入することで発生する障害のひとつだわさ。 山の人間に、海に関する言葉を理解させることは難しいのと同じだ。

2016-07-27 13:35:11

まとめ

「義務と権利」という時、様々な概念が混ざっていることを自覚すること。

おそらく、「義務と権利」の議論を行っている時に、意思疎通が図れない場合、お互いの概念相違をまず疑うと良いこと。

このあやふやな「義務」「権利」を、あやふやなまま憲法改正の議論に持ち込むと危ないということ。