- kurokaseaoi
- 2033
- 9
- 0
- 0
きっかけは一人の狐様から始まった
最近よく介護漫画の広告見るし狐娘介護の話をしてたら「病気だらけで、でも死ねない狐ロリババを見守る作品」として「死ねない妖狐の終末医療(ターミナルケア)」が提案されたのじゃ。つらそう。
2016-09-03 06:32:41@kyubisoft 最近うちの狐神様が油揚げさえも残している 去年の暮れからであっただろうか食が細くなった 神医にもかかっているが消化器の一部が維持出来ないほどに信仰と加齢が進んでいる 出来れば新しい依り代を探した方がいいですとのことであったが 依り代ドナーは千年待ちとの事だ
2016-09-03 06:43:26@kyubisoft すまぬのぅ と謝りながらも願いを叶える範囲も減ってしまった為に信仰を集めれなくなった彼女は日増しに尻尾や耳の調子が悪くなっていった って的なロリババア狐神さんが信仰失って病気だらけで週末医療ですね(マテ
2016-09-03 06:45:41@kurokaseaoi @kyubisoft 加速する病魔、底をつく信仰、離れ行く禰宜家族… 最愛の主人公にのし掛かる神社修繕とロリババ狐の医療費。 そして…… 「はて、此処は何処かえ……御主は……新しい神官かや?」 病魔は最愛のロリババ狐から記憶を奪い始めた……
2016-09-03 08:05:27ここで完全にスイッチを押されてしまったうちは流れるままにかいてしまった(基本なにかぷろっとがあったわけでもなくって降りてきたって感じです
@youko_jackry @kyubisoft そういえば悠樹堂のあんみつ食べたいのう 調べてみると百年程前に潰れているお店を呟いたり お主は兵隊にならんよな? と涙ながらに訴えかけられたり それぞれの時代の主と自分が見分けつかなくなっていく 悲しくもありながら羨ましくもあった
2016-09-03 08:13:44@tatsu_cook @youko_jackry @kyubisoft 彼女には時代時代で好いている人がいたんだなと気づき始める 毎日違う名で呼ばれるのも慣れてきた 彼女が毎日食べたいものを遠くても手に入れてきた そうして季節はめぐり彼女との関係は変わりつつあった
2016-09-03 08:19:48@tatsu_cook @youko_jackry @kyubisoft 最近の彼女は昼間は人型になっているけど、夜は誰にも見られたくない といって寝室には絶対僕をいれない ふとある日、弱った狐が厠の側で力つきていた その狐が彼女である事をいつもつけている香の匂いで気づく
2016-09-03 08:27:49@tatsu_cook @youko_jackry @kyubisoft 僕は何も見なかったことにしそっと布団へと狐を寝かし 何とかする手段を今日も夜通しで探す 彼女と同じ狐神にも聞いたが彼女のように古い狐神は もうほとんどいないらしい そこでたった一つの可能性にかけた
2016-09-03 08:29:43@tatsu_cook @youko_jackry @kyubisoft 彼女を連れて十月の出雲へと向かう 神が集まる場所ならば何かを知っている人がいるかもしれないと 正直この出費は今の神社事情からすると致命的であるがこの可能性にかけて見る事 にした
2016-09-03 08:31:37@tatsu_cook @youko_jackry @kyubisoft 神様同士の話し合いを聞いているとこの病に犯された神はやはり 多いらしい 古くなった社は各地にあり、住人がいなくなった土地もあるとのこと であった だがしかしその病を克服した神がいることを知る
2016-09-03 08:33:25@tatsu_cook @youko_jackry @kyubisoft 彼女を連れてその神様がいる宿泊所へと向かう 何度か繰り返しいったがたどり着けない 思わず涙が出てくる 出雲にいられる間はそう長くない そして彼女ももう人型でいられる時間は1時間程になっていた
2016-09-03 08:34:59@tatsu_cook @youko_jackry @kyubisoft 最終日 路銀も尽きこのまま二人で山の奥深いところにいって終わろう という気持ちと共に再度言われた神の元へと向かう その日は古い庵のようなところに通された 妙齢の女神は何のようかえ?と問い詰めた
2016-09-03 08:37:19@tatsu_cook @youko_jackry @kyubisoft 信仰が尽きたこと、力を失いつつあること、記憶を失いつつ ある事を全て包み隠さずにいった 人の想いがわらわらには必須でそこに頼って恵みを授けていたからのう と何処か遠くを見ながら彼女はいった
2016-09-03 08:39:19@tatsu_cook @youko_jackry @kyubisoft 全ては戻らないけど手はありますぞえといった そうして狐神に微笑みながらただし永遠はなくなりますぞえ といって彼女ば襦袢を脱いでみせた そこには薄っすらと消えつつあるお腹があった
2016-09-03 08:43:57@tatsu_cook @youko_jackry @kyubisoft 集団の信仰心ではなく一人の愛にのって生きる覚悟があるのか? と彼女は問いただした 二人はしばらく目配せした後大きく頷いた こうして僕と彼女は繋がり、神社を畳んで気ままな旅暮らしをするようになった
2016-09-03 08:45:43@tatsu_cook @youko_jackry @kyubisoft 失った記憶や色々な繋がりは絶たれたのかもしれない でも二人で生きてる限り思い出は作っていける そんな結末も少しはいいじゃないかと思って僕達は旅を続けるのであった(終わり
2016-09-03 08:46:59以下舞台裏やその別のENDの示唆的なところになります
@tatsu_cook @youko_jackry @kyubisoft もう一つがイマイチ纏まらなかったけど 彼女は一度消える→数十年後 立派に同じ姿で戻ってくるパターンもありかなーとはオモッタ
2016-09-03 08:51:50@kurokaseaoi @youko_jackry @kyubisoft あとはあくまで可能性の一つであって欲しい。 グッドエンド、トゥルーエンド、グランドエンドとあって、そこまでの選択肢間違えると存在するのが鬱エンド、バッドエンドなら許せる。
2016-09-03 08:27:09@youko_jackry @tatsu_cook @kyubisoft 個人的には徐々に人型を保っていられなくなる そしてやっぱりハッピーエンドにしたいじゃないですか(あ
2016-09-03 08:21:42