ポケットモンスターSPECIAL、作画交代の裏話

ポケットモンスターSPECIALの シナリオ・日下先生@k_hidenori_ 作画・山本先生@satoshi_swalot による作画交代期の話。 関連 続きを読む
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山本サトシ @satoshi_swalot

コンペ用作品は日下先生がそれように書き下ろした本編とは無関係のシナリオ。原稿にして2ページ分。先にネームを書いて、日下先生に見せたか担当さんにだけ見せたかは覚えていないが修正してもらった上ほんちゃんに。

2011-02-18 07:59:32
山本サトシ @satoshi_swalot

結果は現状通り。絵柄が極北のちがいだった僕が選ばれた理由は原作付き作品を週刊で2年弱穴を開けずに連載したという実績のみ。

2011-02-18 08:04:20
山本サトシ @satoshi_swalot

決まったのは2000年の年の瀬だった。早速、予告カットを書くことになり、ぺンネームは風伝と同じく本名で行くか?と聞かれ「山本サトシ」にしてくださいとお願いする。

2011-02-18 08:12:04
山本サトシ @satoshi_swalot

だが「サトシ」というのはポケモンにとっては特別な名前。それをつけるのは反発を招かないかと懸念されたのだが

2011-02-18 08:13:31
山本サトシ @satoshi_swalot

自分にとっては、改名を決めてからこの仕事が舞い込んだ、その縁起をどうしてもかつぎたかったので、押し通させてもらった。

2011-02-18 08:15:13
山本サトシ @satoshi_swalot

と言うわけで、承前終わり。

2011-02-18 08:15:49
日下 秀憲 @k_hidenori_

【このころのこと・作画家交代騒動①】 こういった問題なので、真面目な気持ちで、真面目に綴っていこうと思う。

2011-02-20 01:11:51
日下 秀憲 @k_hidenori_

まず一番大きな前提として最初に伝えておきたいのは、 「ぼくたちクリエーターには、仕事を断る自由もあるのだ」 …ということだ。

2011-02-20 01:12:19
日下 秀憲 @k_hidenori_

「この座に着き、この仕事を、このまま続けていったら 体だったり精神だったり。そういうのが持たない。」そう判断して 仕事から退いた人を何人も知っている。

2011-02-20 01:13:29
日下 秀憲 @k_hidenori_

「仕事を断る自由もある」 それは等しく、クリエーター皆に言えることで、極端な話し、 この日下とて例外ではないのだ。 何かを理由に「この座を退きたい」と希望する日が…この先絶対こないだなんて とてもではないが言えない。

2011-02-20 01:13:58
日下 秀憲 @k_hidenori_

そして。もし誰かが「自分はこの座を退きたい」と 希望し、そうずべきだと自身で判断した以上、 それは周囲が外的な力でどうこうできるものでは ないのだろうと思う。

2011-02-20 01:14:53
日下 秀憲 @k_hidenori_

経緯としては皆が知っていることが全てだ。 2000年度の終わりころ。僕が「ポケットモンスターSPECAIL」という作品で 組んだ最初の作画家さん・真斗先生は、体をわるくされてしまった。

2011-02-20 01:24:07
日下 秀憲 @k_hidenori_

自分は医者ではないが、その目から見てもすっかり疲れ果てているように見えた。 彼女から「作画を降りたい」という申し出があり、年度の境を区切りに、その申し出を 受け入れるべきという判断がなされた。

2011-02-20 01:24:31
日下 秀憲 @k_hidenori_

文字として綴ってしまうと、たったこれだけのことだが…。 もちろん、この決断がくだされるまでには、いろいろな人の いろいろな葛藤があったことは言うまでもない。

2011-02-20 01:28:48
日下 秀憲 @k_hidenori_

しかし、無理を押し通せるわけもない。30日目あたりの回想でも触れたが、この仕事を頼まれた時の最初に依頼は「97年度の1年間、3誌での連載を」ということだった。「1年の連載をお願いします」というスタートだったものを彼女は4年間やったのだ。

2011-02-20 01:40:06
日下 秀憲 @k_hidenori_

この頃のことを思い返すと自分も…いろいろな想いで胸が苦しくなる。ただ、良い機会とも思うので、明日以降はこの続きとして、そのころの日下の頭の中、気持ち、そして真斗先生がいなくなるとして、肝心の作品はどうするのか。そういった…当時考えていたことを振り返ろうと思う。

2011-02-20 01:45:26
日下 秀憲 @k_hidenori_

昨日から始めたこの記述は重い内容のように思うが、一方で反響も高く、たくさんのコメントもいただいた。普段なら一件一件返信するところだが、今回は綴っている内容の性質も考えて…。今回はこれを皆さんあてにということにしたい。皆ありがとう。

2011-02-21 02:28:18
日下 秀憲 @k_hidenori_

【このころのこと・作画家交代騒動②】一連の記述の見出しとして「騒動」という単語を使っている。なぜわざわざこの言葉をセレクトしているかといえば、本当に実際…「騒動」だったからだ。

2011-02-21 02:30:28
日下 秀憲 @k_hidenori_

編集者さんの立場になって考えてみると、それはより明確に思える。 なにせ彼らは、連載が継続している限りは、どういう状況であっても作家さん方から毎月原稿を取ってこなければならない。それを責任ある使命として背負っている。これは辛いことだ。

2011-02-21 02:31:44
日下 秀憲 @k_hidenori_

2000年度の真斗先生を考えると最初のうちから調子はわるそうだったと思う。年度半ばからは、それがもっと顕著になり実際、作品が雑誌に載らない(休載)という月も出るようになった。とはいえ、雑誌の中で売りにしたい中心連載であるという現実もあった。

2011-02-21 02:34:40
日下 秀憲 @k_hidenori_

「少し休んで元気が出るなら」、「調子が悪いなりに様子を見ながら騙し騙しやっていこう」というのが、似た他のケースを眺めても最もよくある対応のしかただ。

2011-02-21 02:35:54
日下 秀憲 @k_hidenori_

読者諸君の多くは、休載の知らせなどを見ると「作家さんが元気に頑張れるように配慮するのが編集者!」「作画をする環境作りや対応に、もっと知恵はなかったのか」「仕事の分量や進行を管理すれば、ここまでひどくならなかったのでは?」という気持ちを持つだろう。事実そういう現実もあろう。

2011-02-21 02:36:55
日下 秀憲 @k_hidenori_

一方で「作家のケア」ということで言うと作家さんにも様々なタイプがいる。外に連れ出しておいしいものでも食べる。それで元気になる人もいれば、作劇の悩みにつきあってくれるのが一番良い編集と考える人もいる。

2011-02-21 02:38:01
日下 秀憲 @k_hidenori_

休みがとれるようなスケジュールをひき管理してくれる編集がいいという人もいれば、極力さわらず放っておいてくれるのがやりやすい、という人もいて、そこには「正解」などない場合が多い。いずれにせよ、

2011-02-21 02:38:51
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