政府の資金調達はどうするのか-玉井先生の奇抜な案-

政府の予算関連法案の年度内成立が困難な状況になりました。 そこで、どうやって政府は資金調達するのだ?という問題に、法学者である玉井克哉先生のアイディアがちょっと面白かったので簡素にまとめました。 (初投稿)
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玉井克哉(Katsuya TAMAI) @tamai1961

最後の奥の手は、貨幣法に基づいて政府自らが(国債ではなく)貨幣を発行して支払いに充てる、というものです。ただし通常の貨幣の最高額は500円なので、かなりの枚数が要ります。

2011-02-20 13:27:59
玉井克哉(Katsuya TAMAI) @tamai1961

もっとも、「国家的な記念事業」のために1万円単位の貨幣を発行することはできます。これは閣議決定と政令だけでできるので、「東海道新幹線開通47周年記念」とか「大阪万博開催41周年記念」とか、どんどん記念事業を作れば、頑張れなくはありません。

2011-02-20 13:31:08
玉井克哉(Katsuya TAMAI) @tamai1961

なお、貨幣の発行は「日本銀行に製造済の貨幣を交付することにより行う」ことになっているので、効果としては、国債を政府が発行し日銀に引き取らせるのと、変わりありません。(「国債には利息を付けるから違う」という人もいますが、日銀に払った利息は国庫納付金として国に還るので、同じです。)

2011-02-20 13:35:21
池田信夫 @ikedanob

政府紙幣は法技術的には可能ですが、経済的には国債の日銀引き受けと同じで、大した意味はありません。 http://ow.ly/3ZMTl @tamai1961

2011-02-20 13:38:04
池田信夫 @ikedanob

しかしそれも法改正が必要ですね。現行法では政府の発行できるのは硬貨だけで、天皇金貨のときも法案が必要でした。これも参議院で否決されるでしょう。 @tamai1961

2011-02-20 13:50:08
玉井克哉(Katsuya TAMAI) @tamai1961

ところが実は、貨幣法に「国家的な記念事業として閣議の決定を経て発行する貨幣の種類は、…一万円、五千円及び千円…とする」とあり、「前項に規定する国家的な記念事業として発行する貨幣…の発行枚数は…政令で定める」とあるので、記念貨幣なら法改正が要らないのです。 RT @ikedanob

2011-02-20 13:56:18
玉井克哉(Katsuya TAMAI) @tamai1961

貨幣法には「貨幣の製造」という表現があったり「貨幣の素材、品位、量目及び形式は、政令で定める」という条文があったりするのでお札は念頭に置いてないように読めますが、明文の規定はないので、プラスチックに金属を混ぜたようなものでもかまわないことになります。

2011-02-20 13:59:32
玉井克哉(Katsuya TAMAI) @tamai1961

なるほど、その手がありましたか。 RT @ikedanobo: 資金繰りだけなら、国庫短期証券(法律は不要だが60日以内)を繰り返し発行すれば何とかなります。石破氏も言及しています。 http://ow.ly/3ZNrB @isologue @tamai1961

2011-02-20 16:21:07