2016/09/30 の賃金関係記事メモ2件

見出しに挙げた2つの記事の紹介(後者は日本語で書かれているのでサイトをご覧ください)。これらから得られる教訓は、「労働組合はもっと真剣に『賃上げ』を目指すべき」ということになるかと。 (基本的にはメモ目的のツイート群ではありますが、ご興味があればどうぞ、ということで一般公開しています)
0

IMF、「日本は賃金低すぎ、企業は現預金持ちすぎ」と警鐘

※この記事は英語版しかなく、なぜか日本語に訳されていません(日本特派員にコメントを取りつつ、香港で作成された模様)

働き方を考える人 @hatarakikata

IMF thinks Japan's wages are too low and corporate cash hoard is excessive bloom.bg/2dfGmwS 英語記事ですが、日本の労働市場と企業および労働組合のあり方などへの多くの示唆あり。

2016-09-30 12:48:14
働き方を考える人 @hatarakikata

まず企業がお金を溜め込んでいることについて、「内部留保」ではなく会計上の「現金・預金勘定」を集計した値が過去最高になっている、という形で警告している。これだと「企業に賃金支払余力がある」ことについての言い逃れが難しくなる(「買収防止策であって賃金とは別の話」とか言うだろうが)。

2016-09-30 12:52:28
働き方を考える人 @hatarakikata

次に、企業別労働組合があまりに正社員の雇用維持に重点を置きすぎ、賃上げ交渉に力を入れてこなかったこと、さらには非正規労働者の増加(現在では全労働者の約4割に達する)を黙認してきたことを労働組合の問題点として指摘している。これは大多数の労働組合の反省点になろう。

2016-09-30 13:00:00
働き方を考える人 @hatarakikata

以上のような企業と労働組合の施策により、労働者全体的に賃金が増えず、その結果として消費者が支出を絞る結果を生んでいる、とする。しかも非正規労働者は雇用の安定と福利厚生をほとんど受けられていない、とも指摘している。IMFの日本担当者曰く「賃上げに税制上の優遇措置を考えるべき」

2016-09-30 13:05:45
働き方を考える人 @hatarakikata

さらにIMFの日本担当者は、企業がリストラにより従業員を転職させるにあたり、対象労働者にとって有利な条件や「持ち運び可能な年金システム」などの福利を充実させることで「雇用の流動性」を促進すべき、とも述べている。それによって労働者の最適配置と賃金のダイナミクス実現を目指せ、と。

2016-09-30 13:15:27

生活賃金の保障もCSR(企業の社会的責任)の要素である

働き方を考える人 @hatarakikata

(さきほどのツイート群で「賃金のダイナミクス」と書きましたが、「生活賃金のダイナミクス」と題する、大変参考になるWebページが見つかりましたのでご報告します。「下請け搾取」も含めて考慮されています。 csr-communicate.com/global/2016060…

2016-09-30 13:29:26
働き方を考える人 @hatarakikata

このページ、「企業は目先の利益にとらわれるのではなく、短期的には損失になっても長期的な利益(ビジネスの成功)を目指すべきだ」というコンセプトで書かれていてとても共感できる。

2016-09-30 13:34:47
働き方を考える人 @hatarakikata

さらには「生活賃金に取り組むことは、貧困の撲滅と女性のエンパワメントにも不可欠であり、持続可能な開発を支援することになる」とも書かれていて、本来あるべき「企業の『社会的』責任」について、極めて優れた内容を発信している。このことには心からの敬意を表したい。

2016-09-30 13:38:43