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@someru
@someru
新海誠の最新作「君の名は。」が今日から公開です。君と世界の戦いではセカイ系に支援するのが当然と考える私から言わせていただくと、この映画はぜひ見るといいよ！
2016-08-26 14:08:13
@someru
@someru
明日発売の『ユリイカ』に、『君の名は。』と『シン・ゴジラ』と比較的に論じる文章を寄せました。一気呵成に書いたのですごいベタなんだけど、勢いはあると思います…ので読んでね amazon.co.jp/dp/4791703146
2016-08-26 14:13:50
@someru
@someru
拙論は短いのですが『シン・ゴジラ』についてもそこそこ書きました。同作のキャラクターたちがなぜ強固で、なぜゴジラ退治に力を合わせられるかというと、それはまさに彼らが人間であるよりもキャラを纏ったキャラクターであるがゆえだみたいなことを書いてます。そこから『君の名は。』と比較してます
2016-08-26 18:31:30
ふぇいせっと
@facet31
ユリイカ新海誠特集メモ:さやわか「ぼくたちはいつかすべてを忘れてしまう」読了。「アニメ的なもの」で氾濫した「君の名は。」「シン・ゴジラ」の比較からそこで表現されているキャラクターのとある性質に注目し、傷と忘却というキーワードから新海誠的なエモーション／キャラクターについて論じる
2016-08-27 21:58:57
ふぇいせっと
@facet31
妥当な解釈で納得できる。「シンゴジラ」と「君の名は。」はモチーフや描かれ方を見ても相互補完的に思えるけれど、具体的にどこがと言われると明確に語りづらいのでキャラクターという尺度があると分かりやすい。あと新海誠が初めて自覚的にキャラクターを使った映画なので語り口の妥当性も高いかな。
2016-08-27 22:09:26
東浩紀 Hiroki Azuma
@hazuma
君の名は。は未見ですが、同作とシン・ゴジラを比較したさやわか氏の『ユリイカ』の論文を読みました。ぼくの20年前の文章が引用されているので応答しますと、アニメ的なものが＜本質的に＞忘却と結びつくこと、それゆえ現代で問題提起の手段になりうるということは、本質をついた指摘かと思います。
2016-08-30 17:54:11
東浩紀 Hiroki Azuma
@hazuma
ぼくはじつは震災後、アニメ的なもの、キャラクター的なものへの関心を急速に失ってしまいました。その理由がさやわか氏の評論でクリアになった気がします。アニメは傷を忘れさせる。だから遠ざかった。しかし現実でもひとは傷を必ず忘れる。そう考えれば、新たな批評的視座が導けるのかもしれません。
2016-08-30 17:57:07
東浩紀 Hiroki Azuma
@hazuma
忘却について考えること。それはいま、とてもアクチュアルな問題のような気がします。忘却の罪と魅惑を正面から引き受けることが、新海誠にどのようにできているのか。君の名は。はいずれにせよ近日中に見に行くつもりでしたが、これで自分の立場がクリアになりました。新海さん、期待しています。
2016-08-30 17:59:03
東浩紀 Hiroki Azuma
@hazuma
いささか逆説的な言い方になりますが、ひとは結局は傷を忘却しないと生きていけないので（そして傷を忘れるなという倫理的命法は必ず反発しか生み出さないので）、戦後も遠く過ぎ去ったいま問題にすべきは、自覚的な忘却と無自覚な忘却の差みたいなことかもしれません。
2016-08-30 18:07:37
@someru
@someru
終演後に東さんから、今月のユリイカに寄稿した『君の名は。』論考について感想をいただく。この文章、東さんが20年前『エヴァ』について書いた「アニメ的なもの、アニメ的でないもの」という屈指の名批評を下敷きにしていて、それを書いた方に直接コメントいただけたので鳥肌が立つほど感激した…。
2016-08-31 04:10:45
@someru
@someru
君の名は。をガルパンと比較してすげえという話をチラッとみたが、君の名ははオリジナルなので比較するならやっぱりバケモノの子とかじゃないと。前評判の時点ではここさけでもよかったわけだが。ガルパンはラブライブ！とかキンプリかな
2016-09-02 20:12:03
東浩紀 Hiroki Azuma
@hazuma
【ニコ生視聴中】東浩紀突発自宅から生放送です #nicoch2580193 nico.ms/lv274861220?re…
2016-09-04 02:15:22
東浩紀 Hiroki Azuma
@hazuma
新海誠「君の名は。」については、昨晩の突発生放送（タイムシフトなし）で言いたいことを言ったので、詳しく書くのはやめました。新海さんの集大成で最高傑作だと思います。ぼくは文句ありません。しかしセカイ系の集大成なので見るひとは選ぶでしょう。それに尽きるかと思います。
2016-09-04 12:24:34
東浩紀 Hiroki Azuma
@hazuma
ひとつ繰り返しておきたいのは、あの作品は運命の相手と結ばれる作品では【なく】、なぜ人々が運命の相手がいると思い込んでしまうのか、その理由こそが語られた作品だということです。この読みの背景には「ゲーム的リアリズム」があるのですが・・でもこれもツイッターでは説明不可能ですね（笑）
2016-09-04 12:28:23
東浩紀 Hiroki Azuma
@hazuma
シン・ゴジラはたいへんよくできている。オタク的でありながら社会派。政治家やジャーナリストも語れる。だから友人に勧めるのに適している。君の名は。はそういう作品ではない。中高生中心にヒットしているようですが、大人に勧めるのは危険。でもそこが新海さんらしくてすばらしい。そんな感じです。
2016-09-04 12:32:53
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA
@sensualempire
『君の名は。』見たけど、『インターステラー』っぽい（直近で見た救出劇的タイムスリップものがそれだったから）というのと、歌で物語のシークエンスをつないでいくやり方が「カゲプロ」的でもあるということを感じ、震災文脈についてはまあわかる、という感じであった。
2016-09-04 13:32:45
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA
@sensualempire
しかし『君の名は。』、普通に良作だったと思うが、前半の退屈さはすごかった。たぶん僕がアニメ化された田舎の風景というものに快楽を全然感じない奴だからだろう。むしろ東京のプラスチックな質感の風景をエロス化した瀧くんパートに魅力を覚えた。
2016-09-04 13:43:26
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA
@sensualempire
東さんのこの解釈は、隕石によって糸守の住人たちが死なず、主人公たちが互いの名を忘れたまま出会う世界を基準となる現実とみなすもので、要するにこの映画全体を遡行的に生み出される条件法過去（可能世界）のファンタジーとして読むという路線かな。twitter.com/hazuma/status/…
2016-09-04 14:28:21
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA
@sensualempire
僕もだいたいそういう話として見たから、ハッピーエンドなのが良くないとかそういうことは思わなかったわけだけれど、他方で「運命の相手がいると思いこんでしまう理由」とかメカニズムそのものについてなら、大人ならある程度誰でもわかっていることだから、それだけで評価はできないよなとも。
2016-09-04 14:39:43
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA
@sensualempire
何か忘れている、欠けている、穴があるという感覚からこそ、ありえたかもしれない無数の現実への想像力が立ち上がってくる。そこでの忘却＝欠如＝穴は、リアルな（＝現実界の）レベルでは物質的な偶発事が積み重なった結果でしかない。これをなんとか必然的なものにしようとして「恋愛脳」が駆動する。
2016-09-04 14:57:21
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA
@sensualempire
まあ、実際には偶然しかないところにこそ必然が見出されねばならないという不可能な要求にこそ恋愛を可能たらしめる基本的なダイナミズムが潜んでいるのであり、『君の名は。』はそういう恋愛のファンダメンタルな真理／心理に忠実に作られた作品なのだということ以上に、言うことはない気がします。
2016-09-04 15:18:25