稲川淳二のつぶやき怪談　2016年7月26日投稿分

稲川淳二 @Junji_Inagawa

お待たせしました――！ 「ＭＹＳＴＥＲＹ　ＮＩＧＨＴ　ＴＯＵＲ　２０１６ 稲川淳二の怪談ナイト」 ２４年目の恐怖が始まりました。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

みなさん、お変りないですか？　稲川淳二です。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

ツアー本番前の全国キャンペーンから、やっと解放されました。 スタッフが死のロードと呼んでいる、 猛烈、過密スケジュールなんですよね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

さあ、いよいよ、これからみなさんと、 コワ・タノシイ時間を共有出来ると思うと、 もう嬉しいですね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

今回も、各地に足を運んでの、 心霊探訪の成果をお届けしますよ。 存分にお楽しみ下さい。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

それでは、「つぶやき怪談」そろそろ始めましょうか。 怖ーい噺で、ひと時の涼をおとり下さい。 怖ーい噺で、ひと時の涼をおとり下さい。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

何が起こっても、責任はとれませんけど。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

この話は、ちょっと面白いんですよ。 知人の方で、まぁ仮にＡさんとしましょう。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

そのＡさんが、私の所に来て、 「やー、この間さ、暫くぶりに黒川さんに会ったよ」 って言ったんです。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

黒川さんて言うのは、Ａさんと私の共通の知り合いなんです。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

それで私が、 「えー、珍しいねぇ。どこで会ったの？」 って聞いたら、

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「うん、あのねぇ、西麻布から広尾へ向かう道、 ずーっと歩いてたらね、 後ろから黒いフェラーリが走って来て、追い越してさ、

稲川淳二 @Junji_Inagawa

先で止まってね、窓が開いてさぁ、 ”おーい、暫くだね”って言うんで見たら、黒川さんでさぁ」 って言うから、

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「へぇー凄いねぇ、 中古のフェラーリでも、あれ、高いんでしょ？ 金回り良いんだね」

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「そうだよねぇ。で、傍行ってさぁ、 中を覗き込んで、スゲェなぁって見たんだよね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

そしたら、黒川さんが、おい、そこまで送って行こうか？

稲川淳二 @Junji_Inagawa

って言うから、もう俺、すぐ近くだからいいや、って言ったら、 うん、そう。じゃまた、って行っちゃった。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

だけどねぇ、おかしいんだよね…」 って言うんです。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「あの、フェラーリってさぁ、二人乗りじゃない？

稲川淳二 @Junji_Inagawa

覗き込んだ時にねぇ、中に３人くらい人がいるんだよねぇ。 それが何か変なんだよねぇ。 おかしいんだよなぁ、あの３人」

稲川淳二 @Junji_Inagawa

何かこう、言わんとしている事は判るんですよね。 だけど、黙ってたんです。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

２カ月ぐらいして、そのＡさんが、 「あのねぇ。あれから、また、黒川さんに会ったんだけどね、 おかしい話聞かせてもらったんだ」

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「うん？」 「いやさぁ、あの車ってさ、運転席のすぐ後ろがエンジンじゃない？」

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「うん」 「でね、古い車なもんだからさ、 飛ばすとすんごいうるさいんだそうなんだ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

ワーーン、とね、耳の側で相当エンジン音がするんだけど、