- Uroak_Miku
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2)タイムスリップ先である1955年の世界で主人公は博士をようやく説き伏せる。タイムマシン車を前に博士は宣言する。Well, now we gotta sneak this back into my laboratory, we've gotta get you home!
2016-10-09 18:40:373)「まずこの車をわしの実験室まで夜のうちに運ばねば。貴様をもとの世界に戻すんだ!」 こう和訳してしまうと原語での妙味が消えてしまう。どうしてかわかりますか。
2016-10-09 18:42:424)原語では We(我々が)と博士は叫んでいます。「わしらの手で貴様を元の世界に戻すのだ!」 どうして「わしの手で」ではなく「わしらの手で」なのか。
2016-10-09 18:48:065)主人公が1955年の博士の家をたずねるとき、子犬が一瞬写ります。博士には妻も子も親もいないので、その犬だけが家族。犬好きの彼はそれで「わしら」と叫ぶのです。「わしらの力で貴様をなんとかしてみせるぞ!」と。
2016-10-09 18:51:006)雷の電気をうまくタイムマシン車に流し込めれば、元の世界に送り返せると博士はひらめく。そしてまた We で叫ぶ。
2016-10-09 18:52:537)"If we could somehow harness this bolt of lightning, channel it into the flux capacitor, it just might work."
2016-10-09 18:56:518)"Next Saturday night, we're sending you back to the future!" youtu.be/f-77xulkB_U
2016-10-09 18:57:179)「落雷をなんとかキャッチして時間転移装置にダイレクトに送りこめれば、うまくいくかもしれん。今度の土曜夜にわしらの手で貴様を未来に送り返す!」
2016-10-09 18:59:1510)このセリフ、最初は変だと思っていました。We(我々)は博士と主人公の二人のことなんだから主人公を未来に送り返すのはWe(わしら)ではなくI(わし)でないのか、と。
2016-10-09 19:00:5211)しかしこの We がブラウン博士とその愛犬のこと、つまりブラウン一家のことだと解釈すれば、You(貴様)とWe(わが一家)の対比関係が明確になります。犬を家族と考えている博士の心優しさと、人間の家族がいない孤独感の両方がこめられているのです。
2016-10-09 19:03:1912)のちに作られる三作目で、博士はとうとう自分の最高の理解者となる女性と出会い、子宝にも恵まれ、愛犬もしっかり1985年から連れ出して、一家そろって(まさにWe)時の旅にまた出発することを思うと、感慨深いですね。youtu.be/1AtE54HpXBM
2016-10-09 19:13:12