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NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
◆◆◆◆◆ NINJA ENTERT@INMENT ◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆ BRADLEY BOND ◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆ PHILIP NINJ@ MORZEZ ◆◆◆◆◆
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◆◆◆◆◆ NINJA SLAYER: AGE OF MAPPOR-CALYPSE ◆◆◆◆◆
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◆◇◆◇◆ 予告編プログラム ◆◇◆◇◆
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ネオサイタマ。広告マグロツェッペリン群の飛行空域よりも遥か高みに築かれたペントハウス。重金属雨粒が流れる天窓のガラスの下、快適極まるアイランド・キッチンで、邪悪なニンジャのジェイドマムシは、壁に掛けられた包丁を取り、最上級の冷凍マグロを解体していた。
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「フンフン……フンフンフン……」ジェイドマムシは新鮮な赤身をスライスしてゆく。イタマエ並みとは行かぬが、慣れた手つきだ。横にはバルサミコ・ソイ・ソースに新鮮なオーガニック・ペッパー、油、さらに各種のハーブを混ぜた透明なボウルがある。料理書を元に的確な分量で混ぜ合わせたものだ。
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ファオー。高級な電子雅楽とインセンスが部屋に満ちる。オーブンからはローストビーフの焼ける香ばしい匂い。壁には「暴力的な」「奪う」「マムシ」「殺害」などのショドーがある。彼の富と美学を示すものだ。清潔なナフキンで手を拭き、携帯端末に手をのばす。IRC-SNSに調理過程写真をアップ。
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「フンフン……フンフフン」彼の端末の写真アーカイブはフォルダ分けされておらず、調理写真のすぐ隣に、鼻を削がれた若者や、監禁されて骨と皮のように痩せた女、プレゼントの茶色い熊のヌイグルミの写真等が混在している。彼の生活だ。ファオー。『来客ドスエ』インタフォンが押された。
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彼は手を止め、時計を見て顔をしかめた。仲間や手下を自慢のペントハウスに招き、奴隷オイランや株券を交換するブレイコ・ホームパーティーの予定時間は一時間後だ。今は趣味の時間だ。「ドーモ、ジェイドマムシです。誰だい?随分早いじゃないか。テルヤケもまだできてない。そんなに腹が減って……」
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テヌギーで手を拭き、壁のIRCフォンを取ると、憎悪に満ちたジゴクめいた声が返った。「ドーモ。ジェイドマムシ=サン。ニンジャスレイヤーです」「何だと!?」ジェイドマムシは目を見開いた。「貴様は、もしや……」彼が慌ててIRCフォンを置こうとした時、玄関から金属の軋む音が聞こえてきた。
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「何……正面……」ジェイドマムシが次に取るべき行動を検討した数秒間のうちに、SMASH!SMASH!SMASH!三重セキュリティを施したペントハウスのドアが、外からカラテ破壊された。ファオー。電子雅楽が流れるなか、赤黒に煮え立つような不吉な装束姿のニンジャが粉塵の中から進み出た。
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ジェイドマムシは息をのんだ。ニンジャは「忍」「殺」のメンポをしている。彼は恐怖を煽る字体におののきながらアイサツを返す。「ドーモ。ニンジャスレイヤー=サン。ジェイドマムシです」アイサツをされれば応えねばならない。古事記にも書かれている。
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「貴様は一体……」後ずさりながら、ジェイドマムシは右手を後ろに隠し、手首から危険な刃を飛び出させた。「ちょっとしたサプライズかい?玄関破壊はいただけないな。リラッ……」「イヤーッ!」「グワーッ!」ジェイドマムシの不意打ちよりもなお早く、ニンジャスレイヤーの拳が顔面に叩き込まれた。
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咄嗟にジェイドマムシは飛び下がり、防御姿勢を取った。だが「イヤーッ!」「グワーッ!」ガードより早く、拳が再び顔面に叩き込まれた。よろめいた彼の首をニンジャスレイヤーが掴み、まな板のマグロ肉塊に叩きつけた。「イヤーッ!」「アバーッ!」ジェイドマムシはもがいた。脱せぬ!なんたる腕力!
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「なッ……こんな」「イヤーッ!」「グワーッ!」後頭部を叩きつけられる!ジェイドマムシはもがいた。「お……俺の負けだ。話を聞」「イヤーッ!」「アバーッ!な……何が望みだ……!」「サツガイという男を知っているか」死神の目が赤黒く光った。その名を聞いたジェイドマムシの背筋が凍りついた。
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「成る程。やはり知っているか」ニンジャスレイヤーの目が細まった。動揺による瞳孔収縮を読み取られた事にジェイドマムシは気づいた。「待て……だが、何故サツガイ=サンの名」「イヤーッ!」「グワーッ!」「全て話す!何でも話したい!だ、だが俺も彼が何者なのか、実際知らんのだ……!」
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「……」ニンジャスレイヤーは沈黙した。「UNIXデスクにファイルがある。僅かな情報だ。それしかない」真実だ。死神が表情からそれを読み取っている事がわかる。そして、ナムアミダブツ……ジェイドマムシを生かすつもりがない事も。だが彼にはまだ反撃の手段があった。サツガイに授けられた力が。
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「せめてハイクを詠ませてくれ」ジェイドマムシは震えた。かすかに拘束力が緩んだ。(今だ!)授けられたコープスナパーム・ジツの「イヤーッ!」「グワーッ!」ニンジャスレイヤーの拳が振り下ろされた!「イヤーッ!」「アバーッ!」「イヤーッ!」「アバーッ!」顔面破砕!「サヨナラ!」爆発四散!
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ジェイドマムシが爆発四散したのちも、ニンジャスレイヤーの拳には煮えたぎる憎悪が更にこもり、まな板を、ダイニングを破砕し続けた。飛び散ったマグロの肉片がリヴィングのUNIXデスクと、その後ろの壁に飾られたペナントを汚した。香港!ロンドン!オキナワ!エジプト!「イイイヤアアーッ!」
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【スネイク・オナ・マナ・イタ】終
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◆◇◆◇◆ 予告編プログラム2 ◆◇◆◇◆
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2037年に起こった事件の詳細を。共和国軍の一部門が封印したデータの秘匿場所を。それが彼女の要求だった。「待ってくれ……私は退役したんだ。頼む、静かに余生を……」ヤマシダは、ケジメ痕が残る両手を顔の前で振り、懇願めいて言った。その時だ。襲撃者たちが外から銃弾を打ち込んできたのは。
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「アブナイ!」「アイエエエ!」彼女は咄嗟にヤマシダを押し倒した。銃弾が強化ショウジを破り、破壊された片目ダルマ陶器の破片が彼女のコートに降り注いだ。彼女は小柄な体に不似合いな大口径拳銃をぎこちなく抜き、トリガーを引いて闇に応戦した。BLAMBLAM!怪物じみた49口径を、片手で。
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マホガニーと鋼鉄の祭具は、投光器めいたマズルフラッシュを放つ。凄まじいリコイル反動を受けても、彼女の腕は微動だにしない。人間業ではない。重サイバネか。ニンジャか。ウキヨか。恐怖に震えながら、ヤマシダは血走った目でそれを見た。彼女の肘が展開し、リコイル制御用の圧縮空気を吐いていた。
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