茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第1875回「グリットの習慣化についての一つのヒント」
脳科学者・茂木健一郎さんの9月3日の連続ツイート。
本日は、随想です。
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茂木健一郎
@kenichiromogi
いわゆる「才能」そのものよりも、達成や成功と相関があるとして、最近注目されている「グリット」(grit)、すなわちやりぬく力、続ける力だが、それが実際にどのように習慣化されるのか、ということについて、今朝は考えてみたい。
2016-09-03 07:06:32
茂木健一郎
@kenichiromogi
まず、グリットは、完全主義者には向かない。むしろ、いい加減でいいのだが、3日坊主でも、その3日坊主を100回でも1000回でも繰り返す。昨日まで続いていたのに、今日はできなかったからもうだめだ、というのではなく、とにかく、とぎれとぎれでもいいから、続ける。
2016-09-03 07:07:50
茂木健一郎
@kenichiromogi
たとえ、しばらくサボってしまったとしても、今日やらないよりは、今日やった方がいいに決まっている。常に、自由になるのは「今、ここ」なのだから、「今、ここ」でやることで、自分の人生を、その分だけ向上させることができる。そのような現実的判断が、グリットを支える。
2016-09-03 07:08:51
茂木健一郎
@kenichiromogi
グリットには、「やる気」はあってもいいが、むしろなくても大丈夫、と考えていた方が、実践することができる。むしろ、「やる気」がないから私はできないんだ、というのは、やらないこと、続けないことの言い訳にしかならないことが多い。
2016-09-03 07:11:30
茂木健一郎
@kenichiromogi
「やる気」があろうがなかろうが、とにかく続ける、という粘り強い態度が、「グリット」にはむしろ向いている。毎日、燃える闘魂で10年も20年も続けるわけには行かない。むしろ、淡々と、やるべきことをやることで、遠くに行くことができるのである。
2016-09-03 07:12:33
茂木健一郎
@kenichiromogi
「グリット」は、むしろ、それを実践している人にとっては、呼吸をしているのと同じで、だからこそ、フラットに、ずっと続けることができる。一方、いわゆる「意識が高い」ことを自分に強要すると、かえってそれが邪魔になって、息切れして、続けることができなくなるのである。
2016-09-03 07:13:50