2016.8.11龍ケ崎市市民防災フェア 牛山素行 @disaster_i 先生講演聞き書き
外力Hazardが自然界に作用するだけなら科学者の関心事にすぎない。これが人間社会に都合悪く作用すると災害になる。防災は外力から人間社会、混乱した人間社会から災害、の2点。
2016-08-11 11:10:31追記)外力→人間社会→災害、という進行を考えると、最初の矢印が主にハード防災、次の矢印が主に避難などのソフト防災ということになるが、あまりきれいに分離すべきではないと思われる。
2016-08-11 23:45:33「災害を防ぐ」の混乱… Hazardは防げない。 外力によってもたらされる災害・被害は減らせる 人間社会対応次第 対応とは発災対応だけでない←3.11前のハード対策偏重。ただし無駄ではない
2016-08-11 11:13:40@Retina014 ありがとうございます.一点だけ,「3.11前のハード対策偏重」は「阪神淡路前のハード対策偏重」が適切かと思います.
2016-08-12 09:49:57意識・知識を高める「時間とお金の掛からないちまちました対策」は必要だが、万能では無い。 時間とお金のかかるハード防災も必要。例えば熊本では81耐震基準後の家にいて亡くなったのは2人だけ。
2016-08-11 11:16:47H27.9豪雨。家屋の被害に比して死者は少ないが、規模としては2〜3年に一度くらいの災害。 常総市三坂町、流出家屋9(現住母屋はこれだけ)、これらは全て救助された。死者1は水没車庫の上から流された。
2016-08-11 11:21:44流出家屋から死者が出ていないのは奇跡的。条件が良かった。 救助フェイズでは天候回復 浸水家屋は中規模・局所的 首都圏に近く、救援容易 ただし、いつもこうはいかない 早期の対応行動が重要 浸水孤立を前提とした備え(緊急性がないと救出の優先順位は低…孤立=避難失敗ではない)
2016-08-11 11:26:21…救出遅れに備えた各家庭等の備蓄は重要 常総市の水害は局所的・浸水・(Hazardは)短期のみという好条件…cf.2011台風㉓号、S57長崎 我が国では様々な災害が多発しているがすぐに忘れられる:「今までこんなことは見たことはない」なんてことはない。
2016-08-11 11:31:23忘れるとはけしからん、といっても何も始まらない。むしろ忘れられることを前提に。 気候変動で豪雨が増えた・激しくなった、はある程度正しいが、被害が激増しているわけではない。被害が増えているような印象を持つ人が多いが、実際は激減。
2016-08-11 11:34:40昔は自然災害で死者が1,000人/年もときどきあったが、今は2桁が珍しくない。浸水家屋件数も戦後2桁減った。被害は減らしきった、と言えるかも。 ただし、1回の現象で100人亡くなる事例がないとはいえない。
2016-08-11 11:37:35因果関係は明確ではない。ただし、堤防の整備などで中小規模の水害が減ってその積み重ねがなくなったのは大きいか。ただし、水害が置きやすいという地域の性質までは変わらないので、頻度の低い大規模水害は起こりうる。
2016-08-11 11:40:27原因外力別犠牲者数2004〜14。土砂が半数。溺死半数だが、溢れてきた水に流されるよりも増水した川に近づいた数のほうが多い。一般的な風水害の印象とは異なる。最近の日本では家ごと流されて死ぬのは珍しい。地盤ごとやられなければもつ。
2016-08-11 11:48:13@Retina014 屋内屋外の犠牲者は半々だが、屋内が多いのは土砂災害だけ。雨風の激しいときに屋外で無理な行動をとるのが危険。 …2009年佐用町の例。積極的に避難した人たちが流された。家屋の被害は床下浸水どまり。流れる水を乗り越えて避難しようとして被災。
2016-08-11 11:52:05佐用町の災害想定は地震メイン。風水害とは避難の意味が違うことまで取り組めてなかった。 避難してなくなる方は全体の1割。 50センチで流される、というパンフなどあるが、流速もあるので、あまり数値を固定的に憶えてはだめ。「流れる水に近づかない」
2016-08-11 11:55:12外力(誘因)があってもあらゆる場所が危険になるのではなく、素因がある場所が危険になる。 思いもよらないところで災害が発生、はない! 誘因の予測は難しい←Hazard 素因は容易に知りうる…ハザードマップなど
2016-08-11 11:59:44