みんなが盛り上がっている作品にちょっと一言言いたいときの上手な言い方

赤木真紅朗 @shin_akagi

ちょっとまとめたのでお話しますね。 「ほめる映画レビュー」なるサイトをやっているものとして、もちろんあらゆる映画が自分の好みに合うわけじゃないことはよくわかってますし、逆に言えば自分が嫌いな映画でも大好きな人がいることもわかってます。

赤木真紅朗 @shin_akagi

そのうえで、ＳＮＳ「は意外と全体の空気が一気にマジョリティに染まりやすい場でもあるので、半年に一本ぐらいのペースで特定層の中で非常に好意的に受け入れられる作品が現れます。近作ではパシリム、マッドマックス、ガルパンなどなど。別のＳＮＳでは別の作品がバズってると思います。

赤木真紅朗 @shin_akagi

いま「シン・ゴジラ」もそんな感じなわけですが、もちろん大多数の人は「これが受け入れにくい人、それほど面白いと感じない人もいるだろう」ということはわかってて話しています。「これがわからない奴はオタクじゃない」とかぶちかます人はごく少数です。

赤木真紅朗 @shin_akagi

で、そういう状況の中で、「別にみんなを怒らせたいわけじゃないんだけど、私は気に入らない部分があったよ」ということを表明しておきたい、という場合もあると思います。みんなが褒めてるからって黙っちゃうと健康に悪いですからね。

赤木真紅朗 @shin_akagi

でも、そういう時「ドラマ部分、俺は寝た」なんて言っても怒らせるだけです。むしろ「これだからアンチは」という印象を強化してしまいます。では、どういう風に伝えれば意見を聞かせられるのか、ちょっと考えてみました。 twitter.com/YasuhikoFK/sta…

福田裕彦　8歳684ヵ月 @YasuhikoFK

もう何十年も「世界の大スター」で、ああじゃなきゃダメだとかこれは必須とかでがんじがらめになってたゴジラを、あんなふうにいじり倒したっていうのが何よりも素晴らしい。っていうか、俺はこの一点でのみ、「シン・ゴジラ」を褒めます(^-^)ドラマ部分、正直、俺は寝た！！

2016-08-01 03:22:00

赤木真紅朗 @shin_akagi

１、自分の立場を表明する どこの誰だかわからん奴がなんか文句言ってる、というのは基本的に聞いてもらえません。「あっ、そういう立場の人もこの映画を観たんだな、どんな風に感じたんだろう」と興味を引くためにも、自分の立場を表明しておきましょう。

赤木真紅朗 @shin_akagi

このとき、できるだけ他の人からツッコまれにくいようにしておくとなおよいです。「映画に詳しい俺からすると」とか愚策そのものです。「もっと詳しいやつがこういってたよ」って言われたらいっぺんに崩壊します。

赤木真紅朗 @shin_akagi

２、具体的なシーンを挙げる いきなり大づかみで「全体的にこうだった」と言っても単なる「価値観が違う人がいきなり言い出した」ってだけの扱いです。言及するときは作中の具体的なシーンを挙げましょう。

赤木真紅朗 @shin_akagi

同じ映画を見ていたはずなので（あなたが架空のビジョンを見ていた場合は別です）、聞かされているほうの意識に、「うん、そういうシーンがあったね。同じ映画について話しているね」という感触を与えます。この時点で「お前の言っていることはすべておかしい」という全否定はできなくなります。

赤木真紅朗 @shin_akagi

そのうえで、「このシーンには気に入らない描写がある」という順番で話をすれば、「なるほど、あなたはそう観たのね」というところまで持っていけます。

赤木真紅朗 @shin_akagi

３、ポイントをはっきりさせる 断絶した状態から相手と共通して語れるシーンを抜き出したところまで来たらもう少しです。ようやく、自分の一番指摘したいところを抜き出しましょう。

赤木真紅朗 @shin_akagi

「なるほど、そういう見方をする人もいるんだなあ」というところまで伝えられれば十分です。あなたがマジョリティを握ることはまずないでしょうが、「私も同じことを思っていた」という人が見つかる可能性はあります。

赤木真紅朗 @shin_akagi

「俺は怪獣映画はかっこいい怪獣を観るものだと思っている。途中、主人公たちが将来どういう役職に就きたいという話をする場面があった。怪獣と関係ない話だから、興味がそがれてしまう。この部分はもっと短くてもよかったと思う」 ……ちょっとは聞いてもらえる感じになったかな？

赤木真紅朗 @shin_akagi

おしまい。もっとダラダラと「やってはいけないこと」を付け足してもいいんですが、今の時点で相当長いのでやめておきます。