なつやすみ自由研究「セラミックふくごうそうこう」

なつやすみの自由研究
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えすだぶ@C99金曜東ホ01b @FHSWman

セラミックは衝撃の伝わりやすさの関係で、鉄やらより広い角度に衝撃が伝播するわけだ。そうして広角度で割れるお陰で、裏板を配置すれば、圧力は裏板の広範囲に逃げる。裏板の視点からしたら、あたかも着弾と共に弾頭断面積が大きくなる……マッシュルーミングしてくれたようなものとも見えるかしら

2016-09-02 17:02:14
えすだぶ@C99金曜東ホ01b @FHSWman

この弾断面積が増したように見える効果は、細い弾ほど影響が大きいのかな。仮にセラミック板厚を30mmで、割れは65度の円錐状に生じるとする。弾径30mmだとセラミック底面は58mm径に渡って割れ、面積は3.74倍にもなる。100mm弾なら割れ径は128mm。面積1.64倍で済む

2016-09-02 17:24:27
えすだぶ@C99金曜東ホ01b @FHSWman

いけね、計算ミスってる。これじゃ割れ伝播角度が25度だ。65度に広がるなら、30mm弾なら底面割れ径は158mm、面積27.7倍。100mm弾では割れ径228mmになって面積は5.2倍。もっと極端なんだ

2016-09-02 17:33:09
えすだぶ@C99金曜東ホ01b @FHSWman

ともあれ、こうして弾断面積が擬似的に増せば、圧力は広範囲に逃げ、裏板は耐え易くなる。HEATのメタルジェットはとても細いからこの影響を受けやすいし、APFSDS弾芯はそこまででないにせよ、やっぱり細い。昔ながらの太く徹甲弾は比較的マシとは言え、それでも影響を受ける

2016-09-02 17:36:08
えすだぶ@C99金曜東ホ01b @FHSWman

これ、セラミックのピースサイズ次第では、あんまり大口径の徹甲弾を受けると弾断面積の擬似的拡大って効果は更に減じられるのでは? 簡単のためにピースサイズ203mm径のセラミックを考えて、そこに丁度203mm徹甲弾を受けたりすると、底面の割れ面積は弾径そのまんまになっちゃう

2016-09-02 17:41:43
えすだぶ@C99金曜東ホ01b @FHSWman

てことはだ。偶に与太話として上がってくる、昔ながらの戦艦主砲で現用主力戦車を抜けるかっていう(無意味な)ネタについて。抜けないけど死ぬってのが大勢の答えですが、セラミックのピースサイズと弾径の関係次第では、セラミックの恩恵が大して得られなくて抜けちゃうのでは?

2016-09-02 17:44:50
えすだぶ@C99金曜東ホ01b @FHSWman

つまり次期主力戦車には18インチ主砲を採用すべきなのでは? アクティブ防護システムのチャチな迎撃弾は巨大な弾体で跳ね返し、セラミックのピースを弾径で吞み込み、最後の砦であるRHAを大弾量でゆっくりずっしり貫く…… そんな戦車砲が求められているのでは? #彼は真顔で書き終えた

2016-09-02 17:50:24
えすだぶ@C99金曜東ホ01b @FHSWman

信じられないくらい適当なお話をしておるので、さっきからRTやお気に入りしてる人たちは真に受けないでくださいね! 自分でよく把握している事実を話しているのではなくて、ふわふわした思考が脳から漏出しているだけなのですから

2016-09-02 17:52:49
えすだぶ@C99金曜東ホ01b @FHSWman

そういうアレコレを考えると、実際のAPFSDSの弾芯径とか複合装甲のセラミックのタイルサイズは色んな兼ね合いの上で綿密に計算されて決定されておるのであろうなあ……とぼくはおもいました(夏休みの自由研究)

2016-09-02 18:05:59
えすだぶ@C99金曜東ホ01b @FHSWman

ちなみに「じゃあAPFSDSの弾芯をグッと太くしたらいい」とか「太くて重いのがいいならIS-2の122mm徹甲弾で複合装甲を抜けるはず」とか言うと、先生に怒られた上で夏休みの宿題再提出になります。良い子のみんなはこうした妄言などせず、現代の技術者たちのやる事を信じましょう

2016-09-02 18:15:08
えすだぶ@C99金曜東ホ01b @FHSWman

もちろんセラミック自体の硬さによる弾頭側の変形という効果もあろうし、あとHEATに対する効果はちょっと違うお話なんだろうなあとか、なんかいろいろありますが、なつやすみ自由研究なので気にしないでください

2016-09-02 23:15:03