大島薫さんと「野獣先輩」についての過去ツイート

# 発端

「野獣先輩」とは今やネットスラングとして定着してしまっている「淫夢」ネタのオリジナルであるゲイビデオの出演者です。
大島薫さんはこの実在する出演者（ただし本名などパーソナリティは不明）の消息を、ニコ生などネットの生中継上で探そうとしたのですが、批判が殺到。

# 大島さんへの批判

元ツイートに付いたはてなブックマーク

http://b.hatena.ne.jp/entry/twitter.com/Oshima_Kaoru/status/763279790350532608

ハフィントンポストによる

http://www.huffingtonpost.jp/2016/08/12/kaworu-oshima-niconico-abema_n_11468784.html

も参照。当該批判は大島薫さんにも届いた結果……、

大島さんの反論

「野獣先輩は架空の存在ではない」大島薫、元AV男優を捜索する理由を語る
http://www.huffingtonpost.jp/2016/08/13/kaoru-oshima_n_11493664.html

というハフィントンポストによるインタビュー記事が公開された。以下に、大島薫さんによる「野獣先輩」を探索する理由を転記する。

かなり前からゲイビデオに出演しているある男性の画像や動画が「野獣先輩」の名称で広くネットに無断転載されていることは存じておりました。普通に考えれば肖像権の侵害ですし、倫理的にも許されないことではありますが、その流行の理由に「野獣先輩」という存在は、インターネット上で架空の人物であるかのようにされているという現状が一旦を担っていることを知り、今回の企画を発案しました。

この後、大島さんはビリー・ヘリントン氏（同じくゲイビデオの出演者でありネットで「ネタ」にされた人物）の例を引き、彼のようにネットにおいて実在の人物であると周知されると、動画や画像の流布が抑えられたのだという持論を展開します。その辺りの真偽は置いておくとして……

続いていわゆる「淫夢」ネタを好む人々、「淫夢厨」にも一言物申す大島薫さん。

（企画時に批判を受けると想定してたか？という質問に）
想定していました。しかし、それは野獣先輩の存在をいままでネタのように扱ってきた淫夢厨（※「野獣先輩」と呼ばれる人物が出演するAVをネタにする人々）と呼ばれている人々に対してです。当然、そちらからまず抗議が来ました。「野獣先輩の人権を考えてるんですか？！」と息巻くその人のタイムラインを見ると野獣先輩の画像を無断転載していたり、淫夢語録（※「野獣先輩」と呼ばれる人物が出演するAVで使われたセリフ）というようなお決まりのフレーズを呟いていました。

つまり、彼らは本気で野獣先輩の人権など心配していないのです。要するにいままで散々オモチャにしてきた野獣先輩が見つかることによってビリー・ヘリントン氏のようにネタにし辛い空気が生まれるのではないかという危惧からあえて人権という言葉を用いているに過ぎません。本当に心配しているのであれば「野獣先輩の人権を守る会」でも組織して、番組に抗議したほうが良いはずです。しかし、彼らはそんなことをしません。なぜなら本当にそんな会が設立されてしまったら一番困るのはいままで野獣先輩をネタにしてきた彼らなのですから。

極めて手厳しい。このインタビューによれば大島さんは「淫夢厨」らによる「野獣先輩」をネタにする行為に抗議の意味を込めて今回の企画を行ったそうです。

しかし、大島薫さんの過去のツイートを遡ると……

自ら「野獣先輩」について解説。

「淫夢」ネタも発信しています。
（以上、大島さんのツイートから「野獣先輩」でざっと検索）。

直近では、上記のツイートもRT済。

まとめると。

私的な考えですが、インタビューでは格好良く「野獣先輩」への人権侵害を止めるためと自らの行為を奉っているのに、過去のツイートでその当の野獣先輩をネタにしているのって、端的にダブルスタンダードではないかという疑問が湧きます。
逆に大島さんが過去の自分のツイートを撤回なさるのであれば、それは他人を「偽善者」呼ばわりする前にやらないとマズいのではないかなと。
返す返す私的な考えで、他のご卓見を持つ方もいらっしゃるでしょうが。