伝統について語る

伝統について語ってみます
2
MATSUMOTO Goshi/松本剛志 @mg54tw

伝統に関して考えたことをブログに書きました。伝統は地方都市のいくつかにとっては非常に重要な“言葉”であるはずです。今回の記事は、学部生の頃に書いたものの転載ですが、いまだに僕のベースとなる思考です。よかったらぜひ。http://gshblo.exblog.jp/12940647

2009-11-14 23:35:00
kusa @Ksin222

@mg54tw こんばんは。ブログの伝統論読みました。僕は伝統について詳しく考えたことなかったんで勉強になりました。さて、感想というか僕の意見を書かせていただきます。長くなることは目に見えてますが(笑)

2009-11-14 01:53:30
kusa @Ksin222

@mg54tw 僕は基本「人」と「時間」と「空間」について考えるようにしてます。文化論を考える時は。んで、伝統について考えると「人によって受け継がれ」、「時間によって移ろい」、「空間によって描かれる」というイメージを持ちます。

2009-11-14 01:55:39
kusa @Ksin222

@mg54tw 移ろいってのは「変化を伴う時間経過」ってことで僕は捉えています。伝統の形式は空間に描くための手段なのかと。僕の場合、伝統の重要点は「人」と「時間」だと感じます。

2009-11-14 01:57:45
kusa @Ksin222

@mg54tw 変わらないものを伝統と言いがちですが、実際には変わっているものだと思います。そもそも人が受け継ぐことが「変化」だと思うので。伝統は人が故意的(そうでない場合もありますが受け継がれる時点で故意的かと)に作り出した一種の「移ろい」と感じます。

2009-11-14 02:01:31
kusa @Ksin222

@mg54tw 伝統とはその場、その時の「今」を永遠に存続させるためのものなのかも。それを現出させるために形式が存在するのかもしれません。そして不変、不常はありえないからこそ「移ろい」をそのシステムの中に組み込んでいる。そんな気がします。

2009-11-14 02:07:04
MATSUMOTO Goshi/松本剛志 @mg54tw

@Ksin222 極端に言いますと、“伝統”は、共同体内で共有する一種の価値基準が形式化したものであると考えています。その形式の中で人々は振る舞い、物事は古くなっていく。

2009-11-14 23:13:03
MATSUMOTO Goshi/松本剛志 @mg54tw

@Ksin222 時間経過の中で、人々の周囲の状況は変化し、価値基準も少しずつ変化し、それに伴い形式も変化する。そういう意味で、確かに“伝統”とは徐々に「移ろう」ものであるべきだと思います。

2009-11-14 23:13:15
MATSUMOTO Goshi/松本剛志 @mg54tw

@Ksin222 現在“伝統”が問題になる点は、急激な状況の変化に、形式の変化がついていけなかったこと。人々の振る舞いと“伝統”という価値観の不一致がいろんなところに生じている。

2009-11-14 23:13:33
MATSUMOTO Goshi/松本剛志 @mg54tw

@Ksin222 このような点において、我々が「伝統的な街並」や「伝統的な建築」、つまり「伝統的な空間」というハードを設計しようと考えることの困難があると思います。「共有される価値観」であったはずの“伝統”という形式が、全てのステークホルダーの利益と一致しないという問題です。

2009-11-14 23:13:58
MATSUMOTO Goshi/松本剛志 @mg54tw

@Ksin222 地方にはやはり、地域性の真性を“伝統”という形式の中に求めることで、まちづくりのブランディングを行なうところが多いと思いますが、その“伝統”が、住民や文化にとって、重すぎる足枷となって欲しくないなー、と常々考えているわけです。

2009-11-14 23:18:30
kusa @Ksin222

@mg54tw なるほどー。僕らの意見の相違は出発点の違い(文化と建築)だと思いました。価値観の相違は今では無く明治からの取捨選択の結果で、その意味を(伝統の)今問い直している、問い直すべきなのが僕らの世代かと。この話はちょっと詳しく話したいですね。

2009-11-15 00:12:36
MATSUMOTO Goshi/松本剛志 @mg54tw

@Ksin222 遅くなりましたこんばんはー!とりあえず今までの流れをまとめてみましたーhttp://togetter.com/li/1019

2009-11-22 00:50:53
MATSUMOTO Goshi/松本剛志 @mg54tw

@Ksin222 僕がとりあえず詳しく聞きたいのは、>価値観の相違は今では無く明治からの取捨選択の結果 ということに関してなのですが、いかがですか?明治とは明治時代の明治ですよね?

2009-11-22 00:52:40
kusa @Ksin222

@mg54tw こんばんはー。その明治です。ようは近代化で米欧を目標にした訳ですよね。今までの日本独自の文化を顧みずに。今の伝統回帰的な流れはその反動だと思う訳です。米欧を目標とするのが人々の中で違うんじゃないかと。

2009-11-22 00:59:43
MATSUMOTO Goshi/松本剛志 @mg54tw

@Ksin222 ふむふむ。つまり、極端に言うと、僕の「伝統は形式に過ぎない」と言う主張は、どちらかというと日本の文化をないがしろにするおそれがあると?

2009-11-22 01:05:13
kusa @Ksin222

@mg54tw どうでしょう。僕は形式よりも意識が伝統の元だと思うので。意識がつながって伝統として表出するというか。形式というのは建造物などではそうかもしれないと思いますが、そこにある種の精神があった訳で。その精神を大切にすべきだと。形式は極端な話なくてもいいのかと。

2009-11-22 01:08:25
MATSUMOTO Goshi/松本剛志 @mg54tw

@Ksin222 あー、なるほどですね。なんとなくKsin222さんの主張が見えてきました。僕はおそらく逆の考え方をしていて、「意識の繋がり」のようなものは「形式の共有」によってのみ生じてくると思います。「形式よりも意識が伝統の元」だとすると、その意識はどこに発生しますか?

2009-11-22 01:15:24
MATSUMOTO Goshi/松本剛志 @mg54tw

@Ksin222 あ、つまり、「意識をつなぐ」ことのできる範囲は、どこまでだろうと思うのです。日本人?長崎人?

2009-11-22 01:18:47
kusa @Ksin222

@mg54tw そう言われれば確かに。僕は意識が形式を作ると考えてますもん。きっと意識は生活の中での習慣や帰属意識(村や集落や地域や藩)から出てきたのかと思います。それらが自然と形になり、形式になって受け継がれる。

2009-11-22 01:19:55
kusa @Ksin222

@mg54tw 僕は昔の形で言うと、「ムラ」であり、地域であり藩であると。そこから有田焼や刀鍛冶(備前とか)だのが出てきたと。ようは藩としての工業であり幕府への貢ぎ物としてから日本の伝統に位置づけられた。

2009-11-22 01:22:23
kusa @Ksin222

@mg54tw 今では日本の伝統という言い方ですが本来であれば、もっと小さな地域の中で意識がつながっていてその地域の伝統。日本に国がたくさんあった頃の独自文化がひとくくりに日本伝統とされている感がありますね。

2009-11-22 01:24:16
MATSUMOTO Goshi/松本剛志 @mg54tw

@Ksin222 なるほど、Ksin222さんは、伝統とは、何らかの“型”が対外的に認識されることで、はじめて「伝統」となるという立場ですか?

2009-11-22 01:26:43
kusa @Ksin222

@mg54tw そうですね。伝統は外に向けた創造行為によって出来ると思います。

2009-11-22 01:29:53
MATSUMOTO Goshi/松本剛志 @mg54tw

@Ksin222 僕も、「伝統」の意義は本来そういうものだったと考えているのですね。自分達のアイデンティティを主張するためのツールとして。つづく

2009-11-22 01:32:40