大学教授に「詩を書いていなかったら、風俗嬢になっていたんじゃないか」と言われた話
- tarareba722
- 74198
- 541
- 35
- 137
キッカケとなったツイートと記事
数ヶ月ずっとモヤモヤしていた出来事を書き切りました⚡ とことん葛藤し、改稿を重ねた結果、まさかの第8稿まで…✒💫 書くことを通さなければ、向き合えなかった。最後まで読んでね🙇 ▶︎私は詩人じゃなかったら「娼婦」になっていたのか? cakes.mu/posts/13716
2016-08-25 12:40:05「詩を書いていなかったら、風俗嬢になっていたんじゃないか。文月さんは娼婦についてどう思う?」 私はどうしても納得がいなかった。なぜ公の場でそんな「幻想」をぶつけられるのだろう? ▶︎私は詩人じゃなかったら「娼婦」になっていたのか? cakes.mu/posts/13716
2016-08-25 21:10:16川口晴美さん(詩人)
この教授、どこをとってもアウトだと思う。ご自分が差別的で古くさく的外れな幻想をセクシャルハラスメントとして相手に押し付けていることの罪深さ(授業中に大学生の前での発言は悪影響大きいです)に全く気づいていない、ということに唖然とする。 twitter.com/luna_yumi/stat…
2016-08-25 23:27:53【掲載】cakes連載〈臆病な詩人、街へ出る。〉第9回公開です🌠 「詩を書いていなかったら、風俗嬢になっていたんじゃないか」 教授の思わぬ質問に、鋭く切り込みます💪 ▶︎私は詩人じゃなかったら「娼婦」になっていたのか?|文月悠光 cakes.mu/posts/13716
2016-08-25 12:13:32文月さんの反応はまっとうだと思う。『女子大生風俗嬢』(朝日新書)を対話の前フリにするなら若者の貧困や奨学金制度の不備や大学教育や政治について当然視野に入ってくるはずで、文月さんはそこにも言及しているのに、この教授は未読なんじゃないだろうか、たぶんタイトルを言いたかっただけ。
2016-08-25 23:40:30こういうとき私ならどう応答するか、何を言えばやり過ごせるか、反射的に考えてしまうのも嫌だし、辛い。OLでもあった20代の頃、セクハラという単語もまだ無く、そういうことは当たり前で、周りの空気を壊さず上手にかわしてこそ大人の女、みたいに思い込まされていたことの続きのように思えて。
2016-08-26 00:09:54清水晶子さん(大学教員・フェミニズム理論)
RTs。朝からこの件が頭から離れない。何に胸が詰まるって「こんな教授がいるの⁉︎」でなく「ああ、いかにも…」と思えるところ。 私は詩人じゃなかったら「娼婦」になっていたのか?|臆病な詩人、街へ出る。|文月悠光|cakes(ケイクス) cakes.mu/posts/13716
2016-08-26 09:32:29RT。フェミニズム批評はこれと同じ構造を例えば印象派美術において指摘している。「卑俗」な「社会の周縁」を代表させられる「娼婦」(=「他者」)と交わりその世界を描き出す男性作家(「主体」)と、その世界へのアクセスを禁じられている(従って「アートが理解できない」)そのほかの女性 →
2016-08-26 10:40:05→ 「社会の道徳規範に囚われず」「アート」を理解する男性作家(そこに同一化する男性研究者/鑑賞者)の優越性は、女性を「他者」あるいは「道徳規範に囚われ世界の広がりや深みを理解できない劣等の存在」の二択に振り分けることで、担保される。これ、今も人文系マチズモを根強く支えているよね。
2016-08-26 10:44:58→「いかにも」と書いたのは、そういうことでもある。この「教授」が例外的な特殊な存在なのではなく、それは主流の「文学」や「アート」を支えてきた男性主義の伝統の上にあるものに過ぎない(もちろんこれは「伝統だからOK」をも「文学やアートは全て男性中心主義でしかない」をも意味しない)。
2016-08-26 10:48:52@odg1967 ご本人が的確に描写なさっていますが、「教授」は「詩人」に「娼婦(=教授と性関係を持ちうる存在)」を選ぶか「それを蔑視する女(=「詩人」として不十分な存在)」を選ぶか、という非合理で暴力的な二択を迫ったのであり、それが「息苦しい」と表現されているのではと。
2016-08-26 10:57:48@odg1967 「距離を取るような言い方しかできない」とあるように、「自分は異端者=娼婦ではない」と言えば「私をそういう(劣等な)存在と同一視するな」という表明として受け取られるだろうという予想に忸怩たる思いを抱きつつ、同時に安易な同一化をしてはならないという自戒もある。
2016-08-26 11:20:09椎名こゆりさん(セックスワーカー)
@luna_yumi 風俗嬢なんかと一緒にしないでください、というとても「普通」の感情が透けて見える文章を読むことになるのでは、とぼんやり覚悟しながら読んだことを告白します(ごめんなさい)。『実情を知らないまま語るのは暴力』と言ってくださって嬉しかった、ありがとうございました。
2016-08-26 07:01:58文月さんがきちんと『実情を知らないまま語るのは暴力』と言ってくださったことにわたしは安心したのだけど、このおろかな教授を批判するのに「風俗嬢なんかと一緒にするなよバーカ」と簡単に口にする人々がどこかには必ずいるのでああ〜〜見たくないなそれ〜〜って気持ちも今ここにある。
2016-08-26 07:16:53個人的(または社会的なこともある)な夢や幻想をしょっちゅう「ぶつけ」られ押し付けられているのは、風俗嬢と詩人だけではもちろんない。教授が言うところの「異端」に少しでも当てはまればその役割から逃げられないんじゃないか。例えば、女性であるだとか、そんなくくりでも。
2016-08-26 07:43:38「俺とは違うあの人ら」という視線から、投げつけられる幻想や夢や〈答え合わせ〉から逃げるにはどうすればいいのかわたしは全然わからない。そこから降りるにはどうすればいいのかなんてわからない、降ろしてなんかもらえない。ただわたしも言葉の暴力は許さないって、改めて思うだけ。
2016-08-26 07:49:08思うだけしかできないのはくやしいので言葉にして表現すると、ではどうなるかはわたしを長くフォローしている方ならまあだいたいご想像がつきますよね?(笑)
2016-08-26 08:08:26千野帽子さん(文筆業)
詩人文月悠光氏を大学に呼んで学生たちの前で〈詩人と娼婦は似た部分があると思うんだ。/もしかしたら、ふづきさんも詩を書いていなかったら、風俗嬢になっていたんじゃないか〉と問う教授。セクハラだけど、セクハラでおしまい、ではなくて cakes.mu/posts/13716 →
2016-08-26 12:29:51→これをセクハラとして「だけ」論じると見えなくなるものがある。文学青年上がりの人は身内がいる場所で他者(とくに初対面の)と向き合うと、よくこういう行動をかましてきます。その大学教授がどれだけ文月悠光氏を怖れていたかが伝わってくる。 cakes.mu/posts/13716
2016-08-26 12:42:19→この教授は大学の同僚、自分の家族、店員など会話する女という女に「あなたもこの職に就いていなかったら、風俗嬢になっていたんじゃないか」とはたぶん言わず、詩人である文月悠光氏を選んでこれを言っている。教授の「文学」観がそこに見える。→ cakes.mu/posts/13716
2016-08-26 13:15:45