ストーリーテリングゲーム『DOG EAT DOG』 プレイ感想まとめ

いたる @komi_komi

Dog Eat Dogをプレイ。植民地となった小島を舞台に、占領者と原住民たちの確執を描くストーリーテリングゲーム。プレイヤーのうち一人は占領者勢力となり、他は原住民個人となる。

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@komi_komi 手番では現地人がシーンを描写し、そこに占領者が乱入してくるのが基本。例えば手番者が決起集会で演説していたら、そこに「弁士中止！」といって警官隊が突入してくる、とか。

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@komi_komi 行動は帰結まで語れるので、「じゃあ警官を殴ろうとします」ではなく「警官をぶん殴って気絶させます」等と言える。他プレイヤーがそれに同意しなければ、話し合い→ダイスロールの順で決定するが、それでも不満なら占領者に訴えることができる。叙述の最終決定権は彼にある。

いたる @komi_komi

@komi_komi 手番（シーン）が終わったら判定が始まる。各プレイヤーは自分が「ルール」に従っていたかどうか判定され、守っているとチップをもらえ、破っていると失う。ルールは最初は「原住民は占領者より劣っている」というただ一条だが、これが手番ごとに新たに制定されていく。

いたる @komi_komi

@komi_komi 原住民がチップをすべて失ったら、憤激の破壊的行動の末に死亡する。原住民全員か支配者がチップを全て失ったらゲーム終了で、持ちチップを基準に帰結が語られる。たとえば6枚以上なら、植民政府に完全同化した原住民となった自分について語る。

いたる @komi_komi

@komi_komi 今回は植民政府本国に留学経験のある青年貴族という役柄でプレイしたが、文献で読んだ彼らの悩みが、ほんの少しは味わえた。本国への捻れた憧憬、植民政府への怒り、原住民への失望。最後はそれでも信頼していた植民政府に裏切られて自爆テロという結末だった。

django（中村俊也／RPGシティブックIII発売中！） @django88628676

いたるさんご提供でストーリーゲーム『Dog Eat Dog』と『The Skew』、マイスターであるスゲさんの持ち込みで『じゃれ本』、そして場所がカラオケボックスなので『狩歌』を遊びました～。みなさん、お疲れ様でした！

django（中村俊也／RPGシティブックIII発売中！） @django88628676

今回のDog Eat Dog、舞台は南洋の諸島の〈碧［ミドリ］国〉と設定。住民は緑色の肌を人々で、海洋神を崇拝し、王家と貴族によって支配されている…が、マナ資源を活用する発展した帝国、通称〈マナ国〉の植民地となった

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最も負荷の大きそうな〈マナ国〉をプレイしてくれたのはalt38000さん。植民側プレイヤーは固定のキャラクターを持たず、臨機応変に様々なキャラをシーンに合わせて投入する。〈碧国〉の島はマナ鉱脈があるため、現地民のマナ採掘を“指導”する査察官から憲兵隊に至るまで

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いたるさんは〈碧国〉の青年貴族。〈マナ国〉に留学経験があり、世界の最先端に触れ、それと旧来の島の価値観との間で揺れている。有意の若者で〈碧国〉（と自分の属する貴族階級）の未来を憂い、進んだ〈マナ国〉の文化に歩み寄る姿勢を示すのだが…

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貴族と同様に古くから〈碧国〉で高い権威を持つ、海洋神の神官を沢田さんがプレイ。神殿は民衆からの支持をは絶大、島の権力構造でにおいて最高位だが、世俗的な威勢を誇る王家や貴族とは折り合いはよくない。おまけに〈マナ国〉は別の一神教が国境である…と立場が不安定。生き残りを図りたい

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〈マナ国〉にとってエネルギー資源マナの獲得は何よりも重要である。サイトウさんは、もともと奴隷制もある〈碧国〉のマナ採掘現場の、奴隷も含めた人足の管理者に。マナ採掘の管理を彼女に任せていたのは〈碧国〉貴族勢。このたびの植民地化で、その仕事の基盤が怪しくなった

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スゲさんは〈碧国〉が植民地となる過程にあった戦乱が生んだとも言える、まだ10歳の孤児。開始直後は海洋神神殿の経営する孤児院にいたが、〈マナ国〉側の採掘労働強化政策の実施にともない、現場管理者に預けられ採掘現場の労働者となった

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そして僕は生まれついての奴隷で“マナ掘り”。有毒ガスの出る坑道での作業に求められる頑健な肉体と“息を長くとめて潜る”能力を兼ね備え、一日あたりのマナ採掘量はトップの腕前。管理者のもとで労働し、孤児の少年が持つ“長く潜る力”と“勘の良さ”を見て、目をかけるようになる

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Dog Eat Dogは植民支配する側／される側の対立が印象的なタイトルなのだけど、今回はキャラクター設定の配分の妙もあり、支配者としてやってきた〈マナ国〉とその対応を軸として、〈碧国〉に旧来から温存されていた問題点、貴族と神殿の権力二重構造がネックとなっていくのが面白かった

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マナの採掘量向上を至上命題にしている〈マナ国〉は、労働者に覚醒系のハーブ“アヘポン”を吸引させてでも、労働生産性をあげようとするのだが、アヘポンが危険な薬物だと知る青年貴族は、こっそりそれに反発。労働者である孤児の少年に入れ知恵。これを機に〈マナ国〉と青年貴族の間にヒビが

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サイトウさんのキャラ、労働管理者も、もともと貴族の指揮下で経営していることもあるし、何より「肉体の頑健を尊ぶ」島の民の心情から「アヘポンを投与したが効き目がない」とごまかす。かといってあまり露骨に〈マナ国〉の意向を無視すれば、自分の地位も命も危ないという難しい状況に

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一方、沢田さんの神官は、青年貴族が〈マナ国〉に反抗的とも取れる行動を取ったことから、これを逃さず〈マナ国〉側に接近。自分たちの地位の安泰と同時に、マナ鉱脈の管理権を貴族から奪い、神殿のものにしようと裏取引を始めた

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この神殿の動きに呼応し、青年貴族グループが決起。リーダー格であるいたるさんの貴族は神殿ナンバー２クラスの高位神官を討ち入りで誅殺。〈碧国〉の癌は神殿なり！との主張だったのだが、〈マナ国〉は彼を反乱者として捕縛。彼は〈マナ国〉の“良心”を信じて行動したのだが、その期待は裏切られた

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孤児の少年は噂を聞き、アヘポンの一件で自分を助けてくれた貴族に恩返ししたいと考える。僕がプレイする奴隷も、その義理堅さをよしとして、他の労働者たちを「青年貴族救援」へと焚きつける。そうした中で、孤児の少年はその動きのシンボル的な存在とみなされるようになる

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そんな最中、いたるさんの青年貴族は脱獄し、サイトウさんの管理者を頼って採掘現場に転がり込んだ。だが〈マナ国〉はすでに彼を指名手配し、本国より海軍も派兵（実際には業を煮やした海軍の独断と思われる）。追っ手は採掘現場にも当然やってきて…

django（中村俊也／RPGシティブックIII発売中！） @django88628676

…この段階でいたるさん、サイトウさん、スゲさんの手持ちチップはない。お三方のキャラは憤怒にかられた行動ののちに死亡する。僕はチップは持っていたが、スゲさんの演じる孤児の言葉に従い、土壇場でいたるさんのキャラの逃亡に直接手を貸すので、生き残るのは難しそう。となれば沢田さんの神官が…

django（中村俊也／RPGシティブックIII発売中！） @django88628676

…と思えたのだが、スゲさんの孤児が最後の最後にとんでもない“爆弾”をしかけた。このため〈碧国〉のマナ鉱脈を中心とする地域が海に沈む。その巻き添えで神殿も海に消え、沢田さんの神官も藻屑となった。結局、現地民キャラは全滅。〈碧国〉は〈マナ国〉から用無しとして放棄され、地図からも消えた