koyururiさんによる『ライトノベル史』

古癒瑠璃（こゆるり）@月姫Rフルコンプ/カクヨムにて新作公開予定 @koyururi

「涼宮ハルヒ」に代表される京都アニメーション全盛期。またニコニコ動画に代表される動画文化。深夜アニメという低単価放映枠を獲得した事によるアニメの１クール多様化。これらによって市民権を得た事によって、ライトノベル需要は文壇の中で驚くべきほどに高まっていきます。

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また、粗製濫造の経験と反省からライトノベル業界全体でクオリティが高まった。イラストレーションもハードウェア側（PCによるCG）の成長もあって、多数のイラストレーターが参加するようになった。

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また、忘れちゃならないのが当時、全盛期だった美少女ゲーム業界、エロゲー業界からのテンプレ流入。エロゲーなどで使われたシナリオテンプレや、ツンデレ、クーデレなどのキャラクター要素にお約束の流れが当時のライトノベル業界には一揆に流れ込んでくる。

にどにど🐶🍆🦙🏮🔔💛🌸🌼🌙 @needltakatou

@koyururi アニメと漫画というわかりやすい媒体に進出したタイミングが明暗分けた印象ですね（ぽわわ

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「ライトノベルの核実験場」みたいな言われ方をしていたのもあの時代ですね、エロゲー業界。奇抜なタイトルの付け方なども、エロゲーの影響があったり。史実武将の女体化の流れとかも、Fateや恋姫シリーズがあったから大々的に。

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無論、良いことばかりでもなく当時はポル産と呼ばれるような所謂コードギリギリを攻めた表紙のライトノベルが発売され、エログロナンセンスの流れが形成されていた時期でもあります。エロは力ですが、ナンセンスは頂けない。

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そんな、ジャンル流入でカオスを極めたゼロ年代後半から、いよいよ２０１０年代へと突入したライトノベルは、サブカル分野が市民権を得たことでテンプレート化を推し進め、１クールアニメとのメディアミックス展開による広報活動をよりいっそう強めていく。

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新しい文庫もどんどん増えていく。これは、各出版社が不況に喘ぎながらも打開のために様々な再編を行っていた時代だからでもあったり。ライトノベルというのはある程度計算できる収益源になっている。

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同時に、ライトノベルは、ライトノベルを読んで育った読者の確保に走り出す。「メディアファクトリー文庫」の登場などがそれですね。ライトノベルの実写化ではなく、メディアファクトリー文庫の実写化などが進められるようになったのもこのあたり。

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そして、このタイミングでライトノベル業界に大きな激震が走るんですな。ええ「SAO」の登場です。

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所謂、ネット産のライトノベルが大人気になる。過去には電車男など2chのスレをまとめた本なども出ていましたし、携帯小説などもあった。けれど、それまでSSや小説運営サイトに投稿されるだけ、もしくは個人運営のサイトでひっそり投稿されるだけだったネット小説が日の目を浴びることになる。

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「まおゆう」の流れもこの辺り。他ですとアニメ化はされていないですが「レイン」を発売したアルファポリス社の文庫とかは力を入れてますね。「ゲート」とか。

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そして、目を付けられたのが「小説家になろう」という大手小説投稿サイト。今までは、大賞を毎年開いて才能ある作家が応募してくるのを待っているだけだった業界が「自分達で探して青田刈り出来る」市場が登場したわけですな。能動と受動の違いは大きいわけで。

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2016年のライトノベル業界は、こうして、ネット産のライトノベルと、職業作家によって書かれた小説が混在している状況で、新しいレーベルの登場やジャンル内での細分化などが進み寄り規模を拡大、混迷化が済んでいる状況です。

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アニメもネット配信。また現在ではカクヨムに代表されるサイトでライトノベルを「web掲載」されるようになってきました。又、Amazonが書籍の読み放題サービスを始め、ライトノベルからも数多く作品が手今日されていたり、いよいよ紙媒体からネット媒体、電子書籍化が進んできました。

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じゃあ、今後のライトノベル業界はどうなっていくのか。一つ、確実に言えるのは、まだ半世紀は紙媒体の本はなくならないだろうと言う事と、電子書籍かは今後、携帯端末の進化とモニター技術の進化でより、びっくりする速度で進んでいくだろうと言う事。

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また、AIよる小説の執筆などが試行錯誤されている現状などを考えると、もしかするとライトノベルというジャンルはより、多角的で小説という固定観念に囚われないジャンルに育っていくのかな、と言うのはあります。それこそ大手大賞が廃止されてネット特化くらいはありそうですね。

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なので、今後のライトノベル作家を目指す作家は 1　手書きよりはPC執筆 2　Webブラウザ上で読まれる事を考慮したライティング の2点がより一層重要となっていくだろうとおもわれますし、あと内容的な話をするなら、現在、どんどんファンタジー小説ブームが盛り上がってきていますが

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間違いなく、今後ライトノベル作家を目指す人がファンタジー小説を書いていたらその頃には廃れています。是が終わると、次にブームが来るのは下手すれば20年後です。お勧めはシン・ゴジラを分析しまくったあげくにセカイ系を拗らせることです。

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エロゲー業界が現在、下火になってしまったのでサブカルの実験場となっているのが現在はライトノベルになっている背景があり、そのライトノベルの下請けがネット小説になっています。なので最新ジャンルやガジェットには敏感になっておくと、多分吉ですよ……ほらVRとか現実に来ちゃったからね……？

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なにやらtogetter的なのにまとめられていて草生える。言い訳になりますが、脳みそほわほわの状態の時に休憩がてらに呟いたあれなので、その、なんだ。固有名詞の間違いとか、いろいろあるから勘弁して送れ……早川とソノラマ間違えてたり、徳間忘れてたり(致命傷