Age of Wonders III -Chronicle of Valmsun Runekeeper- その5
- manbo_khazad
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~これまでのあらすじ~
骨竜を倒し、新たに人間の傭兵ペル・ノッチソンを配下に加えたヴァルムスンは、その勢いでハルファー・ドゥンの採石場や、オランティウス東の亡者の墓所といった、残っていた独立拠点を制圧していく。
一方、ロガーン・ドゥルの南に新たな拠点トラドゥ・アルムを築いた結果、"荒肌"のファイラックと初の接触を持つに至った。
友好的なファイラックの態度を受け、両者は和平締結、次いで国境の開放の約定を取り結ぶ。
このことが吉と出るか凶と出るかは、まだ今のヴァルムスンにはわからなかった。
第5章 ヴァルムスン北上
6シーズン(半年)が過ぎた。その間、ヴァルムスン、タイロバー、そしてペルはそれぞれ部隊を率いて進軍し、各地の独立拠点を落としながら、少しずつ勢力を拡大していった。 #AoW3CoV pic.twitter.com/SMp2AFZ227
2016-09-07 00:31:53まずタイロバーは、オランティウスを発った後、そのまま東回りに北上。道中でいくつもの拠点を落としつつ進み――― #AoW3CoV pic.twitter.com/5OlwzEy4a4
2016-09-07 00:46:26砂漠地帯のオアシスでイスファー村というハーフリングの村を発見し、和平と通行許可を結んだ。 基本的に大人しい者たちのようなので、「機を見て属国化を提案してみようかと思う…」 そうヴァルムスンに便りを出した。 #AoW3CoV pic.twitter.com/F8yqx4zyYj
2016-09-07 00:50:38道中では、制圧した資源拠点の集合地帯にて、オランティウスの従軍建設隊により城塞を建造。 技師たちの希望により、人間の言葉で「バーベック城塞」と名付けられた。 #AoW3CoV pic.twitter.com/DtD2FuTT5J
2016-09-07 00:56:27ペル・ノッチソンは北の渓谷の先の荒地へと進出し、ドラコニアンの独立勢力が抑えていた監視塔を、手傷を負いながらも難なく制圧。まずは荒地での足がかりを作る。 #AoW3CoV pic.twitter.com/6X7mNbGWt5
2016-09-08 01:17:50北の荒地を治めているのはダアァグ居住地に住む火巨人の王であった。一般に暴虐な同族と異なり、この王は大変理知的で温和であった。 『ロガーンの石の子に仕える者か。かの者らを見なくなって久しい。我が領地に歓迎いたそう。』 #AoW3CoV pic.twitter.com/n2naNN9T3x
2016-09-08 01:37:54敵対的でない、ましてこれほど友好的な相手ならば、戦いを仕掛ける理由はない。 「巨人の王よ、では我が主人に伝えましょう。」 すぐさまペルはヴァルムスンに伝令を送り、そして領土通行の自由を含む和平が結ばれた。 #AoW3CoV pic.twitter.com/J6W0aZeas7
2016-09-08 01:42:07さて、荒地の南の端には、数人の不浄な者どもが住み着いていた。死霊術の魔方陣を大地に刻み込み、亡者を呼び出しては近隣にけしかける者どもだ。『我らに手は出さぬゆえ、捨て置いている。』 火巨人の王はそう言っていた。 #AoW3CoV pic.twitter.com/zGLStCrvGR
2016-09-08 02:03:14それにしても場所がいかにも、「近すぎる…」のだ。 山を3つ4つ越えればロガーン・ドゥルだし、監視塔への距離も近い。 「ここは放置しないほうがいいな。」 何らかの亡者の部隊を繰り出してくる可能性は十分あるだろう。 #AoW3CoV pic.twitter.com/t4WSkjETAi
2016-09-09 01:27:01まだ兵も自身も先の監視塔の戦いで受けた傷が少し残ってはいたが、ペルはこれを落とすべく兵を向けた。戦力差は6対3。まず負けるはずはない。 #AoW3CoV pic.twitter.com/dcU8jZ2ayx
2016-09-09 01:44:14暗い戦場の上を不吉な雲が覆っていた。明らかにこの地には呪いがかけられている。死霊術の魔方陣によって生者を殺した亡者は活力を得る。 敵の兵は屍体蘇生師が2部隊に亡霊1… #AoW3CoV pic.twitter.com/n9ogtZwYXW
2016-09-09 02:05:42前回戦った時は渓谷だった。しかし今回は敵の本拠。ペルは明らかに体の動きが鈍るのを感じていた。 そこへ屍体蘇生師の二部隊から立て続けに撃ち込まれる"黒き魔弾(ブラックボルト)"。硬い板金鎧も、魔法の前には紙同然だ…! #AoW3CoV pic.twitter.com/961yBToyPx
2016-09-09 02:21:12戦いは勝利に終わったが、かなりの辛勝であった。 山師隊は壊滅、そしてペル自身もひどい傷を負ってぼろぼろになり、馬上で体を支えているのがやっとのありさまだった。あと一撃食らっていたら、おそらく命を落としていただろう… #AoW3CoV pic.twitter.com/cIWikJRpGQ
2016-09-09 02:25:55重装兵という兵科と亡者の食い合わせの悪さに加えて、不得手な地で戦う不利を甘く見ていたのかも知れない。 「一度ロガーン・ドゥルへ戻って、体を休めるんだ。」 ヴァルムスンの命を受けて、担架で運ばれながら傷の痛みに顔をしかめつつ、ペルは自らの不甲斐なさに歯噛みした。 #AoW3CoV
2016-09-09 02:27:02時は少し戻り、ヴァルムスン。タイロバーがオランティウスの東を進み、ペルが北の荒地の監視塔に攻撃を仕掛けているその頃、彼は兵を率いて、トラドゥ・アルムの西、ヘイルストーブとの国境付近の山際を訪れていた。 #AoW3CoV pic.twitter.com/ukJxC0rSzu
2016-09-10 03:00:03偵察の結果、そこには禁断の聖域があることがわかっていたのだ。何が封印されているのかは不明であり、実際遺跡の危険度はかなり高い。そして遺跡の中の"モノ"は基本的には外へ出て来ることはないから、放っておいても害はない。 #AoW3CoV pic.twitter.com/ajYbQZMWIx
2016-09-10 03:03:40だがもし探索を成功させ、宝を手にすることができれば、それは間違いなく大きな力になるはずだ。もちろんヴァルムスン自身の経験にもなる。 加えて、建設部隊によりこの付近に城塞を築くという目論見もあった。ちょうど金鉱山とこの遺跡、そしてマナの地脈が収まる位置にあるのだ。 #AoW3CoV
2016-09-10 03:08:26意を決して踏み込んだヴァルムスンを出迎えたのは、見たこともない敵だった。殉教者たちは以前も戦った相手だ。しかしこのドワーフとオークめいた姿ながら翼と角を生やした異形の者ども… 明らかに邪教の巣窟だ! #AoW3CoV pic.twitter.com/V8qdQYOLEv
2016-09-10 03:18:40そして遺跡にかけられた呪いが、味方全てを捉えていた。部隊の士気が上がらず体が重い。そして防御力・魔法抵抗力も下がっている…! 「やれるのか… いや、やるしかない!」 気力を奮い立たせるヴァルムスン。だが――! #AoW3CoV pic.twitter.com/lfssEB7NyV
2016-09-10 03:29:33"深き守り手"の矛槍兵たちが最初にその餌食となった。 『フフフ… あなたの敵はどちらだったかしら?』 淫魔(サキュバス)の誘惑の魔術をまともに受け、兵たちは正気を失って味方へと矛を向ける! #AoW3CoV pic.twitter.com/oCjICeIl6N
2016-09-10 03:37:40さらに悪いことに、淫魔は殉教者の"痛みの共有"の能力によって、自らが傷を負う代わりに彼らにそれを肩代わりさせており、非常に倒れづらい。 混戦の中、魔術兵による解呪(ディスペル)が成功し、誘惑は何とか解けるが… #AoW3CoV pic.twitter.com/vdULidHbss
2016-09-10 03:59:57邪教徒の暗殺者が矛槍隊の背後に忍び寄っていた。淫魔を倒したものの、暗殺者と矛槍隊は互いに傷を負って相打ちとなってしまう。 …とはいえ、残ったゴブリンと殉教者は、大した脅威ではなかった。 #AoW3CoV pic.twitter.com/S7CJCdxVDq
2016-09-10 04:09:35戦いには勝利したが、犠牲は少なくなかった。 ヴァルムスンの拠点がまだロガーン・ドゥルひとつしかなかった頃から仕えてくれていた矛槍兵の部隊を失ったのだ。 「すまない… きみたちの犠牲は無駄にはしない。」 #AoW3CoV pic.twitter.com/OKBmOUvlDK
2016-09-10 04:12:10