シーベルトSvって

シーベルト（sievert）　[Sv]

量：線量当量
系：固有の名称を持つSI組立単位
定義：グレイで表した吸収線量の値に、経済産業省令で定める係数を乗じた値が1である線量当量 http://chg.zouri.jp/060/ent142.html#06
計量単位規則:別表第九（第５条関係）

水中の線衝突阻止能   線質係数
    ３．５以下　　　１
    ７　　　　　　　２
    ２３　　　　　　５
    ５３　　　　　　１０
    １７５以上　　　２０

備考１：水中の線衝突阻止能は、荷電粒子が水中を進むとき１マイクロメートルにつき電子との衝突により失う運動エネルギーが、１キロボルトの電位を電子が移動するときに必要とするエネルギーの何倍に相当するかを表す。
備考２：該当値がないときには、補間法によって計算する。

ICRP: ICRP Publication 119:
Compendium of Dose Coefficients based on ICRP Publication 60
ICRP Publication 119
Ann. ICRP 41(s), 2012

Unicodeには、シーベルトを表す上記の文字が収録されている。これはCJK互換文字であり、既存の文字コードに対する後方互換性のために収録されているものであるので、使用は推奨されない。ウイキペディア

◎放射線と放射能

「放射線」は物質を通過する力をもったもので、α線、β線、γ線などがあり、人体に影響を与えます。
この放射線を出す物質のことを「放射性物質」といい、放射性物質が放射線を出す能力を「放射能」といいます。
たき火にたとえると、たき火自体が「放射性物質」で、たき火から出る熱が「放射線」で、たき火の大きさが「放射能」です。
たき火が大きいほど出てくる熱が多くなるように、放射性物質の量が多いほど、出てくる放射線の量は多くなります。
また、たき火から離れるほどそこに届く熱が少なくなるように、放射性物質から離れるほど、そこに届く放射線の量は少なくなります。

◎ベクレルとシーベルト

ベクレル（Bq）という単位は、放射能を表す単位で、○○ベクレルという数字は、放射性物質が放射線を出す能力をあらわします。
シーベルト（Sv）という単位は放射線量を表す単位で、○○シーベルトという数字は、放射線が人体に与える影響をあらわします。
たき火にたとえると、たき火の大きさを表す単位がベクレルで、たき火から届く熱の大きさ（熱さ）の単位がシーベルトです。
ちなみに、ミリシーベルトはシーベルトの千分の1、
マイクロシーベルトはミリシーベルトのさらに千分の1（シーベルトの百万分の1）です。

単位にgray［Gy】を使う量：

• 吸収線量
• カーマ
• ソーマ
• エネルギー付与

単位にsievert［Sv］を使う量：　

• 等価線量
• 実効線量
• 線量当量

＊ICRPが基本勧告の改定案で検討していると伝えられていた“等価線量”［Sv］→“放射線加重線量”［Gy］のideaは“死亡”！http://ci.nii.ac.jp/naid/110004788646

計量標準総合センター (NMIJ): 計量標準報告 : 巻・号選択 ( Vol.8 No.4 ) https://www.nmij.jp/public/report/bulletin/BOM/list.php?vol=8&no=4
6) 404 Vol.8, No. 4 ( March 2013 ) page 466 [ 3.08MB ]
技術資料 ( Technical Note )
【題目】 医療用リニアトラックからの高エネルギー光子線の水吸収線標準に関する調査研究
A survey on the standards for the absorbed dose to water in high-energy photon beams from a clinical linac
【著者】 清水森人
Morihito SHIMIZU