平野啓一郎『私とは何か』読書メモ集

平野啓一郎『私とは何か――「個人」から「分人」へ』(講談社現代新書、2012)の読書メモをまとめました。
2
荒木優太 @arishima_takeo

いや、調整できる主体(本人)を前提にしていいなら、それって分人の背後にある個人を認めることに等しいでしょ。分人って差別主義者と付き合うと自分も知らぬ間に差別主義者になっちゃうとか、そういう厄介な概念であるべきでしょ? pic.twitter.com/koZjSa2fSa

2016-09-08 14:55:54
拡大
荒木優太 @arishima_takeo

さすがに、このへんの議論テキトーすぎんだろ。なんでこれで本になるんだ? pic.twitter.com/fWqIUvPyTm

2016-09-08 15:12:33
拡大
荒木優太 @arishima_takeo

「たとえば、キリスト教で修道院に入ったり、仏教で出家したりするのは、社会的な関係を断って、神との分人、仏道修行する分人以外の分人を処分するためだ」(平野啓一郎『私とは何か』)。…え、でもさっき、個人を強制するのはキリスト教的一神教だって話したでしょ? 仏教って一神教なの??

2016-09-08 15:20:47
荒木優太 @arishima_takeo

@arishima_takeo 仏教でも分人から個人化への抑圧が生じるんだったら、別に一神教とか関係ないんじゃないの??

2016-09-08 15:21:48
荒木優太 @arishima_takeo

「個人と個人との恋愛では、誰か他の人を好きになるというのは、即ち自分をもう愛してないという意味だった。しかし、どの分人も「本当の自分」なのだとすれば、同時進行は可能だ、ということになる」(平野啓一郎『私とは何か』)。あ、じゃあ平野分人主義だと岡田斗司夫とか最強なのか。これはアツい

2016-09-08 15:31:05
荒木優太 @arishima_takeo

ここも私には矛盾してるように見えるんだけど、犯罪の責任の半分が社会にあんだったら、「他の人間は無関係」とはいえないんじゃないの? pic.twitter.com/faVci1yWXZ

2016-09-08 15:48:01
拡大
拡大
荒木優太 @arishima_takeo

@arishima_takeo これを通すには、「社会」と「他の人間」(「他者」)の概念を厳しく分割する必要があるはずだが…。

2016-09-08 15:52:21
荒木優太 @arishima_takeo

@arishima_takeo なんで「半分」って言いきれるの? その割合を決定できる根拠ってどこにあんの?っていうのも、フツーに謎。っていうか「分人」概念の持つ複雑さを一気に捨象しちゃってる気がするよな。

2016-09-08 15:57:42
荒木優太 @arishima_takeo

平野啓一郎『私とは何か』読了。ザ・粗製乱造新書。みんな商売でやってるのだろうから、真面目に読んじゃいけないのかもしれないけど、これが本になるのに私の研究は誰も本にしてくれないこの世界ッ…に関しては複雑な思いを禁じ得ない。取り敢えず「分人」を知りたいのなら鈴木健の方をオススメします

2016-09-08 16:21:24
荒木優太 @arishima_takeo

というか、そんなに「個人」を克服したいのなら、山崎正和読めばいいし、浜口恵俊読めばいいし、なにより和辻哲郎読んどけよって話でしょ、マジで。

2016-09-08 16:24:06