ベラルーシの小児甲状腺癌罹患者と福島県民健康調査の甲状腺癌罹患者の年齢分布を比較する:事故時年齢ベースと診断時年齢ベースの比較

福島民報記事(2016年8月4日付) 「「小児甲状腺がん増加考えにくい」 長崎大高村教授ら」 http://www.minpo.jp/news/detail/2016080433415 記事で取り上げられている論文(英文、無料) Noboru Takamura, Makiko Orita, Vladimir Saenko, Shunichi Yamashita, Shigenobu Nagataki, Yuri Demidchik. 続きを読む
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福島民報 @FKSminpo

「小児甲状腺がん増加考えにくい」 長崎大高村教授ら ift.tt/2aOG4NX 福島民報 [県内ニュース]  #fukushima #福島

2016-08-04 11:12:54
nao @parasite2006

「小児甲状腺がん増加考えにくい」 長崎大高村教授ら | 県内ニュース | 福島民報 minpo.jp/news/detail/20… @FKSminpoさんから 論文ここ(Lancet Diabetes & Endocrinology)thelancet.com/journals/landi…

2016-08-04 11:35:13

(↑論文のPDFファイルを見てみると、ゲラ刷りに著者による修正=correctionが入った後2016年8月3日付けでオンライン公開されたとありますので、福島民報に記事が出たのはオンライン正式公開の翌日だったことになります)

Masato Ida, PhD @miakiza20100906

チェルノブイリの「事故4年後以降」と福島の「先行検査の段階」を比べている時点で論理がおかしいと気付かないんだろうか、この記事…:  「小児甲状腺がん増加考えにくい」 長崎大高村教授ら◆福島民報 minpo.jp/news/detail/20…

2016-08-04 19:52:33
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

この記事の高村昇氏らの「研究論文」というのは、多分これ twitter.com/miakiza2010090… twitter.com/miakiza2010090…

2016-08-04 19:56:28
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

論文(Correspondence,無料): 被ばくと甲状腺がんリスク―福島とチェルノブイリ thelancet.com/journals/landi…  2016年、Takamura、Orita、Saenko、Yamashita、Nagataki(長崎大)ほか。『Lancet』の姉妹誌。

2016-07-23 17:01:42
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

著者は長崎大の高村昇、折田真紀子、Saenko、山下俊一、長瀧重信と、ベラルーシの Demidchik(敬称略)。福島とチェルノブイリの場合の甲状腺がんの年齢分布などについて。これも事故時の年齢でしか比較していない。診断時の年齢での比較も示さないと(あまり)意味がないだろうに…。

2016-07-23 17:09:51
運小次郎@新党「ペンギンの生活が第一」 @hseino1

「小児甲状腺がん増加考えにくい」 長崎大高村教授らminpo.jp/news/detail/20…の元論文https://t.co/Irruc7MjeEを読んでみた。ベラルーシのがん登録からの甲状腺がん罹患者の年齢分布を福島の悉皆検査の甲状腺がん罹患者の年齢分布と比べてみたと(続く

2016-08-09 18:59:22
運小次郎@新党「ペンギンの生活が第一」 @hseino1

承前)いうのが論文の趣旨である。ベラルーシでは「悉皆」甲状腺検査はおこなわれなかったので、発症率と発見率のミックスと考えられる。そのデータと福島の発見数を直接比べていいのかという疑問は残るが、福島の先行検査(2011~2013)の年齢分布とベラルーシの(続く@hseino1

2016-08-09 19:00:11
運小次郎@新党「ペンギンの生活が第一」 @hseino1

承前)の1986~1989の年齢分布は明らかに異なっている(論文の図)。このことから、福島では放射線影響というよりもスクリーニング効果で発見されているのだろうと結論付けている。さて、福島の本格検査(2014~2016)とベラルーシの1990~1994を独自(続く@hseino1

2016-08-09 19:01:06
運小次郎@新党「ペンギンの生活が第一」 @hseino1

承前)に比べてみようと思う。ベラルーシでは悉皆検査はされていないので福島のデータとそのまま比べるのは不適切と考えられる。そこで、福島の結果は先行検査での罹患者の事故当時の年齢分布に本格検査での罹患者の事故時の(続く@hseino1 pic.twitter.com/I8ygO2R97k

2016-08-09 19:02:33
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(↑福島県民健康調査の甲状腺検査は実際には事故時年齢18歳までが対象ですが、この図ではLancet論文に合わせて事故時年齢15歳までの年齢分布を示しています)

運小次郎@新党「ペンギンの生活が第一」 @hseino1

承前)の年齢分布を積み上げたものと比べてみる。福島の本格検査は確定していないという限界があることをご了承いただきたい。明らかにパターンが異なっていて、ベラルーシでは事故当時の若年層の発見数が際立っているのに対し、福島では事故当時の若年層にはほとんど発見され(続く@hseino1

2016-08-09 19:03:46
運小次郎@新党「ペンギンの生活が第一」 @hseino1

承前)ておらず、10代後半になるにつれて増加がみられる。つまり、放射線感受性の高い若年層からの発見数の違いが際立っている。引用した論文の論旨を参考にするなら、本格検査において発見された甲状腺がんにおいても放射線影響というよりも(続く@hseino1

2016-08-09 19:04:49
運小次郎@新党「ペンギンの生活が第一」 @hseino1

承前)むしろスクリーニング効果の可能性が高いと類推することができる。連続投稿、失礼いたしました。了@hseino1

2016-08-09 19:05:28
運小次郎@新党「ペンギンの生活が第一」 @hseino1

訂正)あっちゃ~・・・。恥ずかしい間違い。「発症率と発見率のミックスと考えられる。」→「発症数と発見数のミックスと考えられる。」です。すみません、すみません・・・。@hseino1

2016-08-09 19:12:56
nao @parasite2006

@hseino1 論文紹介感謝。ベラルーシとウクライナの場合小児甲状腺癌の年齢分布(事故時年齢)が1986-9年(福島1巡目相当)と1990-3年(2巡目相当)で大違いtwitter.com/parasite2006/s… 自然発生相当の16-18歳ピークがベラ2巡目では10歳以下に埋没

2016-08-10 05:11:29
nao @parasite2006

@yoka72 ご指摘感謝。図pic.twitter.com/sgnQKDOHf6 は2巡目を1990-1993年(チェルノブイリ事故4-7年後)のベラルーシpic.twitter.com/YI65y2u0ar やウクライナ pic.twitter.com/DUjmCQ9Ass と比較が本意です

2016-06-07 11:32:32
nao @parasite2006

@yoka72 ご指摘感謝。図pic.twitter.com/sgnQKDOHf6 は2巡目を1990-1993年(チェルノブイリ事故4-7年後)のベラルーシpic.twitter.com/YI65y2u0ar やウクライナ pic.twitter.com/DUjmCQ9Ass と比較が本意です

2016-06-07 11:32:32
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nao @parasite2006

@kazooooya ウクライナの1990-1993年の分布(年齢は事故時年齢)pic.twitter.com/YI65y2u0ar は15-17歳と10歳以下の2個の山が見えますが、同じ年のベラルーシは10歳以下の山の方が圧倒的に大きい pic.twitter.com/DUjmCQ9Ass

2015-12-01 18:56:30
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Lancet論文では年齢分布グラフの横軸の事故時年齢を15歳までしかとっていませんが、まとめ主が以前作ったベラルーシの年齢分布グラフでは事故時年齢18歳まで見ています。出典は下記論文のTable 2です。
Heidenreich WF, Kenigsberg J, Jacob P, Buglova E, Goulko G, Paretzke HG, Dimidchik EP, Golovneva A. Time trends of thyroid cancer incidence in Belarus after the Chernobyl accident. Radiat Res 1999;151:617-625
http://www.rrjournal.org/doi/abs/10.2307/3580038

nao @parasite2006

@hseino1 もし福島県民健康調査の甲状腺検査で発見されている甲状腺癌が放射線と無関係の自然発生分だけだとすると、事故時年齢で作った年齢分布グラフの低年齢側のスロープ(高年齢側スロープの形やピークの位置は時とともに不正確にならざるを得ない)が1巡ごとに2歳ずつ左にずれるだけ

2016-08-10 05:26:28
nao @parasite2006

@hseino1 自然発生相当の16-18歳ピークに加えてさらに低年齢側=事故時年齢10歳以下にもう一つ新しいピークが追加で見えているウクライナの1990-3年(福島の2巡目相当)。このタイミングでこの年齢層に新しいピークが追加で出ることは、自然発生分の時間経過シフトでは説明不能

2016-08-10 05:45:57
運小次郎@新党「ペンギンの生活が第一」 @hseino1

@parasite2006 naoさんの仰りたいことを模式的にグラフにしてみました。今後、何順かしていくうちに、このモデルから大きく外れて、この周辺に盛り上がった部分が見えなるようなことがなければ自然発生の範疇ということですよね。 pic.twitter.com/0M0LAZHYaB

2016-08-10 18:47:25
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nao @parasite2006

@hseino1 図解感謝です。はい、検査間隔と同じ2年ごとに左に平行移動するイメージです。3巡目の検査がある程度進んでも左右2つのピークが並ぶウクライナの1990-1993年(チェルノブイリ事故の4-7年後)パターンにならなければ吉twitter.com/parasite2006/s…

2016-08-10 22:22:41
nao @parasite2006

@hseino1 今回の論文thelancet.com/pdfs/journals/… は1ページの速報ですが、ベラルーシの小児甲状腺癌件数の事故時年齢別実数値の推移を2003年まで追跡しているのは貴重。1990-1994年には目立たなかった高年齢側のピークが後ほど見やすくなっている

2016-08-11 01:36:55

2003年は1986年に起こったチェルノブイリ事故の17年後で、事故の年に生まれた赤ちゃんが17歳になる年に相当します。「小児」は18歳までとする考え方に立てば、チェルノブイリ事故の年に生まれた子供が「小児」の癌登録対象に入るのは翌年の2004年が最後であって、2005年以降は対象から抜けることになります。

nao @parasite2006

@hseino1 現地の研究者との共著なので、全国レベルの癌登録データを使えるのは大きい。ベラルーシの場合は2012年までの癌登録データに基づく解析結果が2013年2月に福島県立医大で開かれた国際シンポで発表済み。詳しい内容はこちらtogetter.com/li/911728

2016-08-11 02:06:26
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