- Uguisu_hougen
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九月十八日。十五夜から少し経って、すっかり本丸も秋模様。そんな中、政府の発表があるというTGSとやらを視聴中の備州組。でも大包平の情報がなかった悲しみからか、鶯丸は意識を失ってしまいました。
光「あーっ!鶯さんが倒れた!!」 青「点滴準備!」 数「カテキン100%です(グサッ」 光「眉間!眉間!!」 青「(脳に直接やるんだよ)」 光「(こいつ…脳に直接…)」
2016-09-18 14:01:51二時間ほど経過して、彼はなんとか意識を取り戻しました。
光「あっやっと気がついた」 青「君本当にやんごとない家の太刀だよね?白目向いてたよ」 光「ほんとにそうだよ。待ってて、今お水持ってくるから」 青「じゃあ僕は薬研を呼んでくるね」
2016-09-18 16:09:42二人が去ったあと、覚醒しきれない頭で一つ一つ感触を確かめていたようです。
鶯「俺はついに人に憑くほど時を経たのか。……いやはや、面白いな。動けと思わなくとも体が動く。人の体は誠に愉快だ」
2016-09-18 16:14:30鶯「俺の名は……鶯丸、だったはずだ。鶯など斬ったかなぁ。どういう経緯で名付けられたか、誰につけられたか、もう思い出せないな」
2016-09-18 16:19:24そこで二人が薬研を連れて帰還しました。三人の顔は少し青ざめていました。
光「鶯さん、お水持ってきたよ」 青「さあさあ、薬研先生の総回診だよ」 薬「やっぱりお前さんドラマの見過ぎだせ青江。よう鶯の旦那、気分はどうだ?」 鶯「………誰だ?」
2016-09-18 16:21:14薬「一時的なもんだろうが、記憶がすっぽり抜けてるな」 光「マジですか」 薬「マジだぜ」 青「やっぱり立て続けのノーカネヒラが原因かな」 薬「ああ、恐らくな。大包平失調といったところか」 光「適当かよ」
2016-09-18 16:28:14薬「失ったもんや不足したもんは、とりあえず補わなきゃな」 青「と、いうことは…治療法は…」 光「先生!うちの鶯さんは助かるんでしょうか!?」 薬「治療法はただ一つ、大包平の実装だ」
2016-09-18 16:30:24鶯「おおかねひら?なんだそれは、君たちの知り合いか」 光「むしろそっちの知り合いだよ」 青「方言抜けちゃって没個性化しちゃってるねぇ」 薬「やめてやれ」
2016-09-18 16:31:51光「ぼ、僕は燭台切光忠。よろしくね……まぁとりあえず、今日はゆっくり休んで、ね?」 鶯「燭台切というのか、よろしくな。そちらの童は?」 薬「おお、俺っちを童扱いとは……さすがだぜ。俺は薬研藤四郎だ」 青「僕はにっかり青江。まぁ、用向きがあったら僕を呼んでよ。力になるからさ」
2016-09-18 16:35:54鶯「ああ、よろしく。俺は鶯丸。俺が人の体を持った理由はわからんが、君たちは俺が初めて人の体で出会った友だ」
2016-09-18 16:37:33その後も他愛のない話で茶を濁して、タイミングを見計らって去っていった三人は、ことの重大さを実感していたようです。
青「やばいよやばいよ、彼どうすんのさ」 光「今度は芸人にハマってるの……まぁでも、あのままだとまずいよね」 薬「大包平を補充すりゃいいとは言ったが、果てしなく難しいぞ」 光「今夜は様子見ようね……」 青「そこの君、自動ツイートは止めないけど気にしないでね」
2016-09-18 16:43:34そのまた翌日………鶯丸の部屋には青江がいました。
鶯「面妖だなこの板は……日記がつけられるのか」 青「そうだね。これで君はずっと呟いてたんだよ」 鶯「ほう……」 青「あっそこはっ」 鶯「こうするといいのか」 青「ちょっやめ……」 鶯「なんだ、すまほを通して俺の膝が透けてる……?」 青「あーこらこら連写しない!」
2016-09-18 23:42:31青「鶯さん、何も思い出せない?」 鶯「なにも、か。まるで俺が以前からここにいたような言い方をするな」 青「……そうだよ、ずっといたんだよ」 鶯「ふむ、なら俺は人の体を持ってだいぶ経つのか」 青「んー……」
2016-09-18 23:45:45