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ハンナ・アーレント『カント政治哲学講義録』読書メモ集

ハンナ・アーレント『カント政治哲学講義録』(仲正昌樹訳、明月堂書店、2009)の読書メモをまとめました。Hannah Arendt, Lectures on the Kant's Political Philosophy, edited and with Interpretative Essay by Roland Beiner, The University of Chicago Press, 1982.
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荒木優太 @arishima_takeo

コピーしようと思ってた仲正昌樹のアーレント論がネットに転がってた。ありがとうリポジトリ。dspace.lib.kanazawa-u.ac.jp/dspace/handle/…

2016-09-24 07:25:30
荒木優太 @arishima_takeo

「ヤスパースは、カントが今までに持ったただ一人の弟子であり、ザーナーは、ヤスパースが今までに持ったただ一人弟子である、と言えるでしょう」(アーレント『カント政治哲学講義録』)。これマジなのか。

2016-09-24 10:31:27
荒木優太 @arishima_takeo

キーゼヴェッター宛の書簡(一七九五年十月十五日付)の中でカントはこの『永遠平和のために』を「夢想」と呼んでいます(かつてスウェーデンボルグに興じていた頃の思索の産物である『形而上学の夢によって解明された視霊者の夢』(一七六六年)のことを思い出したかのような言い方です)byアレント

2016-09-24 10:34:12
荒木優太 @arishima_takeo

カントにとって、悪い人間とは、自分自身のために例外を設定する者のことであって、悪を意志する人間ではありません。というのは、カントに言わせれば、悪を意志するのは不可能だからです。byアレント『カント政治哲学講義録』

2016-09-24 15:16:29
荒木優太 @arishima_takeo

生まれて来ないのが何よりもましだ。が、この世に出て来てしまった以上はもとのところに、なるべく早く帰ったほうが、それに次いで、ずっとましだ。byソフォクレス『コロノスのオイディプス』

2016-09-24 15:25:56
荒木優太 @arishima_takeo

「カントでさえ、「人生がさらに長く続けば、ただひたすら労苦と戦い続ける戯れが長引くだけのことだろう」とはっきり語っています」(アレント『カント政治哲学講義録』)。へぇー。まァ完全に同意だけど。

2016-09-24 15:28:28
荒木優太 @arishima_takeo

「サルトルを除けば、カントの前にも後にも、「批判」というタイトルの付いた有名な哲学の本を書いた人はいません」(アレント『カント政治哲学講義録』)。オレたちには、柄谷さんがいるッ!(棒)

2016-09-25 19:35:55
荒木優太 @arishima_takeo

私たちは皆、何らかの形で独断論的なところから出発します。哲学において独断論的であるか、あるいは、なんらかの教会の教義や啓示を信じて一切の問題を解決しようとするかのいずれかである、という意味で独断論的です。byアレント『カント政治哲学講義録』

2016-09-25 19:38:11
荒木優太 @arishima_takeo

カントが一七八三年に、「どんな哲学の書物も通俗性をもちうるものでなければならず、さもなければその書物は、見せかけの鋭敏さの幻のもとに、おそらく無意味なものを覆い隠していることになる」と書いてるらしい。メモ。

2016-09-26 11:47:18
荒木優太 @arishima_takeo

批判的思考は、すべての他者の立場が検査に対して開かれている場合にのみ、可能になります。したがって批判的思考は、孤独な営みでありながら、自己を「すべての他者」から遮断したりしないのです。byアレント『カント政治哲学講義録』

2016-09-26 11:55:22
荒木優太 @arishima_takeo

カントにあっては、物語あるいは出来事の重要性は、厳密にはその終局にあるのではなく、それが未来のために新しい地平を開くということにあります。フランス革命をあれはど重要な出来事にしたのは、あの革命に含まれていた未来の世代にとっての希望です。byアレント『カント政治哲学講義録』

2016-09-26 12:35:52
荒木優太 @arishima_takeo

カントは、人間のいない世界は砂漠であると確信していました。そして、カントにとって、人間のいない世界とは注視者=観客のいない世界を意味します。byアレント『カント政治哲学講義録』

2016-09-26 12:53:39
荒木優太 @arishima_takeo

観客はもっぱら複数で存在します。観客は演技=行為(act)に巻きこまれる(involved in)ことはありませんが、常に仲間の観客たちと関わり合って(involved with)います。byアレント『カント政治哲学講義録』

2016-09-26 12:57:52
荒木優太 @arishima_takeo

判断力には、言ってみれば、私たちの魂の機構全体が結び付いているのです。byアレント『カント政治哲学講義録』

2016-09-28 15:42:37
荒木優太 @arishima_takeo

私たちは他の人物の立場から思考することができる場合にのみ、自分の考えを伝達することができるのです。そうでなかったら、他者に出会うこともなく、他者が理解できるような仕方で話すこともないでしょう。byアレント『カント政治哲学講義録』

2016-09-28 15:43:30
荒木優太 @arishima_takeo

アーレント『カント政治哲学講義録』読了。超面白かった。訳者の仲正昌樹がいうところによると、かなり独特なカント解釈のようだが(カントに法学はあっても政治哲学の著作はない)、カント素人読者からすれば、批評的なスリリングさがあってとても満足。『判断力批判』ちゃんと読もう。

2016-09-28 16:06:45
荒木優太 @arishima_takeo

とりわけ、公共性論の行為者=役者モデルから、フランス革命を冷ややかに眺め判断(ジャッジ)することのできた、注視者=観客モデルの発見は転用可能性がかなり高いと思う。しかも、それはアレントの転向ではなく、活動的生活の『人間の条件』で後回しにされた観想的生活の内実である、とか胸熱。

2016-09-28 16:07:49

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