ヴァイオリンの話

胡弓は日本の楽器なんですけれど本当すみません、
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漢字読めない @kanjiyomenai8

バイオリンについて語ると一日中ツイートしなきゃならないから、ザックリとした話をする。バイオリンについて滅茶苦茶知りたかったら、アマゾンで資料を買うことをおすすめする。資料だけで5万はするし。内容は全部英文だけどね。

2015-05-15 15:51:57
漢字読めない @kanjiyomenai8

ストラディバリウスって聞いたことはあるかな? そう、5億円くらいするやつ。高嶋ちさ子さんが所有してて、世界で一番有名なバイオリンだ。 このバイオリンが今現在の見本となるバイオリンなんだ。このバイオリンを目指して、クラフトマン達は切磋琢磨している。ギターでいうとマーチンみたいな。

2015-05-15 16:01:42
漢字読めない @kanjiyomenai8

ストラディバリウスっていうのは、ストラティバリさんの作品。細かく分けると、優秀なバイオリン製作一家、ストラティバリ一族のことを指す。更にその一族で最高のバイオリンを作ったのが、アントニーオ・ストラディバリさん。実は彼のバイオリンの一台は日本の三奥深くに大事に保管されているらしいよ

2015-05-15 16:10:19
漢字読めない @kanjiyomenai8

バイオリンを大きく分けるとストラディバリモデルかグァルネリモデルの2つ。たま〜にチェルーティーモデルがあるから油断はできないけど、大体この2人をモデルにしているね。8:2くらいの割合でストラディバリモデルが多い。僕のバイオリンもストラディバリモデル。両者の見分け方を説明しよう。

2015-05-15 16:29:43
漢字読めない @kanjiyomenai8

あと、バイオリンってくびれているじゃない? そのくびれが深いというかエッジがあるのがストラディバリモデルの特徴。グァルネリモデルは深くなくて、アールになってる。このくびれ具合で大体見分けられる。クラフトマンの個性で、すっごいくびれが深いバイオリンもあるから一概には言えないけど。

2015-05-15 16:45:11
漢字読めない @kanjiyomenai8

まあクレモナはバイオリンの街だし、グァルネリもストラディバリも生まれたとこだから人生に一回は行ってみたいな。 同じイタリアでも『ミラノ派』とかあるけど、今回はこの話はやめておこう。長くなるから。

2015-05-15 17:24:36
漢字読めない @kanjiyomenai8

僕は日本製のピアノについてあんなに褒めちぎっていたけど、バイオリンの日本製ははっきり言ってダメダメ。褒めるところは湿気に強くて頑丈なとこぐらい。それだったら一例を除いて中国製の方がよっぽどいい。中国製のバイオリンは結構いいよ。さて何故でしょう?

2015-05-15 17:32:41
漢字読めない @kanjiyomenai8

例えばここに一台のバイオリンがあるとします。イタリア製なら200万円、日本製だと100万。では中国製は? となると、実は150万円なんだ。バイオリンの世界においては中国の評価は高い。何故かというと、文化の問題。 二胡とか胡弓って知ってる? 中国には弓で弦を弾く楽器が昔からあるんだ

2015-05-15 17:42:59
漢字読めない @kanjiyomenai8

対して日本で弓で弦を弾く楽器は? 無いよね。文化の違いがバイオリンにも出る。ちょっと飛ぶけど、アコギの場合は大正琴や三味線みたいに弦をはじく文化が日本にはあるから、世界的に日本のアコギは評価が高いんだ。意外でしょ? 文化の違いが楽器によく出る。中国製、侮るなかれ。

2015-05-15 17:50:47
漢字読めない @kanjiyomenai8

でもすごい安い中国製は全然ダメ。弓付きで3万の中国製があったら絶対買っちゃダメ。すぐ壊れるし、作りも良くない。 それだったらもう少しお金を貯めて、5万のヨーロッパ製を買いましょう。

2015-05-15 17:55:55
漢字読めない @kanjiyomenai8

では素人にも分かる、いいバイオリンを見分ける方法を教えるよ。これが絶対ってわけじゃないから自己責任でお願いします。写真の指先、弦を巻くところに注目して欲しいんだけど、真っ黒に塗られているよね。これはこの部分に自信がないから隠してるんだ pic.twitter.com/IQG7byIV7J

2015-05-16 12:48:14
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漢字読めない @kanjiyomenai8

ドイツ製はとにかくパワフル。質実剛健って言葉がよく似合う。その分フレンチみたいな繊細さは欠けるかな。作りも頑丈で、強いバイオリンだね。値段はお手頃なものからある。個人的に、バイオリンを始めるならジャーマンをおすすめするね。でもドイツにはたくさんメーカーがあるかは一概には言えない。

2015-05-16 13:32:07
漢字読めない @kanjiyomenai8

工房っていうのは個人製作のところ。1人の職人が、木の選定からニスを塗るまで、機械を使わず丹念に作り上げてる。 対する工場は、職人集団がそれぞれの工程を行う分業制。機械も使ってるメーカーも多い。 当然価格は工房の方が高い。では質は? ってなると、ちょっと待って欲しい。

2015-05-16 19:45:32
漢字読めない @kanjiyomenai8

工場の言い方を変えるね。工場ではその工程のスペシャリスト、つまり指板なら指板の道のプロ、スクロール(かたつむりみたいな装飾)ならスクロールの道のプロが作ってるんだ。しかも価格は工房より安い。 こういう言い方をすると、工場も良いイメージが湧いてこない?

2015-05-16 19:59:39
漢字読めない @kanjiyomenai8

バイオリンの生産台数だと、工場の方が圧倒的に多い。でも工場も捨てたもんじゃないよってことを僕は言いたいんだ。手作りで気持ちのこもった工房のバイオリンか、それぞれのスペシャリストが作り上げた工場のバイオリンか、あなたならどっちを選ぶ?

2015-05-16 20:10:31
漢字読めない @kanjiyomenai8

さてバイオリンの先進国はイタリアでした。では弓は? イタリアだと思うでしょ? 実は弓に関してはダントツでフランスなんだ。次いでドイツ、オーストリア。その次はなんとブラジル! 嘘じゃないよ。ブラジルの弓はプロも使ってる。まずはフランスの弓について語ろう。

2015-05-16 21:28:55
漢字読めない @kanjiyomenai8

じゃあいい弓ってなんだろう。説明するのは簡単なんだけど…。寿司に例えてみようか。ここに2種類のマグロと2種類のシャリがあるとします。一つは回転寿司のネタとシャリ。一つは有名店。 回転寿司のネタとシャリを合わせると、まあ、美味しいよね。有名店だったらもっと美味しい。

2015-05-16 22:50:40
漢字読めない @kanjiyomenai8

もしも楽器屋に行って弓を買うとき、店員が「いい弓は弦の振動と共鳴して…」って説明が始まったら無視していい。逆に何も説明できなかったら帰ってもいい。一番手っ取り早いのは自分のバイオリンを持っていくこと。そこで納得するまで試奏をすることをおすすめするよ。それが自分の弓なんだ。

2015-05-16 23:34:50