“貧困JK”問題の議論に見る、国民の疲れさせ方
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shi_zu_ka_ni
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貧困層を自認する女子高生を取材したNHKのニュースが話題になっています。まずはこの動画をご覧ください。
この報道に対し、出演した“うららさん”が、その生活ぶりから貧困層とは言えないのではないか、といった意見を扇動的な論調で暴露したものをまとめたものがこちらです。
逆に、こういった暴露や扇動的な書き込みに対し、不当なバッシングなのではないか、と異を唱えている方々の意見をまとめたのがこちらです。
貧困JK炎上の状況を今一度考えてみるまとめ
[2016.8.24 21:25頃追記] コメント欄投稿数が膨大になりましたのでこれ以上の増加はまとめ閲覧時に読み込みでの支障をきたしてしまうと判断し当まとめ上のコメント欄を閉鎖させていただきます。
昨日からのNHKにて放送された貧困女子高生を特集した番組に関する様々な反応を観ていて、余りにも度を越して晒し上げ状態になってると思ったのでそれはどうなんだ的なまとめを作ってみました。
色々な方面からの反応を取り入れたのでとっちらかっていますが、全体としては今回の件に関しての反応となっておりますので目を通していただければと思います。
ちなみに、住所特定とか行き過ぎた状況になっているため、下手に情報の拡散に繋がらぬようねつ造だのなんだの騒いでる部分の箇所は敢えて省かせていただきました。
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その他“貧困JK”でtogetterを検索した結果がこちらです。短期間で多くのまとめがつくられており、非常に話題になっていることが分かります。
さて、
今回はこの“貧困JK”問題に於いて「貧困は日本が抱える重大な問題だ」とする立場と「貧困問題はこの報道に見られるように捏造であり、言われるほど大きな問題ではない」とする立場、どちらからも距離を置き、別の視点からこの問題、ひいては同じような“正と反”に分かれて対立する諸問題について考えてみたいと思います。
“三枝弁証法”という哲学用語をご存知でしょうか？ 主にドイツの哲学者ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルや、『資本論』で有名なカール・ハインリヒ・マルクスなどが提唱、および用いた考え方で、“テーゼ”“アンチテーゼ”とそこから導き出される“ジンテーゼ”と呼ばれる論考法を用いた思考法です。詳しくは以下のWkipediaの記述をご覧ください。
今回、この“三枝弁証法”を用いて、今、活発に議論が行われている“貧困JK問題”について、“それが単純な取材ミスなどでなく、何かを目論んで意図的に流されたものと仮定したとき、その背後にどのような力学構造が生まれ得るのか”を、以下の菊池さんが提唱される“両建”……私のツイートで言うところの“二項対立プロデュース”の考え方を以て、一種の思考実験をしてみたいと思います。同時にもしそうであればどう立ち回るのが最もダメージを避けられるのか？ についても考えます。
なを、私が行う思考実験と思考法については以下のまとめをご参照ください。
ロジックとアイデアル、または現実と空想の思考法について
人は思考をする過程において、しばしば事実の積み重ねを離れ、自由な空想をするものですが、それは時として危険な妄想に呑まれてしまうリスクを孕んでいます。妄想に呑まれず、かつ空想を自由に羽ばたかせるためにはどのような思考法が良いのでしょうか？ 考察します。
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菊池
@kikuchi_8
【両建の定義】国際秘密力は基本的戦略思想として「正・反・合」のヘーゲル弁証法を採用。現実への適用例「相対立する政治勢力AとBを作りだし、両方を操作して予め意図した結論Cに誘導」AvsB→C。AvsBという構造自体に着目すると「両建構造」、操作主体に着目すると「両建戦術」と呼ぶ。
2015-08-07 00:03:13
中沢新一語録
@nakazawa_quotes
もう少し、みんなに遠い視点を持って欲しいんです。それがないと、万事は弁証法で動いているにもかかわらず、その時々の敵対的な二項対立にすぐとらわれてしまいます。でも、そんな二項対立なんて必ず反転してしまうものです。～『哲学の自然』
2016-08-28 08:15:36
静かに
@shi_zu_ka_ni
これははてなブックマークに登録された“貧困JK”に関するコンテンツの数々である。凄い数だ。 b.hatena.ne.jp/topic.touch/30…
2016-08-22 08:00:42
静かに
@shi_zu_ka_ni
かねてより言っているように、これは恐らく仕掛けられた“二項対立プロデュース”の一環であると思われる。今回この“貧困JK問題”を弁証法を使って簡単に検証してみたい。
2016-08-22 08:03:31
静かに
@shi_zu_ka_ni
今回の場合 テーゼ（正）： 貧困問題が今の日本で深刻である。政治的な対策が必要 アンチテーゼ（反）： 貧困報道は捏造であった、過去の貧困報道も捏造の可能性がある、よって貧困問題などそもそも今の日本に存在しない と集約できよう。
2016-08-22 08:04:26
静かに
@shi_zu_ka_ni
そして結論は多数決の原理で考えれば 貧困問題は報道が捏造であったように存在しない。生活保護の不正受給など、今の福祉のあり方は間違っており、主に削減する方向で是正されねばならない の方に落ち着くと思われるが、これは表層的結論であって弁証法で言うところのジンテーゼ（合）ではない。
2016-08-22 08:05:20
静かに
@shi_zu_ka_ni
では、この場合のジンテーゼ（合）とは何か？ それはもっと引いたマクロな視点で見なければ見えてこない。このように正であれ反であれ、活発に議論をしたところで、明確な解決はなされないまま、ほぼ必ず次のような負の感情を国民に残す。
2016-08-22 08:06:16
静かに
@shi_zu_ka_ni
すなわち 正：貧困問題は捏造とされてしまった。貧困は厳然たる事実として存在するのに。このように弱者が切り捨てられてゆく社会はおかしい 反：今回捏造をあばくことは出来たが、世にはびこる寄生者による不正はやまない。真面目に働いている人間が損をするおかしな社会だ である。
2016-08-22 08:07:39
静かに
@shi_zu_ka_ni
ここから導かれる結果が“合”である。つまり ジンテーゼ（合）：いくら問題意識を持ってことに当たっても、世の中決して良くはならない。今日も仕事で疲れた。もう考えるのも面倒くさい。政治はやりたいやつに任せて自分はアニメでも観よう という気持ちを惹起させる事が本来の目的なのである。
2016-08-22 08:10:23