フォロワー1万人記念、とっておきの話
- heptares5460
- 3867
- 28
- 0
- 1
僕は物書きを目指して挫折した人間だから、自分のツイートを読んでくれる人がこれだけいるというのはとてもありがたい事です。「人に頭を下げなくても、好きなものを書けるように」と思って始めた相場に魅了され、気づけば20年超。堅気に戻る事は叶いませんが、相場には感謝しかありません。
2016-08-03 20:42:29広島に漫画専門の図書館があって、二日ほど入り浸ってた事がある。事情があって相場が張れなかった頃で、『こっちに移住して一年くらいマンガ読んで暮らそうかな』って、かなり本気で考えてた。もし本当にそうしてたら、かなり人生変わっただろうな。 library.city.hiroshima.jp/manga/
2016-08-03 21:11:00普通、大学で人生なんか変わりはしないんだけど、僕は結構マジで考えた。選べる選択肢が防大と医大と早稲田だったからだ。防大なら入校=公務員だし、医大に進んだら将来は医師か研究者だろう。結局、僕は早稲田を選んだ。十代で人生を決めたくなかったし、一日も早く相場を張ってみたかったからだ。
2016-08-03 21:32:22人生を変える作品というのがこの世には幾つかあって、僕の場合のそれは池澤夏樹の『スティル・ライフ』だった。その中に出てくる佐々井という人物に強烈に引かれた。彼は他人との関わり合いを殆ど持たず、金にも全く執着しないが、凄腕のトレーダーだ。彼の見てきた世界を、自分も見てみたいと思った。
2016-08-03 21:44:56実際に作品を読んだ奴は苦笑すると思うが、作中で佐々井がやった事は殆ど僕もやってみた。小説に書いてある事がどれくらい本当なのか、自分自身で確かめてみたかったからだ。結論から先に言えば、書いてある事は大体本当だった。その代償として僕は堅気じゃなくなったんだけど、全く後悔していない。
2016-08-03 22:01:54作品の中の佐々井と同じく、金が欲しくてやった訳じゃないからだ。僕には守るべき家族もいないし、自分の人生を変えた作品にどれだけ本当の事が書いてあるのかを知る事の方が、僕にとっては遥かに重要だった。試せるチャンスは恐らく一度しかない。この機を逃したら、一生後悔する。そう思った。
2016-08-03 22:23:02僕は全ての株券を処分し、弁護士さんに幾ばくのお金を渡してから、佐々井のように大金を持って逃亡生活を始めた。佐々井のように、最後まで逃げ切る自信はなかったからだ。携帯やパソコンを捨てたのもその頃の話。勿論、その金には一切手を付けなかった。その意味は小説を読んだ人間なら分かるはずだ。
2016-08-03 22:39:58広島のまんが図書館は、逃亡中に訪れた思い入れのある場所の一つだ。そういう場所が僕には沢山ある。自分が一体何をしたかったのかを再確認するために、G.W中にその幾つかを再訪した。自分の中に、自分の望む能力が確かにある事を知った場所に着いた時、僕は溢れ出る涙を堪えきれなかった。
2016-08-03 22:50:51『スティル・ライフ』で相場を知り、その世界にどっぷり浸かったからこそ、僕は他人にはまず不可能な体験を幾つもする事が出来た。そして、その副産物として、【声】までも手に入れた。人生の損得は自分で決める。出会うべきものに会うようにちゃんと人生は出来てるし、なりたい人間に人はなるものだ。
2016-08-03 22:59:22これは、フォロワーが1万いったら書こうと思っていた、とっておきの話。信じる信じないは勝手だけど、小説を実際に読んだ奴なら、「全力さんならやりかねないな」と、きっと思った事だろう。気が向いたら、また続きを書くかもしれない。僕が相場に賭けてるものが、少しでも伝われば嬉しいと思う。
2016-08-03 23:07:44これはとても嬉しい言葉。沢山の人に受け入れられる言葉よりも、少数の人の心に突き刺さる言葉を書くように、いつも心がけています。 twitter.com/juran10run/sta…
2016-08-03 23:19:25@heptares5460 僕が師匠に惹かれるのはそこです。他のクラスタと同じ内容の話をしていても、言葉の選び方、それが想起させるイメージが全然違う。「お前の勘違いだ」と言われればそれまでですが、言外の何かを感じるのです。直に会って話さなくても伝わってくる何かがある。
2016-08-03 23:02:48