『ジョジョの奇妙な冒険』の第１部に見る、地理的考察

浅丼健一 @asai1920

【ジョジョ】ジョースター家があった場所はリバプール。ダリオ・ブランドーの手紙の宛先に、「RiverPool」という文字がある。宛先には「BakerStreet」「East〜」と他にも文字があるが、リバプール内の細かい地名と思われる。 pic.twitter.com/eLPVHFsk1v

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浅丼健一 @asai1920

【ジョジョ】ジョースター家がリバプールにあるとして、宛先に『Bakerstreet』『East』との言葉があったが、googlemapで調べてみると、リバプールにもベイカーストリートがあることがわかった。今は、「アッパー・ベイカーストリート」という名称になっているが。

浅丼健一 @asai1920

【ジョジョ】ストリートビューで、ジョースター家の屋敷があったらしいところを見てみると、完全に住宅地になってた。でも、昔はのどかな田園が広がっていたのかもしれない。

浅丼健一 @asai1920

【ジョジョ】ジョースター家は「貴族」と言われていたが、実際にどれくらいの家格なのかは不明。だが、漫画の描写を見ると、「貿易で財をなして、男爵位を授与された新興貴族」と思われる。ナイト・準男爵でないのは、「ジョースター卿」と姓に敬称がついていることから明らか。

浅丼健一 @asai1920

【ジョジョ】ジョースター卿は貿易業で財をなして、リバプールに館を購入して移り住んだと思われる。ジョナサンが地元の労働者階級の子供に殴られたり、ジョースター卿に地域の名士としての活動の痕跡がないことから、昔からの上流階級である「世襲貴族」や「大地主層」でなかったのは明らか。

浅丼健一 @asai1920

【ジョジョ】ジョースター卿がジョナサンの教育にうるさいのも、新興貴族として上流階級の一員になるため、必要以上にジェントルマンになることを意識していたからか。ディオを養育するために引き取ったのも、地域社会に名士・慈善家としての自分をアピールするというメリットがあった。

浅丼健一 @asai1920

【ジョジョ】ジョースター家が男爵だとしたら、ツェペリが「男爵」と自称したのは、「あんたと俺は同じ爵位を持っていますよ〜」という嘘アピールだった可能性が高い。イギリスは階級社会なので、ジョナサンとはいえ同じレベルの人間としか付き合わない可能性が高い、とツェペリが考えた可能性がある。

浅丼健一 @asai1920

【ジョジョ】ツェペリの父親は大学で遺跡発掘隊の隊長（だとすると教授か）だったので、家格として男爵位を持っていても不思議じゃない。が、ツェペリ自身は波紋法の修行のために全てを捨てているので、あそこで「男爵」を名乗ったのは、やはりジョースター家の家格を意識してのことだろう。

浅丼健一 @asai1920

【ジョジョ】ジョースター卿が貴族であるにもかかわらず、「金持ち」として労働者階級に評価されていないことや、慈善家として徹底的に良い人であろうとしていることなどは、貿易でかなり悪どい金儲けをしたことが知られていて、その贖罪の意味もあるのでは？

浅丼健一 @asai1920

【ジョジョ】食屍鬼街の顔役だったスピードワゴンは、ジョナサンの死後、無一文でテキサスに渡って石油を掘り当てたことになっているが、本当に無一文かどうかは怪しい。漫画内では、スピードワゴンが蒸気自動車でお見舞いに来ているシーンがある。 pic.twitter.com/vfdDhRTLJ9

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浅丼健一 @asai1920

【ジョジョ】蒸気自動車は２０世紀初めに日本に輸入された時、一台８０００円（現在の値段で１億２０００万）もしたらしい。舞台がイギリスで、価格はぐっと安くなるだろうが、それでも貧乏人が乗るようなものではない。食屍街の顔役っぽい描写はあるので、それなりに収入はあったのかも。

浅丼健一 @asai1920

【ジョジョ】スピードワゴンは「暗黒街で生まれ育ち……」と自称しているが、世界中を放浪したり、新聞を読んでいたりと、ただの悪党ではない知性を感じさせる描写がある。ジョナサンを「紳士」として認めるなど、自身も上流階級の出だが、没落したかグレたかで暗黒街に辿り着いた可能性が高い。

浅丼健一 @asai1920

【ジョジョ】ステュクス神父はおそらくアイルランド人。英国には『ヘルシング』でおなじみの国教会があるので。彼が行くこになっていた「メキシコの村」は今のニューメキシコ州（１９世紀はまだメキシコに属していた）にあったので、テキサスのヒューストンから陸路を行くルートをとったと考えられる。

浅丼健一 @asai1920

【ジョジョ】訂正。ニューメキシコはこの当時でもアメリカだった。でも、あの辺に飛ばされる予定だったのだろう。

浅丼健一 @asai1920

【ジョジョ】ジョナサンはエリナと結婚して、新婚旅行の行き先は「アメリカ」と書かれているが、ステュクス神父がメキシコに行くことになっていたので、もしかしたら行き先はテキサスだったのかもしれない。南部に行く理由は、家業の貿易の仕事に関係があるのかも。

浅丼健一 @asai1920

【ジョジョ】スピードワゴンがテキサスで石油を掘り当て……というエピソードも、当主を失ったジョースター家（エリナ）の状況から、ジョースター卿が進めていた石油採掘事業を引き継いだと考えた方が面白いかも。

浅丼健一 @asai1920

【ジョジョ】ジョナサンとエリナの新婚旅行の行き先について、棺桶に避難して無事だったエリナが「カナリア諸島」で発見されたということを考えると、やはりアメリカ南部に向けて出港する船に乗っていたと考えるのが妥当か。

浅丼健一 @asai1920

【ジョジョ】ジョースター卿は南北戦争で南軍を支援して、それで財産とコネを築いた。ジョースター卿が貿易の仕事で「しばらく家を開ける」と言ったにもかかわらず、あまり長期間不在であった様子がないのは、貿易相手がアメリカだったからと考えられないだろうか。

浅丼健一 @asai1920

【ジョジョ】ジョナサンは１８６８年４月４日生まれ。問題はディオの方で、ジョースター卿が事故った時に、ダリオは結婚していたともディオが生まれていたとも描写されていない。ただ、ジョースター卿の資金で酒場を開いたので、その時に結婚してディオが生まれた？　もしくは母親の連れ子だったかも。

浅丼健一 @asai1920

【ジョジョ】ただ、ディオが連れ子だったら、ダリオが死ぬ間際にジョースター卿に手紙を送る理由が乏しい。ダリオは「一人息子」とディオを認識していた。なので、ディオは実際はジョナサンよりも１年くらい年下だったのが、それだと舐められると思って年齢詐称をした……ということも考えられる。

浅丼健一 @asai1920

【ジョジョ】ディオは自分にダリオ・ブランドーの血が流れていることを嫌悪していた。石仮面をかぶることで、吸血鬼になることで血を吸う→自身に流れるダリオの血を薄めることができた。ディオ・ブランドーからDIOになるのは、ジョナサンの身体を乗っ取ってブランドー家の血から解放されたから。

浅丼健一 @asai1920

【ジョジョ】ジョナサンが新婚旅行でアメリカに向かったのは、やはりジョースター家の継承者として、アメリカ南部のビジネスパートナーと何らかの商談があったからだろう。おそらく、綿花貿易（と奴隷貿易）が南軍の崩壊で成り立たなくなったので、石油採掘を新しい貿易品として開発したかったのかも。

浅丼健一 @asai1920

【ジョジョ】ウィンド・ロットは「ロンドンから南に丸1日」と明示されていて、三方向を岩山に囲まれ、残る南は海という地形らしい。南ということは、ブライトン近郊、ヘースティングス近郊か。もしかしたら、ワイト島かもしれない（トンネルが海底トンネルだったとして）

浅丼健一 @asai1920

【ジョジョ】『７７の輝輪』の訓練は、イングランド軍の戦法が下馬騎士とロングボウ弓兵の連携に変化した時に、敵の攻撃を受け止める下馬騎士の足腰を鍛えるための鍛錬法として１３２７年に「獅子王ウィンザレオ」が考案した。おそらく、王位についたばかりのエドワード３世に、「俺ら歩いてもすごい」

浅丼健一 @asai1920

【ジョジョ】ということをアピールするためのものだったのが、地獄の訓練法として後世に残ったのだろう。