≪自主規制内での映画表現と、「前向き」を強要するテレビ・新聞が、どちらも表現しないこと≫

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

#シン・ゴジラ 　に関しての私のツイートに、教え諭すようなリプをいくつかいただいたが、基本的に皆さん、勘違いしているようだ。その映画が「映画として価値がない」と言っているのではない。 今、語るべきなのは、「希望・前を向く・前進する」ではなく、 「検証する・反省する・悼む」だろう。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

#シン・ゴジラ 　がどれほど素晴らしい映画作品であっても、 ３１１以後、地震にも津波にも、そして原発事故に関しても、検証も反省も追悼も、 映画も含めて、テレビもラジオも新聞も、そしてほとんどの日本の住民も逃げ回っている。 災害・事故全体の検証はない @karitoshi2011

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

細々と、岩波書店と、それに執筆する学者やジャーナリストたちが全体像を残して検証しようとしているけれど、 必要な金銭的・人員的なリソースと、必要な調査権限とが得られないので、小規模にとどまっている。 これでは、原因に迫る検証など不可能だ。 @karitoshi2011

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

検証と反省が可能なリソースと権限を付与できるのは、 行政・司法・立法の日本国の三権を司る組織のいずれかしか、有り得ない。 しかし、政府事故調は、一部の聞き取り調書を非公開・墨塗りにしたままだ。 国会事故調は中途半端なまま、資料さえ行き場が決まらない @karitoshi2011

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

日本の裁判所は通常、こういうものを検証したりしないことは判っているが、 全国で提起されている様々な訴訟の真相究明の為には、まとめて原発事故の検証を、 人と時間を割いて実行した方が、時間的にも手続き的にも迅速に訴訟が進むので、検証組織設置はあり得る。 @karitoshi2011

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

本当に禁句のようなので、誰も公的な場面では語らないことがいくつもある。 核物質を扱っている福島第一原子力発電所について、 全体の配管を一瞥できる統合された図面が、作成さえされていない。 地下の配管や導水管についても、統合図面が存在しない。 @karitoshi2011

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

私は、東電福島第一原発の図面については、統合されたものが存在しないことを、事故発生前から聞き知っていた。 原発からも、電力会社からも、完全に外部の人間である私が、だ。 知ろうと思えば、素人でもわかるのだ。 再稼働しようとする原発の統合図面はあるか？ @karitoshi2011

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

例えば、原発立地道県の知事は、統合図面の存在を確認する手順があるのか？ 無いとすれば、なぜ、ないのか？ 規制組織であったはずの原子力安全・保安院は、統合図面がない原発の稼働、運転、放置を認めてきた。原子力規制庁の職員の８割は保安院の元職員だ。 @karitoshi2011

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

ならばまずは、そんな危険な状況を放置してきた「原子力安全・保安院」の職員と、 その様な組織に権限を付与してきた組織と責任者を探し、処罰するのが先だろう。 私が使う「検証」とはそこまでを含む。 フィクションで描いても、結構なエンターテインメントだろう @karitoshi2011

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

もちろん、ロングシリーズが続いているような警察ドラマのようにはいかない。 問題は、組織内の個人の不正や独走ではなく、国家の政策方針による計画通りに作り出された危険な状況だったのだから。 日本では珍しい、政府全体を敵に回す筋書きの物語になるだろう。 @karitoshi2011

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

#シン・ゴジラ 　ではできないこと、私がその映画を評価しない理由が、そろそろわかっていただけるだろう。 日本政府全体を敵に回すようなフィクションでは、スポンサーが集まらない。 原発広告を作る広告代理店は協力を拒否する。 しかし検証なしでは済まさない @karitoshi2011

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

#シン・ゴジラ 　を激賞する人たち、「よくぞ、そこまで踏み込んだ」と評価する人たちは、 同時に「あの原発事故の検証なんて、無理だよね」と言っているのと、 「私にとっては」大差ない。 なぜなら、私は明確に「被害者性」を語れる避難者の一人だからだ。 @karitoshi2011

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

そして私達被害者が、 放置され、 忘れ去られ、 怒りも消せず、 怒りを表明する場も与えられず、 ひっそりと殆どが死んでしまった頃になって、 その時点で残った「証拠」で「ドキュメンタリー番組」が数本作られ、 夜中に、ひっそりと放送される。 @karitoshi2011

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

#シン・ゴジラ 　を 2016年に激賞する、良く難しい所に踏み込んだ、と評価する皆さん。 あなた方は、東電福島第一原発事故も、過去の事件や事故と同じように、 放置し、忘れるコースに乗せているのですよ。 でも、非常に残念ながら、それは無理です。 @karitoshi2011

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

今もなお継続中で、収束の時期も方法も見つからない、東電福島第一原発事故は、 皆さんに「忘れる」ことを許してくれませんよ。 日本では、報道していない、もっと大事なことがあるのです。 事故で放出された放射性物質の核種と量を、過小評価し、再計算しません。 @karitoshi2011

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

私自身が、政府との交渉で、直接官僚から聞いた話です。 東京電力が過去に発表した「試算」は、メルトダウンの割合が実際と違うだけでなく、 官僚自身の表現で言うと「桁で間違っている」そうです。 「チェルノブイリ原発事故より小さい」は、虚偽です。 @karitoshi2011

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

私の言葉に疑念を抱いている人は、これから東電原発事故の規模に関する国内報道の言葉を、気を付けて見聞きしてください。 次のようにテレビも新聞も表現しています。 「チェルノブイリ原発事故よりは小さい（または「少ない」）と言われる」と。 責任回避です。 @karitoshi2011

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

最後に「最新の知見」を。 ロシア政府『2016年公式報告書』の内容を雑誌『世界』9月号で尾松亮氏が紹介しています(1)原発収束作業員の「血液循環槻系疾患」増加は、飲酒・喫煙と無関係(2)甲状腺がんの増加にセシウムが関与(3)放射線影響の遺伝的疾患。 @karitoshi2011

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

ロシア政府2016年報告書は全て、 2011年3月21日に福島市で山下俊一氏が語ったことに反している。 今WEBで確認したのだが、山下俊一氏は今もなお、福島県立医大副学長でもある。 山下氏は国民、県民の前に出てきて、反論又は釈明する必要がある筈だ。 @karitoshi2011