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【装束小ネタ】水干の襟紐の結び方と、あげくび・たりくびという呼び方についてのメモ

水干の襟紐の結び方(上領/垂領)の例と、『盤領/垂領《=方領》』という呼び方について整理しようとしたメモをまとめました。 pic.twitter.com/2VhWGim28H
歴史 日本風俗史 日本服飾史 狩衣 水干 盤領装束
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逆名 @sakana6634
水干の襟紐の結び方についてのメモです。 水干が狩衣(や他の盤領装束)と大きく違う点のひとつが、襟紐で襟を留める『結紐』であることです。対して狩衣や束帯など、紐ボタン(蜻蛉/雄紐と、わな/雌紐)で留めるものを『入紐』といいます。 pic.twitter.com/2VhWGim28H
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逆名 @sakana6634
水干がこういった形になっているのは恐らく、前身頃をV字に折り込んで襟元をゆるやかにして着る「垂領(たりくび)」にしたり、折らないで普通に着る「上領(あげくび)」にしたり、どちらにも着られる可動性を作るためと考えられます。

※以下、現在では、
【上領あげくび/垂領たりくび】
  という、水干の着方を表す用語はあまり使われなくなっていますが、
【盤領ばんりょう・まるえり/方領ほうりょう・かくえり】
  を指して
【盤領あげくび/垂領たりくび】
  という方が通りがよくなっているように感じるので、すこし整理してみました。

逆名 @sakana6634
少しややこしくなりますが、呼び方についての補足メモです。 前述のように上領/垂領は着方の呼称ですが、上領を通常の着方とする盤領(ばんりょう/まるえり)装束一般を「盤領(あげくび)」と読ませ、現在多く着られている和装の襟である→ pic.twitter.com/nGwlWbA4rN
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逆名 @sakana6634
(承前)→方領(ほうりょう/かくえり)を「垂領(たりくび)」と呼ぶように変化しています。  これは、方領の装束が盤領に代わって一般化していき、盤領側での細かい呼び分けが遠くなっていった為かと個人的に推測しています。
逆名 @sakana6634
@sakana6634 またこれも個人的推測の域を出ませんが、『直垂』という名称は、水干が『折り込んで』領を垂らす事に対して、『折り込まずに真っ直ぐに』垂らす(首周りからタオルを垂らすようなイメージで)名称だったという可能性もあったりするかな、とも思います。
逆名 @sakana6634
参考資料は 「素晴らしい装束の世界」(八条忠基/誠文堂新光社)※襟紐の結び方 「有職故実大辞典」(鈴木敬三/吉川弘文館)  などになります。また、直接ではありませんが 「新装江馬務著作集 日本の風俗文化 第10巻」(中央公論社)所収の『水干考』も参考にしています。

コメント

ゆえあん @cyanyue 2016年8月6日
巫女さんによる御神楽奉納舞のシーンを書いてる身に、何とタイムリーな!v
みゆう @MinamidaYminami 2016年9月8日
襟を普通の着物みたいにV字に折り込んで着る(紐が胸の所で蝶結びになっている)垂領(たりくび)って、犬夜叉がやってた着方か (=^人^=)!
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