ver.8 設定と参考の資料

創作人形の為の資料
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@choresisters

メモ:日本では虎の体色は「黄と黒」と表わされるが、実物および写真を見ても厳密には黄色ではなく、ある程度誇張されたあるいは比喩的な表現である。アメリカでは虎の体色はオレンジと黒、とされる。

2009-11-21 17:57:48
@choresisters

メモ:「山月記」(さんげつき)は、中島敦の短編小説。1942年、『文学界』に「古譚」の名で「文字禍」と共に発表された。唐の時代に書かれた「人虎」として知られる中国の変身譚(清朝の説話集『唐人説薈』中の「人虎伝」などに収められている)を元にしている。

2009-11-21 17:59:59
@choresisters

メモ:原作と比較すると、李徴の変身の理由が大きく変えられているのが特徴。原作では、李徴は寡との逢瀬を妨げられたのが原因でその一家を焼き殺した報いで変身したのに対し、「山月記」では「臆病な自尊心と、尊大な羞恥心」という性情が原因だと書かれている。

2009-11-21 18:00:12
@choresisters

メモ:自分の意志とかかわりなく、自分を超越したものによって与えられた運命を生きていかねばならない、人間存在の非条理への嘆きとおそれ、生への不安が語られているが、この記述は「人虎伝」には見えず、作者の創意によるものである。

2009-11-21 18:03:36
@choresisters

メモ:常に自分をもう一人の自分が観察する性癖から逃れられず、優越感と劣等感の間を時計の振り子のように揺れながら、そのどちらへも傾くことができない、自意識過剰の人間の心理を表している。

2009-11-21 18:04:35
@choresisters

メモ:すなわち、「人虎伝」では、やもめとの逢瀬を妨げられた腹いせに、その一家全員を焼き殺したという非道の所業の報いで虎になったことになつており、因果応報というとらえかたである。これに対して「山月記」は、「性情」という人間の内奥の問題としてとらえ直している。

2009-11-21 18:06:32
@choresisters

メモ:「人虎伝」が「直だ行ひ神祇に負けるを以て、一旦化して異類となる。」という怪異な因果応報の話であるのに対し、「山月記」は、人が虎と化すという虚構の手法によって李徴を極限に追いつめ、その内面の苦悩と矛盾を浮き彫りにしたものであるといえよう。

2009-11-21 18:08:25
@choresisters

メモ:本来は非常に気弱で貧弱な青年 np

2009-11-21 18:16:40
@choresisters

メモ:男とも女とも付かない・・・・男の悪いところと女の悪いところを兼ね備えた怪物、しかも自分では、男の良い所と女の良い所をふたつながらもっていると自惚れている怪物に成り上がってしまう」

2009-11-21 18:19:05
@choresisters

メモ:女学校時代の同僚の言によると、中島敦は、職員室では最も存在感のある教師で、陽性で活発なリーダーだったというのだ。

2009-11-21 18:20:37
@choresisters

メモ:才能と言い、知識と言い、何事も忽せにしない誠実さ、温かい友情、明朗な性格、卓越した弁舌と言い、何一つとして私の羨望に価しないものはなかったが、只一つの解せない点は、彼の歯の浮く様な気障っぽさである。

2009-11-21 18:21:43
@choresisters

メモ:(客観的に見て) 自分の素質と傾向とに全然反した職業と生活の下に、自らの才能をいぢめてゐる点は、気の毒に思ふ

2009-11-21 18:25:21
@choresisters

メモ:けれども、しかし、中山が、その不満を、衒学的な会話や、ラテン語の習得や、殊には、自分の職業(及び、その対象である少女達)に対する侮蔑的な態度に於て、洩らさうとする点に就いては、どうしても是認出来ない

2009-11-21 18:25:53
@choresisters

メモ:殊に、最後の 「自己の職業に対する軽蔑」は、吉川にとって、許し難い軽浮と思はれた。才能のいたはり方は、ほかに幾らでもある

2009-11-21 18:26:06
@choresisters

メモ:中島は、いうまでもなく俗物が大嫌いであった。また、立身出世欲は、こと文学者、芸術家に関しても、彼の最も軽蔑していたところである。

2009-11-21 18:26:46