- T_Katuragi
- 3049
- 0
- 0
- 5
いつそやの話。新入社員歓迎会の席上、私の向かいに座っていた超ベテラン営業が息子の趣味や好奇心の多さに「金が無い」と嘆いていた。
2011-02-19 20:52:12聞くと今大学生の息子はバドミントンで関東の上位に入賞し、ギターではバンドを組んでライブをこなし、とにかく色んな本を読んで知識が増え、国家公務員の試験も受けたいと言いだし・・・と、まぁとにかく金がかかる、と。
2011-02-19 20:52:35まあマルチな才能を持っててすげえじゃないですか、親譲りですよ。 そのベテランさんも若いころはベンチャーズの影響でギターをやってたり、ボーリングのプロになりたくてレーンに直談判し、レーンの機器の技術資格を取って働きながらプロ試験を受けたと色々な逸話がある。
2011-02-19 20:53:09結婚して子供が生まれたころはこのベテランさんはバリバリ働いてて、午前様は当たり前、呑みに行けば帰ってこないで翌日そのまま仕事をしていたという生活。 しかし奥さまが育児ノイローゼにかかったことに気づいてからその生活は一変する。
2011-02-19 20:54:37必ず7時には上がる方法、いかに仕事の効率を上げて売り上げをキープするかという方法を独自に考え、それを実行。60歳を超えて嘱託になった今でも売上は地元でトップ、全国でも5本の指に入る実力者になっている。 その集中力はとてもマネ出来ないほど。
2011-02-19 20:55:59話が脱線してしまった・・・最初は子供を寝かしつけるために始めた読み聞かせ。 10冊の童話を買ってローテーションをしながら始めたのだが、繰り返し聞かせるうちに子供がその話に耳を傾けながら童話の場面を凝視するようになった。
2011-02-19 20:57:41お。と思いながら続けていくと、何度か読んだ物語に対してはページをめくるところへ来ると必ず 「あ、次は~なんだよね!」 と、だんだん話を覚えてくるようになるそうだ。 その変化に楽しみを覚えたベテランさんは読み聞かせを続けていく。
2011-02-19 20:58:25そして話を覚えると次は 「お父さん、何で~は~になったの?」 と物語に対する疑問を呈するようになる。 好奇心が芽生える姿を見て嬉しくなったというのだ。 そして読み聞かせの度に質問する息子にどう答えるか楽しみになったという。
2011-02-19 20:59:23そして同じ話で以前と似た質問に答えると 「えー?この前と違う。お父さんこの前は~って答えてたよ?」 そう。完全に覚えたのである。物語もベテランさんの話も。 まさかここまで覚えるとは思わなかったと言っていた。子供の記憶力侮るなかれ。
2011-02-19 21:00:03それを小学校に上がる直前まで毎日行っていたそうだ。 読んだ童話は100冊以上、買うのが金銭的に負担になってくると図書館で借りて続けた。 そして改めて童話に触れると人生の役に立つ話が結構多いという。 忘れがちなことを思い出してそれを生かすことが出来ると。
2011-02-19 21:00:45お陰で息子も多少の反抗期はあれど手のかからない、色々なことに対して考える力が優れた(ずる賢さも含めて)子に育ったとも。 一度会ったことがあるが、彼の振る舞いや話から頭の良さそうな(勉強でって意味でなく)子なんだろうなという印象を持ったと記憶している。
2011-02-19 21:02:10今でも当時買った童話は持っているとのこと。 「今小さい子がいるところは絶対やったほうがいい」 と言っていた。 今でもたまにこのベテランさんと飲むけどこのヒトの引き出しは本当に多い。
2011-02-19 21:03:09