366日※再会※

大倉組 @ohkuragumi

あなたとの再会で 平凡だった毎日が一変した。 10年以上も 見る事の なかった あなたは あの頃より、眩しく見えた。 その笑顔… また私に向けてくれませんか？ 366日＊再会＊ pic.twitter.com/FbvUMvpKwn

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①366日＊再会＊ あの日 あの人は突然 私の前に現れた いつもと変わらない１日のはずだった 仕事帰りに立ち寄るコンビニ 雑誌の立読みが毎日の日課の ようなもの。 そんな私の視界に飛び込んできたのは とても懐かしい顔だった。

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②366日＊再会＊ 背中に ツンツン// って違和感 ん、、、？ て思ったら 「よっ！！」 て、私の顔を覗き込んだと思ったら 一瞬で消えた。 えっ、、、？！ なに、、、？ なんで、、、？ 見間違え、、、？ いや、あの人を 見間違えるはずがない。

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③366日＊再会＊ その顔は10年以上 見る事、会う事の なかった あの人 幼い頃からの友達 大切な、、、親友 慌てて周りをキョロキョロして 姿を探し、レジに立つ彼を見つけた あ、、、っ。 居た！！ 思わず駆け寄って声をかけた 久しぶりに見る姿に 私は興奮していた。

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④366日※再会※ 何で こんな所に居るの…？ どうして？ 何してるの？ そんな感情を彼にぶつけると 「ん…？ ずっと こっちにおったで？」 何て冷静に言うから はっ！？ってなる。 ずっと…？ ずっと こっちに？ ずっと、て、いつから？

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⑤366日※再会※ そんなこと全く知らなかった私は 彼の言う事が理解できなくて 頭の中の？？？を更にぶつけると 「まぁ、こんなトコで話してるのも 何やし、外、出よや」 て、また冷静に言われる 呆然としている私に 「早う、行くで？」 ドアを開いて待っててくれる

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⑥366日※再会※ あ…、こうゆう、ちょっとした優しさ あの頃と変わってないな… 何て昔を思い出したりして 心の中が、くすぐったい感じがした。 コンビニを出て、来た場所は 学生時代よく２人で寄り道した公園 「よう一緒に来とったよな～」 しみじみと言う忠義

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⑦366日※再会※ 夕焼けで辺りがオレンジ色に染まる まで、バカみたいに ２人で はしゃいだ公園 ベンチに座って昔を懐かしみながら 話し込んだ。 「もう暗なってもうたな」 時間が過ぎるのは早く 明るかった空には 一番星がキラリとしていた

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⑧366日※再会※ 「もうそろそろ、行こか」 『うん』 何て言ったけど もっと話したい気持ちで いっぱいで また話せる事、あるのかな… 何て考えてりして 「じゃ、またな、」 『うん、、、またね』 って、後ろ髪を引かれる思いで手を振 り、彼に背を向け歩き出したら

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⑨366日※再会※ 「あっ！！」 っと叫んだ彼は、私の元へ戻って来て 「番号」 携帯をポケットから出し 「番号 知らんかったら 連絡出来ひんやろ？」 連絡してくれるの？ また、、、話せるの？ 「ワン切りするから教えて」 バイブにしてる携帯が震えた 私の心も震えた

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⑩366日※再会※ 「登録しといてな」 『うん、分かった』 じゃ、またね。 って別れた帰り道 いつもなら疲れて重い足取りも 今日は やけに軽く感じた。 ただいま～ ってカバンをポーン//と放り投げ ソファーに寝転がると はあーっ。と溜め息が出る

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⑪366日※再会※ さっきまでの出来事を思い出し 笑みが零れる。 あっ、そうだ。 携帯の着信履歴に残された番号 忠義 登録しちゃった。 胸の奥が、ざわざわする。 何だろう…この感じ 登録した名前と番号を ニヤニヤ眺める私 あれ、、、？ ショートメールの通知

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⑫366日※再会※ 〈登録したか？ アドレス教えるからメールよろしく〉 そこには忠義のアドレスが 記されていた。 いいのかな？メールしても…？ でも、すぐにメールするのも、、、 何度も文字を打っては消し どうしよう、、、 迷っていると、またショートメール が届いた

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⑬366日※再会※ 〈ショートメール届いてへん？ メール待っとるんやけど〉 待ってる、、、て 戸惑う私 そして迷いながら送った文章は 《ごめん。今、気付いた。 登録したよ。》 何て、大ウソ それからメールの やり取り さっきまで話してたのに 途切れる事なく会話が続く

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⑭366日※再会※ 忠義とは昔から気が合っていて いつも一緒に居た。 小学、中学、高校 クラスが違っても 何故か一緒だった 高校卒業後の進路は 私は地元で就職 忠義は大学へ進学を選んだ。 忠義が この街を離れる前日も 私達は一緒に居た。

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⑮366日※再会※ あの日の私達は いつもと違った 初めて会話が弾まなかった事を よく覚えてる。 あの公園のベンチで ぎこちなかった２人 「俺、、、明日10時の電車で行くわ」 『、、、そっか、』 いつもなら響き渡る笑い声も あの日は なかった。

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⑯366日※再会※ 途切れ途切れの会話 話したい事、たくさんあるはずなのに 言葉が見つからない 「バイトもな、しようと思っててな」 せっかく忠義が話してくれてるのに 『そうなんだ、、、』 そんな事しか言えなくて 「そやから、、、」 『、、、、、』 そやから…何？

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⑰366日※再会※ 「、、、そやから、夏休みとか 冬休みもな、、？こっちには戻って 来られへんかも知れん、、、」 『そっか、、、』 「まぁ、正月くらいは戻って来ると 思うけどな」 暗い雰囲気を消そうとしてるのか 少し明るい口調で忠義は言うけど 私は、、、胸が苦しいよ。

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⑱366日※再会※ 押し潰される思い。 どうして、、、？ そんな事は自分でも よく解ってる 涙が零れそうになる。 でも、絶対に、泣かない。 「、、、見送り、、、来るよ、な？」 そう聞かれたけど 『行かないよ』 「なんでなん」 そんな事、聞かないでよ、、、

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⑲366日※再会※ 「どうせ、お前の事やから 早く起きなあかんからやろ」 なんて言って そうゆう事に しといてよ、、、 何かを言葉にすると涙が落ちそうで こうして隣に座ってるのが精一杯 「なんや今日は、えらい潮らしいな」 いつも通りで居なきゃならないのは 解ってるけど

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⑳366日※再会※ 「ん、、、？もしかして、 俺が居なくなるん寂しいんか～？」 からかうように言う。 忠義は、、、？ 寂しいとか、思わないの、、、？ 思う訳、、、ないか。 もう、いつ会えるのか解らないんだか ら笑ってなきゃ、、、 笑わなきゃ。 だから。

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②①366日※再会※ 『寂しくなんてないわ。 まぁ相棒がいなくなったら 物足りないかも知れないけどね～』 なんて強がったのに 「俺は、寂しいけどな、、、」 、、、えっ、？ 何で？何で そんなこと言うの？ そんなこと言われたら、私、、、 もう、無理、、、 無理、だよ、、、

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②②366日※再会※ 瞳に熱いものが込み上げる すると忠義が立ち上がり 「もう暗なって来たし そろそろ帰るか、、、」 込み上げたものを忠義に 見つからないように拭い じゃ、元気でね。 そう言って別れた 帰り道は満開の星空 涙で滲んで見えた星は いつもより輝いて見えた

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②③366日※再会※ 翌日、見送りには行かなかった 行けなかった 行けば絶対に泣いてしまう 泣き顔なんて 見られたくなかったから でも、ずっと後悔していた やっぱり、ちゃんと見送れば良かっ た、、て あれから長い年月が過ぎて、やっと やっと会うことが出来た

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②④366日※再会※ 気がつけばメールは夜中まで 続いていた。 『忠義、眠くないの？』 さっきまで すぐに来ていた返信が 途絶えた。 こんな時間だし さすがに寝たか、、、 そう思っていたら着信が鳴った えっ、？ 寝たんじゃなかったの？