忍殺二次創作【イエスタデイズ・アサシン・イズ・トゥデイズ・フレンド】
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「つまり、これは我が社の社運をかけたイクサになるのです」ナカウケ・カンパニー経営者、ミクラタは熱っぽい調子でそう言った。「成る程」対するニンジャは……然り、ニンジャだ……眉間にしわをよせ頷いてみせる。迫力を出そうとしているのではない。目の調子が変なのだ。1 #4215tk
2016-08-17 20:35:46「チカテツ=サン。あなたのワザマエは聞き及んでおります」「アー、それはどうも」チカテツ……青いキモノに黒いハオリという出で立ちの女は、曖昧に返事をする。少しばかり買いかぶられている気もしないではない。が、これはビズだ。カネを出してもらうために少々気張るとしよう。2 #4215tk
2016-08-17 20:40:05ニンジャ相手に交渉を進めるミクラタ、ただならぬアトモスフィアがある。おそらくラオモトやロードの前でも無意味な失禁はしないだろう #4215tk
2016-08-17 20:41:23対するミクラタは前のめりにチカテツを覗き込む。ニンジャを前にしているというのに、この男はNRSを起こした様子もない。すなわち、『慣れている』ということだ。「我が社は奴に堪忍袋を温めさせられ続けていました」苦み走った様子で彼は続ける。「あのドージョー主に」3 #4215tk
2016-08-17 20:44:04ドージョー主。これは無視できぬ情報だ。どう考えたところで常人よりも強力なカラテの持ち主に違いなし。しかも……それがニンジャとくれば!「どうかお願いします、チカテツ=サン。我が社のためにも、どうか奴を……アジャイトー=サンを殺していただきたい」4 #4215tk
2016-08-17 20:48:16「ビジネス上、これは無視できないことなのですが」チカテツは眉根を寄せたままで答える。「ニンジャ相手の暗殺となると、その……報酬は相当高く見積もってもらわないと」キャバァーン!言葉が終わるよりも早く、ミクラタはIRC端末を操作していた。スゴイハヤイ!5 #4215tk
2016-08-17 20:52:07こっそりと自身の端末を見やったチカテツは思わず息を呑む。ニンジャを相手取ることを差し引いても破格のカネ!「これには我が社の社運がかかっているのです」ミクラタは低い声で繰り返した。「故に、シツレイではありますが……貴女には他のニンジャと連携していただきたく」6 #4215tk
2016-08-17 20:56:08