8月16日　三笠の昔話

戦艦だった三笠 @senkan_mikasa

今日は、 元帥海軍大将伏見宮博恭王殿下の命日(1946) 海軍中将大西瀧治郎提督の命日(1945) 米海軍元帥ウィリアム・F・ハルゼーJr提督の命日(1959) です。 #三笠の昔話

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｢ん？なんで『元帥』なのに呼び方違うん？｣ と思った方も多いかもしれません。実際、艦これ世界では階級扱いですし。 欧米では階級の最上位である元帥ですが、日本では｢大将に在りて功顕著なるものに与ふ｣称号で、階級ではないのです。 #三笠の昔話

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明治初期には元帥の階級があった(西郷隆盛公)のですが、その後改正により消滅。 ちなみに、天皇陛下は｢大元帥｣なのですが、そもそも大元帥は天皇以外なることはないので、階級と呼べるのかどうか… #三笠の昔話

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明治以降、皇族男子は陸海軍いずれかに所属するようになったのですが、博恭王殿下は海軍に所属。 日露戦争・黄海海戦では三笠乗組（分隊長）。記念艦三笠の乗員名簿にも「博恭王」として、わりと上の方に乗っていますよ。 #三笠の昔話

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その後も、お家のあれこれもありつつも海上経験を長く積み、主力艦艦長や鎮守府司令を経て、1932年軍令部総長就任、元帥親補。 海軍生活が長く、皇族の生活習慣とはかけ離れた生活スタイルだったことから、宮内スタッフをびっくりさせた逸話には事欠きません。 #三笠の昔話

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例えば。 皇族は自分で洗濯しません。そりゃそうですよね。 ところが博恭王殿下は自分のパンツは自分で洗っていたそうで、周囲に問われても「海軍では当たり前なのである」と意に介さなかった、とか。 #三笠の昔話

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（当時の艦上生活においては、洗濯は衛生維持のため非常に大事でした。マストいっぱいに洗濯物が乾されて帆船みたいになっちゃってる巡洋艦の写真なんかも残っています）

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ところが、そのように海軍を愛する博恭王殿下（以下、伏見宮殿下）が軍令部総長になったことで、ある問題が起こりました。 時おりしも軍縮条約締結の真っ最中。艦隊派だった伏見宮殿下は、その後条約派を軍中枢から追い出してしまったのです。 #三笠の昔話

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これが後の大角人事や艦隊派台頭につながり、太平洋戦争開戦へ結びつく要因となった、と主張する人もいます。 当時はまだ東郷元帥もご存命で、条約派の提督達は「神様（東郷元帥）と宮様（伏見宮殿下）には逆らえないからね」という台詞を残しています。 #三笠の昔話

戦艦だった三笠 @senkan_mikasa

様々な発言から、開戦や特攻の責任を問う声もあるものの、皇族ぶらず一軍人として振舞う姿勢には支持者も多かったのも事実。 しかし晩年は子息を病気や戦死で次々と失った上、伏見宮家の屋敷も焼け落ち、戦後重病の身を押して在京中に病死（1946）。享年71歳。 #三笠の昔話