「最近の偽装メールはここまでやらないと確認できないのか?」・・・という話

今回、自分が危うく騙されかけたので備忘録的な意味も含めて書いておきます・・・
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TLより

西村誠一 @khb02323

「最近の偽装メールはここまでやらないと確認できないのか?」・・・という話

2016-08-04 13:28:42
西村誠一 @khb02323

↓昨日、今日はじまった話でもなくて、ここ数年来続いてる話だと思うのですが、最近の偽装メールは「あまりに巧妙」なので、うっかりするとそれなりにITリテラシーある人でも簡単に騙されますよ?・・・という話です。(今回、私は詳細に確認する迄本物か偽物か判別できませんでした)

2016-08-04 13:28:49
西村誠一 @khb02323

↓私は結構パソコンでMMORPGとか色んなゲームをやる方で「ハンゲーム」のアカウントも持っていました (※)ただ、「ハンゲーム」のゲームは半年~数年やってなかったので放置状態ではありました

2016-08-04 13:28:55
西村誠一 @khb02323

↓ゲームや銀行などで「偽装メール」、「詐称メール」は日常的に多いと思うんですが、今日、私の所に「ハンゲーム」から「ご登録パスワード変更完了のお知らせ」というシステム自動送信メールの様なメールが届きました。一見すると本物のシステム通知メールと判別がつきません

2016-08-04 13:29:01
西村誠一 @khb02323

↓「あれ?ハンゲームのアカウントってワンタイムパスワードで二段階認証にしてるはずだし破れないよね?」とは思った物の、万が一やられてたら怖いので、「メールに書いてあるリンクは踏まずに」(←ここ重要)、ハンゲームのホームページを自分でぐぐってログインしてみました

2016-08-04 13:29:07
西村誠一 @khb02323

↓ハンゲームのホームページにログインした所、自分のID、パスワードでログインできましたし、ワンタイムパスワードを使った二段階認証も経由してるので、パスワードは変更されてませんし、他人にはログインもできなかったはずです。つまり、「メールで騙されてリンクを踏んだらアウト」だった訳です

2016-08-04 13:29:13
西村誠一 @khb02323

↓今回の私の確認方法で正しいんですが、「今回危なかった」というか、文章があまりに巧妙で本物っぽくて、「危うく私もメール内のリンクを踏みかけた」ので、改めて注意喚起したいと思います。ちょっと前までは「明らかに日本語が変」な物が多かったのですが、最近は見分けつかないです

2016-08-04 13:29:19
西村誠一 @khb02323

↓これが、今回届いた偽装メールです pic.twitter.com/5zTzBGc7kc

2016-08-04 13:29:34
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西村誠一 @khb02323

↓これは、今回のメールを見て、自分でホームページからログインした後で住所確認をした際にハンゲームから送られてきた「本物のシステム送信メール」です pic.twitter.com/bWa2qfHcGi

2016-08-04 13:29:49
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西村誠一 @khb02323

↓本物の文面と並べて詳細に文章を比較すれば違いはありますが、偽装メールの方も形式的には全く問題ない内容&記述&日本語なので、「これが偽物」と確信を持つのは私には無理でした

2016-08-04 13:29:57
西村誠一 @khb02323

メールが「本物か?」、「偽物か?」をチェックする際には、昔から「メールヘッダ」の詳細を確認する手法があります。今回もそれでちぇっくしてみます

2016-08-04 13:30:03
西村誠一 @khb02323

↓これは「本物」のメールヘッダです pic.twitter.com/P3SnDdqQyB

2016-08-04 13:30:16
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西村誠一 @khb02323

↓メールというのはメールサーバーをバケツリレー式に渡ってくるので「Received: from」を辿って行って最後の「Received: from」に書いてあるのが送信元のメールサーバーです。smtp4.hangame.co.jp [119.235.227.212]

2016-08-04 13:30:20
西村誠一 @khb02323

↓「From:」や「X-FROM-DOMAIN」がhangame.co.jpを指していますが、これは最近は偽装メールで偽装できるのであまり判別の役に立ちません。

2016-08-04 13:31:05
西村誠一 @khb02323

↓Received: fromに書いてあるドメイン名すら信用しきれません(IPアドレスの数字だけ信用できる)

2016-08-04 13:31:10
西村誠一 @khb02323

↓これは偽装メールのメールヘッダです pic.twitter.com/GqKR6d97fN

2016-08-04 13:31:24
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西村誠一 @khb02323

↓偽装メールのヘッダでは最後の「Received: from」行の記述が cesp.net [42.59.123.74]となっています。本物と比べれば違いが分かりますが、偽装メール単独では「これが正しい」のか「おかしい」のかわかりません

2016-08-04 13:31:28
西村誠一 @khb02323

↓なので、Whoisサービスというサービスで42.59.123.74を確認します。はい、中国のドメインからのメール送信でした、アウトです pic.twitter.com/WlQy0JHJdG

2016-08-04 13:31:40
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西村誠一 @khb02323

今回の偽装メールではメールサーバーのバケツリレーの送信元IPアドレスから判別できましたが、それ以外のあらゆる情報は書き換えられていて本物と判別できず、文面も「まっとうな日本語」で、これはちょっと気を抜いたらITに詳しい殆どの人でも騙されるレベルです。気を付けましょう

2016-08-04 13:31:45
西村誠一 @khb02323

↓(今回、私も実際に騙されかかったのですが)、あなたが使ってるゲーム、銀行などで、「パスワードが変更されました。間違いであれば下のリンクから確認してください」の様なメールが届いた場合には、「必ず、メールのリンクはクリックせずに、ホームページを探して自分からログインして下さい

2016-08-04 13:31:51
西村誠一 @khb02323

この問題の面倒な所は、「じゃあ、危ないから確認も何もしない」というのは「それはそれで危険な話」(←実際にやられている場合もある)ので、確認事態は必要ですが、必ず、「メールのリンクはクリックせずに自分でログインする」事が必要です

2016-08-04 13:31:57
西村誠一 @khb02323

「メールの文中のリンクをクリックしていいタイミング」というのは、あなたが公式ホームページなどで登録・変更の作業をして、「その直後に届いたメールのリンクだけ」です・・・あなたが操作してないタイミングで届いたメールのリンクをクリックするのは危険です

2016-08-04 13:32:03